自らの体調不良を「本物の食」で改善した経験から料理教室を始めた加納さん。「雑穀と野菜の家庭料理教室いのちのねっこ」では、伝統的な日本の食材と調味料を使った砂糖不使用の料理法を教えています。見た目は現代的でありながら、体の内側から健康を支える本物の味を多くの人に届けたいという想いで、日々レッスンを行っています。
今回はいのちのねっこの特徴や今後の展望について代表の加納さんにインタビューしました!

料理教室の概要
― 料理教室の概要について教えてください。
加納さん:雑穀と野菜の家庭料理教室ということで、人が本当に食べるべきものをお伝えしたくて料理教室をやっています。男女問わず、幅広い年代の方にご利用いただいていますが、やはり現代食で体を壊されている方が多いです。健康情報があふれる現代では、正しい情報と間違った情報が混在しており、「あれもこれもやったけれどもあまり良くならなかった」と悩まれる方が非常に多いのが現状です。
私自身もそのような経験があるため、本当の食の情報をお伝えして、悪いものを排除するのではなく、仕組みに合った美味しいものを選択して食べてほしいという想いで活動しています。
当教室では「無添加、動物性ゼロ、砂糖不使用」を大切にしています。身体の仕組みに合った、どなたでも食べることが出来るごはん、おかず、スイーツです。離乳食いらずなので、離乳期の赤ちゃんから嚥下機能が低下しているお年寄りまで、家族みんなで食べていただける食です。
設立の経緯
― 料理教室を始めたきっかけを教えてください。
加納さん:私は元々看護師として働いていましたが、自分自身が体を壊してしまいました。仕事柄、患者さんに生活指導や食事指導をしていたのですが、その内容を自分に当てはめた時に、患者さんに指導していた内容では健康になれないということを身をもって知りました。「健康に良い」と言われるものを約10年かけていろいろと試しましたが、なかなか健康状態は良くなりませんでした。
そんな時に出会ったのが「未来食ヤマトナデシコcooking」です。創始者の大谷ゆみこさんが伝えている食は、本当に昔からの伝統食を現代風にアレンジしたものです。見た目は洋食のパスタやピザ、ハンバーグなどですが、栄養成分の中身は本当の和食で構成された新感覚の料理なのです。特筆すべきは雑穀を使っておかずやスイーツを作る点で、これが楽しくて簡単でおいしくて、私の人生を変えるきっかけにとなりました。
現在でも看護師の仕事を少し続けていますが、病院で働いていると患者さんは年々増える一方だと感じています。本物の食を伝えることも看護の一つだと考え、本当の食を伝えるという活動も看護師として意義のあることだと思い、この料理教室を始めました。
特徴やアピールポイント
― 料理教室の特徴やアピールポイントは何ですか?
加納さん:当教室の最大の特徴は、穀物、雑穀が主役ということです。調味料も日本人が昔から大切にしてきた本物の調味料を使用しています。
雑穀はごはんに混ぜて炊くもの、貧しくてまずいものと思っていらっしゃる方もいますが、雑穀はいろんな種類があり、それぞれが個性的で、まるで肉や魚、たまごのような見た目や食感の料理をつくることができます。
また、砂糖を使わないと美味しくならないと思っている方もいますが、麹菌を使って時間をかけて発酵させた醤油や味噌を使うことで自然な甘みが生まれます。本物の調味料はすごくまろやかで深い味わいがあり、それだけでソースやドレッシングとして十分な風味を持っています。
日本人がはるか昔から培ってきた本物の調味料を使うことこそが、本当の和食の姿なのです。現代では「和食」と呼ばれるカテゴリーでさえ、本来あるべき和食の姿からかけ離れてしまっています。
当教室では、雑穀とそういった本物の調味料を使い、健康と味わい、そして簡単さユニークさを大切にした料理法で和洋中、いろいろなジャンルの料理をお伝えしています。
生徒に指導する際に意識しているポイント
― 生徒に指導する際に意識しているポイントはありますか?
加納さん:何よりも実際に体験していただくことを重視しています。言葉や文章だけではなかなか伝わりにくい食の本質があるので、まずは一度教室に来ていただいて、実際に作った料理を食べていただくことが大切だと考えています。食べると体が自然と反応し、本物の味を理解するのです。
レッスンは少人数制で行い、基本的にはデモンストレーション形式を採用しています。生徒さんには調理過程をしっかり見ていただき、完成した料理を食べていただいた後、ご自宅で再現していただけるよう丁寧に説明しています。料理があまり得意でない方でも、実際に作っている様子を目の前で見ることで「これなら私にもできそう」と感じていただけることが多いです。
コースや料金体系について
― コースや料金体系について教えてください。
加納さん:まずは体験レッスンから始めていただくことをおすすめしています。体験レッスンは3,000円から5,000円程度で、複数のメニューをご用意しています。体験を通して当教室の理念や料理の味わいを感じていただけると思います。
体験の後はコース別のレッスンに進んでいただけます。毎月異なる雑穀料理を一つずつ学んでいただく形式で、3ヶ月ごとのお申し込み制となっています。
当教室ではおかず部門とスイーツ部門の2種類のコースを設けており、同時に受講することも可能です。毎月1種類の雑穀を洗うところから見ていただきます。1月1品の雑穀料理を習得し技術を積み重ねていき、さらに食の知識を深めたいと思われた方には、別途セミナーもご用意しています。
1回のレッスン時間は約2時間です。日程調整は公式LINEやお申し込みサイト、お電話など様々な方法で対応しています。少人数制で丁寧な指導を心がけており、レッスンでは調理過程を見ていただき、出来上がった料理を試食していただいた後、ご自宅でも再現できるようにアドバイスをしています。
今後の取り組みや展望
― 今後の取り組みや展望について教えてください。
加納さん:将来的には、安心して食べられる本物の食材や調味料がどこでも手軽に手に入る社会になってほしいと考えています。現在、生きた菌で手間ひまかけて作られた調味料は高価だと思われがちですが、原材料や作り手の方のエネルギー量を考えると、とても低価格で販売されていると思っています。
使う人が増えることで本物の食材や調味料を作る生産者や会社が存続し続け、日本の伝統が途絶えることのないように願っています。一人でも多くの方に本物の食材や調味料を使っていただけるよう、これからも情報発信を続けていきたいと思います。
記事を読んでいる方に向けたメッセージ
― 最後に、この記事を読んでいる方に向けてメッセージをお願いします。
加納さん:私はこれまで様々な食事法や健康法を試してきましたが、未来食ヤマトナデシコcookingほど理にかなった食はありません。料理を体験していただければと思います。私たちが伝えているのは、人が本当に食べるべきもの、体の本来持っている機能を応援してくれる食事です。
これまで多くの生徒さんから喜びの声をいただいています。長年悩んでいた不調が改善した方、血圧の薬が不要になった方、アトピーが改善した方、薄毛が改善した方、体力がついて活動的になった方など、様々な変化が報告されています。また、家族関係が良好になったという精神面での変化を感じる方も少なくありません。
もし健康や食事について悩みや関心がある方は、ぜひ一度体験レッスンに参加してみてください。食が変わると体が変わり、体が変わると心が変わり、人生そのものが豊かになっていくことを、私は身をもって体験しています。あなたも自分らしく生き生きとした人生を送るための第一歩を踏み出してみませんか?心よりお待ちしております。