個性を重視した英会話指導で、生徒一人一人の可能性を広げる「Joyous English Club」

4年間のアメリカ生活経験と独自の指導メソッドで、英会話教育の新しい形を提案するJoyous English Club。完璧な英語を目指すのではなく、自分の言葉で伝える力を育てる指導方針や、生徒一人一人に寄り添ったカウンセリングなど、特徴的な取り組みを行っています。今回は、代表の鹿熊氏に、英語教育に対する想いや具体的な指導方法について詳しく伺いました。

基礎からしっかり学べる、オリジナルの指導メソッド

ー御校の概要や、主にどのような方を対象としているのか、詳しく教えてください!

鹿熊:当校は、幼児以外の小学生、中学生、高校生、そして大人の方を対象とした英会話教室です。英会話をゴールとした指導を行っていますが、ただ会話ができるようになることだけを目指すのではありません。何もない状態から英会話ができるようになるわけではないので、基礎からしっかりと練習・指導を行っています。

大人の方で多いのが、「何から始めればいいかわからない」という悩みです。SNSなどで検索すれば情報はたくさん出てきますが、ただ単語やフレーズだけを覚えても自由に使えなければ意味がありません。そのため、本当に基礎的なところから、一つ一つ丁寧に指導を行っています。

週1回1時間のレッスンだけでは絶対に身に付かないので、レッスン以外の時間をどう過ごすかが非常に重要です。そのため、シャドーイングやリスニング、リーディングなど、自主学習の具体的な方法もしっかりと指導しています。どのように勉強すれば良いかが分かるので、卒業後も自分で英語スキルをアップしていくことができるようになります。

一人一人に寄り添ったカウンセリングと指導

ー他の英会話教室との違いについて、特徴的な点を教えてください!

鹿熊:まず、私自身の経験が大きな特徴の一つです。単なる短期のホームステイではなく、4年間のアメリカ生活があり、現地の学校への留学やアメリカ企業での勤務経験もあります。また、完全帰国前にはアメリカ国内とヨーロッパの11都市を一人で旅をしてきました。これらの経験を活かし、実際に使う表現やカジュアル/フォーマルの使い分けなどを、実践的に指導できています。

また、一人一人に寄り添ったレッスンを提供するために、30分から1時間程度の詳細なカウンセリングを実施しています。カウンセリングでは、英語学習の目標やゴールはもちろん、普段の生活スタイル、その中に英語学習をどう組み込めるか、また英語以外の習い事や得意な科目なども詳しく聞いています。なぜその科目が得意なのか、その理由まで掘り下げることで、その人の学習傾向が見えてきます。理系なのか文系なのかによって、説明の仕方も変えていく必要があるからです。

さらに、当校ではカリキュラムを固定していません。テキストブックはあくまでもネタ提供として使用し、生徒の理解度や進度に合わせて、柔軟に指導内容を変更しています。レッスン中に出た質問や会話をヒントに、即興でアクティビティを考案することもあります。これは、私にしかできない指導スタイルだと自負しています。

「完璧」を目指さない、実践的な英語コミュニケーション

ー生徒さんとの接し方で特に重視されていることはありますか?

鹿熊:大きく2つのポイントを重視しています。1つ目は「完璧な英語を目指さなくていい」ということです。日本語だって完璧に話せているわけではありません。日本語は主語を省略することも多く、複合語もたくさん使います。それなのに、英語になると完璧に話そうとしてしまう。これは、テストで高い点数を取ることを良しとするあまり正解が一つしかないことに慣れている、私たちアジア人特有の傾向かもしれません。

でも、それは重要ではありません。大切なのは「伝わる」ということです。例えば、質問に答える際に、「これを英語で何と言っていいかわからない」となった時は、まず「日本語で何を言いたいのか」を聞きます。多くの方は日本語で思い浮かんだ文章の活字をそのまま英語に置き換えようとしますが、それは違います。頭の中でイメージしたことを、知っている英語で表現できるよう別の言い方を考えてもらうようにしています。

2つ目は、受け身の学習ではなく、自発的な学習を促すことです。特に大人の方には「教えてもらう」という姿勢ではなく、自分で学んだことを試す場としてレッスンを活用してほしいと伝えています。「これって通じるかな」「これを言ったら先生は何て返すかな」という気持ちで来てほしいのです。失敗を恐れずにチャレンジすることが、上達への近道だと考えています。

これからの時代に求められる英語力とは

ー最後に、英語学習に取り組む方々へメッセージをお願いします!

鹿熊:英語学習に取り組んでいる方には、手っ取り早い方法や短期間での習得方法を求めず、基礎からしっかり学んでほしいと思います。木に例えるなら、根がしっかり張っていないと木は育たず綺麗な花を毎年咲かせることができません。自分の英語力の確かな成長と目標達成のためにも、基礎から着実に学ぶことが大切です。

そしてこれからの時代、英語は単なる海外旅行や仕事のツールではありません。SNSなどを通じて世界中に情報発信できる時代です。世界のニュースを見ていると、自国の出来事を伝える際に、自国の言語ではなく英語で発信している方々を多く目にします。
また、自分の作品や考えもSNSなどを通して世界中に発信することができます。その際、翻訳機を通すのではなく、自分の言葉で発信すること、そして直接コミュニケーションが取れることで、その先の可能性も広がります。

また、お子様をお持ちの方には、英語学習の前提として国語力と算数力の重要性をお伝えしたいです。国語力は、読解力と情報発信に必要な語彙力の基礎となります。学校の勉強でも、問題文は全て日本語です。読解力がなければ問題の意味が分からず答えることはできません。また、算数は論理的思考を養います。英語の文法は算数の公式に似ていて、品詞の順番にルールがあり、そこに単語を当てはめていくだけです。

さらに、大人の方への特別なメッセージもあります。「海外に行けば何とかなる」「外国人と会話をしていればそのうち話せるようになる」というような甘い考えは持たないでください。言語の習得は簡単ではありません。帰国子女の方の中にも、海外で過ごしただけで、実際には話せない方も多くいます。

私たち日本人ですら毎日日本語を使っているにも関わらず学校で国語の授業で日本語を学ぶ訳ですから、英語も意識的な学習が必要なのです。日常会話ができれば良いと考える方も多いですが、それなら日常から英語を使う必要があるのです。本当に使える英語力を身に付けるためには、毎日の積み重ねが不可欠です。