大人から子供まで幅広い層に向けて、絵画からデジタルアートまで多様な表現方法を提供する美術教室「アートスクールmypace池袋」。
個々の興味や目標に合わせた指導で、受講生の表現の可能性を広げる同教室の指導方針や特徴について、柴原さんにお話を伺いました。
幅広い表現方法で個性を伸ばす指導方針
![](https://site.studychain.jp/interview/wp-content/uploads/2025/02/doraw-05-1024x1024.jpg)
ー 教室の概要について教えてください。
柴原:主に大人を対象とした絵画教室として運営しています。点描画、鉛筆画、水彩画、アクリル画、デッサン、デジタルアートなど、幅広いジャンルを扱っています。
生徒さんの興味や書きたいものに応じて制作を進めていく形をとっています。現在は中学生以上の方を対象としていますが、オンラインクラスでは小学生も受け入れています。
生徒さんは、具体的にやりたいことが決まっている方が約3割、残りの7割は漠然と「水彩画をやってみたい」といった程度の興味を持って来られる方です。
そういった方々には、まず1、2回ほど興味のある分野での制作を通じて方向性を探り、その後はテーマや課題を提案しながら、ひとつずつ作品を仕上げていく形で進めています。
教育と創作の融合から生まれた美術教室
ー 教室を始められた経緯について教えてください。
柴原:もともと埼玉で個人指導や美術指導の経験がありました。その後、都内で美術に興味はあるものの何から始めればよいか分からない方々に向けて、できることがないかと考えたのが始まりです。
私自身、大学の教育学部で美術教育を学び、その後東京藝術大学大学院に進学して美術の専門性を深めました。また、1年間公立高校で美術の非常勤講師を務めた経験もあります。
教育と創作活動の両方に携わってきた経験が、現在の教室運営に活かされています。
自由な創作と個性を重視した指導
ー 他の美術教室にはない特徴や、アピールポイントを教えてください。
柴原:最も大切にしているのは、生徒さん一人ひとりが自由に創作活動を進められる環境づくりです。講師である私自身の作品スタイルにとらわれることなく、それぞれの興味や方向性に合わせて制作を進めていけることが特徴です。
受験指導が必要な場合は、他の予備校をお勧めすることもありますが、基本的には創作活動を中心に据えています。私自身、作家としての経験もあるため、趣味の領域に留まらず、作家活動という視点からのアドバイスも可能です。
ご自身の創作を深めていきながら、ものを作ることの本質的な楽しさや意義を伝えられる環境を目指しています。
完成までのプロセスを大切にした指導方針
ー 生徒さんに指導する際に、特に意識していることや方針などを教えてください。
柴原:特に意識しているのは、生徒さんが自分のペースで作品を完成させられる雰囲気をつくることです。
集団での制作では、周りの進度や講師の目が気になってしまうことがありますが、この教室では、そういった比較を気にせず、それぞれに適した形で制作を進められるよう心がけています。
特に初心者の方には、道具の使い方や技法について必要最小限の情報から始めて、実際の制作を通じて理解を深めていく方法をとっています。
情報を詰め込みすぎると創作の意欲が削がれてしまうため、ひとつの作品を完成させる過程で自然と技術が身につくよう工夫しています。
継続して通われる方は、徐々に自分なりの完成形が見えてくるようになり、より主体的に制作を進められるようになっていきます。
柔軟な受講形態で創作活動をサポート
ー 提供しているコースやプランについて教えてください。
柴原:教室での対面レッスンは、月1回または月2回から選択できるクラスを提供しています。
オンラインクラスは月2回制で、大人クラスと小学生クラスに分けて運営しています。また、ご要望があればオンラインでの個人レッスンも実施しています。
新たな学びの場としての発展を目指して
ー 今後、より強化していきたい点や取り組んでいきたいことを教えてください。
柴原:今後は、より気軽に制作できる環境や仕組みづくりを進めていきたいと考えています。
生徒さんは日常での仕事や生活のなかで、何かに集中して取り組む時間が取れない場合があります。この教室が「集中して何かに取り組める場所」として機能することを目指しています。
美術制作には、ひとつの作品をじっくりと仕上げていく過程での学びや、技術の向上による達成感があります。また、年齢を重ねても継続して楽しめる趣味としての側面もあります。
このような美術の持つ多面的な魅力を、より多くの方に伝えていける場所にしていきたいと考えています。
ー 最後に、入会を考えている方に向けたメッセージをお願いします。
柴原:当教室では、「こういうものを描かなければならない」という決まりは特にありません。まずは気軽に制作を始めていただき、その過程で自分の描きたい絵や使いたい技法を見つけていただければと思います。
そのお手伝いができることを楽しみにしています。