東京都中野区で新たにスタートした「ちひ郎子どもアート教室」。2歳児から小学生までを対象とした少人数制のアート教室で、子どもたちの創造力を育む場として注目されています。本記事では、代表の中山智尋さんに、教室を立ち上げた背景や指導方針、今後の展望について詳しく伺いました。
ちひ郎子どもアート教室の概要
ー改めて、ちひ郎子どもアート教室の活動について教えてください。
東京都中野区で、2歳児から小学校6年生までのお子さんを対象にした子どもアート教室を開催しています。クラスは2つあり、2歳児から小学校1年生までの「おたまコース」と、小学校2年生から6年生までの「かえるコース」を開講しています。
クラスは基本的に少人数制で、1クラスの定員は6~7名です。少人数制にすることで、子ども一人ひとりの個性を大切にしながら、丁寧な指導ができる環境を整えています。
教室を立ち上げた背景ときっかけ
ーこの教室を立ち上げた背景や、ご自身がアートに興味を持たれたきっかけを教えてください
私はもともと保育士を10年以上やっていました。幼い頃から絵を描くのが好きで、アートの道に進むか、母が保育士だったこともあり保育士になるかで悩みました。最終的には母の影響もあり、保育士の道を選びましたが、保育の現場でもアートに関わる機会が多くありました。
例えば、行事の背景画を担当したり、子どもたちの制作活動をサポートしたりする機会が多かったですね。その中で、アートを通じて子どもたちの創造力をもっと伸ばしたいと考えるようになりました。そして、保育士としての経験を活かしつつ、アートを楽しみながら学べる場を提供したいと思い、この教室を開くことを決意しました。
ちひ郎子どもアート教室の特徴と強み
ーちひ郎子どもアート教室ならではの特徴や強みを教えてください。
まず、活動時間が「土曜日の午前中」だという点です。一般的なアート教室は平日午後に開かれることが多いのですが、保育園に通っているお子さんや、平日に他の習い事をしているお子さんも参加しやすいように、土曜の午前に設定しました。
また、少人数制で、各コースの定員は6〜7名としています。そのため、一人ひとりにじっくり向き合いながら指導できるのが大きな強みです。
さらに、私は長年保育士をしていたので、不登校のお子さんや、友達作りが苦手なお子さんにも寄り添った指導ができます。保護者の方と連携しながら、精神的なケアも含めたサポートを大切にしています。
また、教室では「自由な表現」を大切にしており、子どもたちの発想を尊重する指導を心掛けています。「正解のないアート」の中で、自分らしい表現を見つけられるような環境を提供しています。
指導方針と理念
ーどのような指導方針で教室を運営されていますか?
アートには「正解」がないので、自由に表現できる場を提供することを大切にしています。作品のテーマは提示しますが、子どもたちの発想を尊重し、アイデアを活かせるようにしています。「これじゃなきゃダメ」というルールは設けず、臨機応変に対応することを心掛けています。
また、アートは「絵を描くこと」だけではなく、制作や造形なども含めて幅広いものだと考えています。子どもたちが多様なアート表現を楽しめるよう、様々な活動を取り入れています。
子どもたちが自分の手で作品を作ることで、自己表現の幅が広がり、自信を持つことができるようになります。そのため、私は「失敗を恐れず、自由に創作することの楽しさ」を伝えていきたいと思っています。
今後の展望
ー今後、教室をどのように発展させていきたいと考えていますか?
まだ2月に開講したばかりで、生徒数も少ないので、まずは人数を増やし、子どもたち同士の交流を深めていきたいですね。
また、子どもたちの要望に応じて、例えばSNSを活用した動画配信など、新しい取り組みにも挑戦したいと考えています。保護者の方と相談しながら、安全面にも配慮しつつ、子どもたちが楽しめる環境を作っていけたらと思っています。
今後は、地域とのつながりをさらに強化し、アートを通じて人と人がつながる場を作っていくことを目指しています。地域のイベントへの参加や、ワークショップの開催など、より多くの方にアートの楽しさを伝えていきたいです。
教室に興味がある方へメッセージ
ー最後に、教室に興味がある方へメッセージをお願いします。
私は「怒らない保育」を心がけ、保育士として仕事をしてきました。そのため、教室でも子どもたちに寄り添い、安心して楽しめる環境を提供したいと考えています。「先生が怖いかな?」と心配する必要はありません。
また、保護者の方同士の交流も大切にし、地域のつながりを深める場にもしたいと考えています。子どもだけでなく、大人も安心して関われる温かい教室を目指しています。
私たちの教室は「ひといきカフェ エカイエ」というシェアカフェを利用しており、日替わりでさまざまなイベントが開催される場所です。こうした場を活かして、地域の方々とつながりながら活動を続けていきたいと思います。
ぜひ、お気軽に教室を見学にいらしてください!