元々フランス語を専攻していた加藤氏が、台湾での3年間の経験を経て立ち上げた桜橋中国語教室。全ての授業を中国語で実施するという大胆な指導方針のもと、2歳から88歳までの幅広い年齢層に対して、それぞれの目的に寄り添った丁寧な指導を展開しています。今回は、教室立ち上げの経緯から、独自の教育メソッド、そして今後の展望まで、詳しくお話を伺いました。
幼児からシニアまで!年齢や目的に応じた柔軟な中国語教育を実現
ー桜橋中国語教室の対象となる生徒様や指導内容について、詳しく教えていただけますか?
加藤:当教室では、2歳の未就学児から88歳のシニアの方まで、実に幅広い年齢層の生徒様に中国語を指導しています。具体的には、幼稚園・保育園児、小学生、中学生、高校生、大学生、社会人、そして退職後の方々まで、様々な背景を持つ生徒様が学びに来られています。
特に当教室の特徴的な点は、台湾が好きな方が多いことです。台湾の言葉を専門的に学べる教室が少ない中、多くの方々に選んでいただいています。
ーコロナ禍での変化などはありましたか?
加藤:ここ4年間のコロナ禍では、特にお子様の生徒が増加しました。その背景には興味深い傾向があり、お父様やお母様の仕事の関係で台湾に住んでいた経験を持つお子様が多いです。日本に帰国後も、せっかく身につけた中国語を忘れたくないという強い想いで、保護者の方々が当教室を選んでくださっています。
台湾との運命的な出会いから教室設立へ:創業者の熱い想い
ー加藤様が教室を始められたきっかけについて、より詳しくお聞かせください!
加藤:実は私の経歴は、現在の仕事からは想像できないかもしれません。高校時代はフランス語を専門的に学び、大学でもフランス語を専攻していました。1年間のフランス留学も経験し、その時までは台湾についての知識もほとんどありませんでした。
しかし、留学中に出会った台湾人の友人たちとの交流が、人生の転機となりました。彼らとの出会いをきっかけに台湾に興味を持ち、その後2009年から2012年までの3年間、台湾で日本語教師として暮らすことになったんです。
日本に戻った後は一度違う仕事に就きましたが、常に台湾との関わりを持つ仕事がしたいという想いが心の中にありました。教育者としての経験と、台湾への深い愛着。これらを活かせる方法を考えた結果、日本の方々に中国語を教える教室を開くことを決意しました。
ー台湾の魅力について、加藤さんの視点からお聞かせください!
加藤:台湾の最大の魅力は、日本に対する深い理解と親しみを持っている点です。そして、価値観や考え方が日本人と近いと感じられることも大きな特徴です。実際に住んでみて感じたのですが、困ったときにすぐに手を差し伸べてくれるような、温かい人々の国なんです。
「全授業中国語」という挑戦:独自の指導メソッドが生む確かな成果
ー他の教室にはない特徴やアピールポイントについて、具体的に教えてください!
加藤:当教室の最大の特徴は、初心者の方でも全ての授業を中国語で行うという点です。これは、実際の留学環境を想定した意図的な選択です。留学先では全て中国語で学ぶことになりますので、早い段階から中国語の環境に慣れていただくことが重要だと考えています。
また、生徒一人一人の目的に合わせたきめ細かな指導を心がけています。当教室の先生陣は非常に熱心で、それぞれの生徒さんの習熟度や目標に合わせて、柔軟に指導方法を調整しています。
ー指導の際に特に意識されているポイントについて、より詳しくお聞かせください!
加藤:最も重視しているのは、会話能力の向上です。そのために、私たちは「3つの柱」を設けています。
1つ目は、生徒さんの興味や好きなことを深く理解すること。2つ目は、その理解に基づいて適切な質問を投げかけ、自然な会話を引き出すこと。そして3つ目が、適切なタイミングでの褒め言葉です。
これらを組み合わせることで、生徒さんが楽しみながら継続的に学習できる環境を作り出しています。プレッシャーを感じることなく、自然と中国語力が向上していく―そんな学習環境の実現を目指しています。
充実のコース設計と未来への展望:さらなる発展を目指して
ー提供されているコースやプランについて、具体的に教えていただけますか?
加藤:子供向けの「児童中国語」コースでは、1時間2,500円という分かりやすい料金設定を採用しています。これは生徒数が1人でも2人でも3人でも同じ料金で、10回単位での受講をお願いしています。
大人向けには、学習スタイルに合わせて3つのコースを用意しています。マンツーマンで集中的に学べる「プライベートレッスン」、2人で学び合える「セミプライベートレッスン」、そして3人以上での「クラスレッスン」です。それぞれの特徴を活かしながら、生徒さんのニーズに合わせた学習環境を提供しています。
ー今後の展望についてもお聞かせください!
加藤:現在、力を入れているのが子供向けの新しい教材開発です。既に独自の教科書を作成していますが、さらに充実した内容にするべく、改訂作業を進めています。
また、個別レッスンの良さを活かしながら、グループでの学習も効果的に取り入れていくことを検討しています。日本人学習者は1対1の指導を好む傾向がありますが、グループ学習には異なる良さがあります。この両者のバランスを取りながら、より効果的な学習環境を作っていくことが今後の課題です。
ー最後に、入会を考えていらっしゃる方へメッセージをお願いします!
加藤:中国語学習において、独学でも上達は可能です。しかし、先生と一緒に学ぶことで、より効果的かつ確実に能力を伸ばすことができます。特筆すべきは、必ずしも留学が必要というわけではないということです。地道な継続学習で、確実に上達は可能です。
特に、趣味として中国語を学びたい方に来ていただきたいですね。ビジネス目的の場合は、目標達成と同時に学習が終わってしまうことも多いのですが、趣味として学ぶ方は長期的な視点で続けられる傾向にあります。
さらに最近では、在住外国人の増加に伴い、お子様の学習支援のニーズも高まっています。今後は、自治体との連携も視野に入れながら、より多くの方々の中国語学習をサポートしていきたいと考えています。
中国語学習に少しでも興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にご連絡ください。熱心な先生陣と共に、楽しみながら確実に上達できる環境をご用意してお待ちしています。