医学部受験において、生物は合否を分ける重要な教科の一つです。しかし、専門性の高い生物科の講師は全国でも数十人程度と極めて少なく、その多くが都市部に集中しています。そのため、地方在住の受験生は満足な指導を受けられないという課題を抱えています。
この課題に挑戦しているのが、私立専門医学部受験 生物専門「iM-Web指導」です。30年以上の講師経験を持つベテラン講師の稲家先生が、iPadを活用した双方向型のオンライン指導で、全国の医学部受験生の生物学習をサポートしています。
今回は、稲家先生に地理的な制約なく質の高い教育を届けたいという想いと、その実現に向けた取り組みについて伺いました。
サービス概要と特徴
ー まずはサービス名と、どのような方を対象とされているのかお聞かせください。
稲家:iM-Web指導は私立医学部専門で生物に特化したオンライン指導を行っています。サービス名の「iM」の「i」は小文字で表記しており、これは山中伸弥先生のiPS細胞のネーミングと同じように、iPodやiPad、iPhoneのような、世界に広く普及してほしいという願いを込めています。
主な対象は私立医学部受験を目指す方々です。特に生物の学習に課題を感じている方向けに、マンツーマンでの指導を提供しています。
私立医学部受験は非常にハードルが高く、一つの教科も取りこぼせない状況です。そのため、生物という一教科に特化することで、より質の高い指導を実現しています。
サービス開始の経緯
ーiM-Web指導を始められた背景について教えていただけますか?
稲家:2022年から現在の形でサービスを開始しました。私は30年以上の講師経験があり、現在も大手予備校に所属しているのですが、100人規模の教室での授業では、一人一人に手厚い指導を行うことが難しいと感じていました。
特に生物の教科については、全国的に見ても専門性の高い講師が極めて少ない状況です。その中でも東京、大阪、名古屋などの都市部に集中しており、地方在住の受験生は都市部まで通わざるを得ない状況でした。
このような状況を見て、地方在住の生徒さんにも都市部と同じような質の高い指導を提供したいと考え、オンラインでの生物に特化した指導を始めることを決意したのです。現在では、海外在住の日本人家庭からも問い合わせをいただいています。
指導の特徴と強み
ー 他のオンライン指導との違いについて、具体的に教えていただけますか?
稲家:最大の特徴は、iPadを活用した双方向的な指導です。私と生徒さん両方がタブレットを使用し、画面共有をしながら授業を進めます。生徒さんがノートを取る様子や問題を解く過程もリアルタイムで確認できるため、つまずきのポイントや理解度を即座に把握できます。
対面授業では難しい「のぞき込み」のような圧迫感もなく、生徒さんのペースに合わせた指導が可能です。
コース・料金体系
ー コースや料金体系についてお聞かせください。
稲家:コース設計はシンプルで、週1回、週2回、週3回から選択いただき、授業回数に応じた料金体系となっています。特別なコース分けは行わず、生徒さん一人一人の状況に合わせて柔軟に対応している点が特徴です。
進路相談も重要な要素と考えており、志望校選びから一緒にサポートしています。例えば推薦入試を目指す場合は、通常の授業スケジュールを調整し、推薦入試の範囲に特化した指導を行うなど、受験スタイルに合わせた柔軟な対応を心がけています。
今後の展望
ー 今後の取り組みについてお聞かせください。
稲家:現在も最大限の人数を指導しているつもりですが、問い合わせも多くあるので、指導できる生徒さんの人数を増やしていけたらと考えています。ただ、一人一人をしっかりと見る質を保つため、慎重に人数を増やす必要があります。これは今後の課題です。
また保護者の方との定期的な面談やレポート作成にも時間を取っていますが、これは非常に重要な要素だと考えています。単に教えるだけでなく、実際の試験で結果を出せるようにすることが私の役割であり、そのためには保護者の方との連携も欠かせません。
受験生へのメッセージ
最後に入会を検討している方へのメッセージをお願いします。
稲家:医学部受験は狭き門であり、全員が合格できるわけではありません。しかし、生物に関しては当サービスにお任せいただければ、どの大学の受験にも対応できる力をつけていただけると自負しています。
特に、再受験の方や浪人期間が長い方など、従来の学習方法で行き詰まっている方のサポートにも力を入れています。生物の学習で困っている方は、ぜひ一度ご相談ください。