設立から約40年、親子二代で受け継がれてきた正真塾。空手とキックボクシングを通じて、礼節と実践力を育てる武道の場として、多くの門下生たちを育成してきました。
全日本・世界レベルでの大会優勝・入賞実績を持ちつつ、子どもから高齢者まで幅広い世代が集う場所です。
地域に根ざした道場として、心身ともに成長できる環境を提供し続けています。
創設の背景と指導の特色
正真塾は、1986年に私の父が創設しました。正真塾設立前の父は大きな空手団体に所属していましたが、父には「競技稽古でも顔面への攻撃も含めた実戦的な空手を追求したい」という強い想いがありました。
そこで、安全性も重視し、防具を装着したうえで手技でも顔面攻撃を認める“硬式空手”というスタイルの実戦性と安全性の融合に共鳴し独立を決意。
道場を構え、道を切り開いていったのです。
現在では、私がその志を引き継ぎ、道場の運営と指導を行っています。
空手には様々な流派がありますが、私たちが重視しているのは、実戦的な空手と、伝統的な型の両立です。
特に剛柔流の型を中心に、正しい動きと呼吸法、そして礼節を教えることで、日本武道の精神を次世代に伝えることを大切にしています。
さらに、大手格闘技団体「K-1」からK-1アマチュア公認ジムの認定を頂きキックボクシングの指導にも力を入れています。
空手だけに留まらず、広い視野で格闘技を学びたい道場生にとって、多彩な経験を積める環境を整えています。
常設道場の強みと稽古環境
正真塾の最大の特長は、20坪ほどの常設道場を所有している点にあります。
多くの道場が公共施設などを借りて運営している中で、私たちは自前のスペースを活用することで、より柔軟かつ安定的な稽古を提供しています。
特にコロナ禍では、その強みが如実に表れました。
多くの道場が活動を中止せざるを得ない状況の中でも、私たちは衛生管理を徹底し、稽古を継続。人数制限や時間帯の調整を行いながら、道場生とのつながりを保ち続けることができました。
また、正真塾ではほぼ毎日稽古を行っており、空手やキックボクシングを本格的に学びたいと考えている人にとって理想的な環境です。
大会実績も豊富で、直近では第3回世界硬式空手道選手権大会で型の部優勝者を1名、組手の部で3位入賞者を2名輩出し、日本代表選手も6名輩出することができました。
こうした結果は、日々の道場生の努力と御家族のサポート、一貫した指導体制の賜物だと感じています。
教育方針──”お客様扱い”しない武道の現場
私たちの道場では、習い事としての空手ではなく、武道としての日本空手道を本質から伝えることに重点を置いています。
“お客様扱い”ではなく、道場生一人ひとりと身内の様に真剣に向き合い、甘やかさず、時には厳しく接することもあります。
だからこそ、道場生たちの中に芽生える“大きな潜在能力”を引き出せるのだと思っています。
稽古を通じて、子どもたちができなかったことを一つずつ乗り越えていく姿を目の当たりにするたびに、私はこの道を選んでよかったと実感します。
特に印象に残っているのは、入門して「すぐに辞めたい」と言っていた子が、ご家族や道場生仲間の励ましに支えられ、地道に努力を重ねて黒帯を取得した場面を何度となく見てきたことや、最近では名古屋で行われた「硬式空手日本選手権」で、男女混合の試合を戦い抜いて優勝し、感極まり涙を流した女子道場生の姿──その感動は、今も心に深く残っています。
普段は厳しい指導をしている分、そうした時間には子どもたちと一緒に笑い、遊び、純粋な笑顔を見せてもらうことが、私にとっての何よりのやりがいです。
また、夏祭りやバーベキューなどのイベントを通じて、稽古以外でも子どもたちと触れ合える時間を大切にしています。
今後の展望──世界大会を見据えて
今後の大きな目標は、再来年に開催される世界硬式空手道選手権大会に向けて、多くの子どもたちを代表選手として送り出すことです。
世界大会は、単なる技術の競い合いではなく、人間としての成長を促す貴重な場です。
大きな舞台に立つことで、子どもたちの内面に眠る強さや精神力が引き出される──そんな瞬間に立ち会えることが、私たち指導者にとって何よりの喜びです。
また、キックボクシングの分野でも、アマチュアでのタイトル獲得を目指しています。
まだ課題もありますが、夢を抱く子どもたちの背中を押すために、私たちは努力を続けます。
道場という場所が、子どもたちの可能性を広げるステージであり続けたいと願っています。
伝統と実践が交わる場として──体験希望の方へ
空手というと「厳しい」「痛そう」といった印象を持たれる方も多いかもしれませんが、本来の武道には、日本の精神性や文化、所作の美しさが息づいています。
正真塾では、その本質を伝えることに重きを置いています。商業的な習い事ではなく、子どもたちに日本の伝統や精神を伝える場を提供したいと考えています。
そのためには、親御さんの理解と協力も不可欠です。
子どもたちだけでなく、保護者の方々とも連携を取りながら、共に歩んでいく──それが私たちのスタンスです。
興味を持たれた方は、ぜひ正真塾のホームページやInstagram 、YouTubeをご覧ください。日々の稽古風景や大会の様子を通じて、道場の空気感を感じていただけると思います。
無料体験のお申し込みフォームもご用意しておりますので、まずは一度、足を運んでいただければ嬉しいです。
日本の誇るべき武道文化を、次世代へとつなぐ。その使命感と情熱を胸に、今日も道場で皆さんをお待ちしています。