スポーツの境界線を超えるサポート!アスリートの可能性を広げるNPO法人JAPAN SPORTS SALVAGEの挑戦

スポーツを続けたいすべての人へ。JAPAN SPORTS SALVAGEは、競技の壁を超えた支援を提供するNPO法人です。身体的・精神的な悩みを抱えるアスリートに最適なアプローチを提案し、持続可能なスポーツライフをサポート。国内外で広がる支援の輪とその取り組みをご紹介します。

活動の概要について教えてください

JAPAN SPORTS SALVAGEは、スポーツ福祉を推進するNPO法人です。スポーツを健全に継続することが困難な人々に対して支援を行っています。具体的にはスポーツを始めたい、続けたい、あるいは競技力を向上させる事に困難を抱えている方々に、個々の課題に応じたアプローチを提供しています。

競技の種類にこだわらず、国内外から年間約400件を超す相談を受け付けています。課題の多くは、身体的な問題、精神的な悩み、あるいは原因が不明なものまで多岐にわたります。JAPAN SPORTS SALVAGEは、これらの問題を専門的な視点から解決し、アスリートがより良いスポーツライフを送れるようサポートしています。

対象年齢としては、主に小学校中学年から高校生(約8歳〜18歳)を中心に支援を行っています。あくまでもこれから長期的にスポーツに取り組みたいと考えるジュニア世代を支援する形をとっています。こうした持続的で専門的なサポートによって、競技を続けることに困難を感じる若いアスリートたちが、より良い環境で成長できるよう支援するのがJAPAN SPORTS SALVAGEの活動の中心となっています。

立ち上げたきっかけについて教えてください

JAPAN SPORTS SALVAGEの設立は、創設者がスポーツ業界で長年活動する中で、多くのアスリートが十分な支援を受けられずに競技を諦めてしまう現状を目の当たりにしたことがきっかけでした。特に、クラブやチームに所属していながらも、適切なアプローチやサポートを受けられずに伸び悩むアスリートたちが多いことを痛感し、そうした「取りこぼし」をなくすための仕組みが必要だと考えました。

設立当初は任意団体として活動を開始し、大々的な広告宣伝はせずに口コミを中心に支援を広げていきました。その結果、国内だけでなく海外からの相談も増え、次第にワールドワイドな活動へと発展していきました。

創設者自身は競泳を中心にスポーツに関わってきましたが、競技種目を問わず、スポーツ全般に通じる「ベース作り」の重要性を認識しました。この基盤を整えることが、選手の成長にとって不可欠であり、個別の能力にあわせたアプローチと同等に大切であると確信しました。こうした考えのもと、JAPAN SPORTS SALVAGEは、単なる技術指導ではなく、競技者一人ひとりに最適なアプローチを提供し、競技人生を立て直し長期的な成長を支援することを目指しています。

特徴・強みはどんなところでしょうか

JAPAN SPORTS SALVAGEの最大の強みは、スポーツのジャンルを問わず、初心者からオリンピックレベルまでアスリート幅広く対応できる点にあります。実際に、世界で活躍する様々な競技のトップアスリートへのアプローチ実績もあり、高い専門性を誇っています。

また、競技指導だけでなく、スポーツ心理学や考え方のトレーニング、人体や成長の仕組みなど多方面の知識を取り入れた総合的なアプローチを採用しています。これにより、単に技術を向上させるだけでなく、選手の内面的な困難もサポートできる体制を整えています。

もう一つの大きな特徴は、「インテリジェンスコーチング」という手法です。これは、単に競技指導にとどまらず、選手の思考や行動の根本にアプローチし、最適な成長戦略を提案するものです。このような指導ができる専門家は日本国内でも非常に少なく、JAPAN SPORTS SALVAGEはこの分野で独自の強みを持っています。

活動・アプローチ方針について教えてください

アプローチ方針として、JAPAN SPORTS SALVAGEでは、アスリートが持つ「思い込み」や「誤った取り組み方」をクラッシュ&ビルド、競技人生を立て直す指導の現場+トレーニング法を提供することを重視しています。多くのアスリートは、自身が学んできた方法アプローチを絶対的なものと信じていますが、それが必ずしも正しいとは限りません。

指導の現場では、選手自身が間違った認識を持っているケースが多々あります。例えば、身体の使い方や、練習量、考え方やメンタルのコントロール方法などについて、自分に合わない取り組み方のまま練習を重ねると、成長を妨げる要因になってしまいます。そのため、JAPAN SPORTS SALVAGEでは、選手一人ひとりに対してスポーツ学的エビデンスに基づいた指導を行い、最大の成果を引き出すことを目指しています。

今後の展望をお聞かせください

現在、JAPAN SPORTS SALVAGEは個人のアスリートに対するサポートが中心ですが、今後はさらに活動の幅を広げ、教育機関や公的機関との連携を強化することを目標としています。すでに企業や団体からの依頼も増えており、今後は学校教育の現場にも専門的なアプローチを提供していく計画です。

さらに、地域コミュニティとも協力し、子どもたちが気軽にスポーツに触れられる場の提供を進める計画もあります。学校や自治体と連携し、スポーツを通じた健康促進プログラムや地域スポーツイベントの開催など、より多くの人々にスポーツの魅力を届ける活動を展開していきます。

メッセージ

スポーツに関わるすべての人々へ、JAPAN SPORTS SALVAGEは「スポーツの境界線をなくす」ことを目指しています。選手が所属するクラブや指導者に縛られることなく、本当に自分に合った指導を受けられる環境を整えることが、選手の成長にとって最も重要です。

また、スポーツ指導者を目指す方々へも、単に技術指導を行うだけでなく、ひとりひとりが違う生き物であり、生き方や背景を大事に多角的な視点を持つことの重要性を伝えたいと考えています。スポーツ指導の世界は決して楽なものではありませんが、アスリートの競技人生に関われることができるこの仕事は、非常にやりがいのあるものです。

今後も、JAPAN SPORTS SALVAGEは、スポーツを通じてより多くの人々を支援し続けていきます。