楓塾は、代表が一人で小学生から浪人生まで幅広い年代を指導する徹底個別指導が特徴の学習塾です。オンラインと対面を組み合わせた独自のスタイルで、生徒一人ひとりの特性に合わせた柔軟なカリキュラムを提供。中学受験から大学受験まで、指導教科や進度もオーダーメイドで対応します。
代表自身が「全てを見届ける」という信念のもと、問題解決力や考える力を育む丁寧な指導を行い、多くの生徒や保護者から信頼を集めています。口コミで広がる楓塾の評判、その裏にある教育への情熱と工夫について代表の伊藤さんにお話を伺いました。
楓塾の対象と指導方法
ー楓塾では、どのような生徒を対象に指導されていますか？
楓塾代表 伊藤さん（以下敬称略）： 楓塾では、小学生から浪人生まで幅広い生徒を対象にしています。今年度で言うと、高校3年生だけがいないのですが、それ以外の学年はすべて在籍していますね。小学生だと中学受験まで全教科を教えていますし、中学生は高校受験に向けた指導をしています。高校生になると、基本的に英語と数学に絞って指導しています。
指導スタイルとしては、ホワイトボードを使って2人の生徒を同時に教える形です。ただ、2人一緒に同じことを教えるのではなく、学年や教科が別々になるように工夫しています。一人教えている間にもう一人には問題を解いてもらう、いわば“交互指導”の形ですね。これで実質1対1の指導を2セット行っているようなイメージです。
オンラインのメリットをフル活用
ー指導スタイルを確立するまでの経緯を教えてください。
伊藤さん： 元々は東京で対面式の塾を運営していたのですが、7年前に地元の関西に戻ることになりまして。その際、東京の生徒さんから「続けてほしい」と相談を受けたのがきっかけで、オンライン指導を試しに始めてみました。
最初は対面に戻すつもりだったのですが、その後コロナ禍になったこともあり、オンライン指導を継続する流れになりました。オンラインだと生徒が書いているノートや解答がリアルタイムで見られるので、どのタイミングでつまずいているかとか、どんな考え方をしているかがよく分かるのです。それがすごく効果的だと感じて、オンラインをメインにするようになりました。
すべて代表自ら教えるスタイル
ーお一人で塾を運営されるようになった理由は？
伊藤さん： 昔、他の塾で教室長をしていた時期があったのですが、その中で感じていたジレンマがきっかけです。講師が複数いると、生徒に合った指導を徹底するのが難しい場面が多々ありました。
例えば、保護者の方から「ぜひあなたに教えてほしい」と頼まれることが多かったのですが、全ての生徒を見るのは時間的に無理がありました。それで他の講師に任せるわけですが、どうしても意図が伝わりきらなかったり、細かい部分でズレが生じたりすることがあって。その結果、理想の指導ができないまま進んでしまうことも少なくありませんでした。
塾って結果がすべての世界なので、「あの時自分が教えていればもっと良い結果になったかもしれない」という後悔をたくさん感じてきました。そうしたジレンマをなくすために、すべて自分で責任を持つ形で運営しようと決めました。
徹底的に生徒と向き合う
ー楓塾の指導の特徴について教えてください。
伊藤さん： 生徒一人ひとりに合った指導を徹底することですね。例えば、問題を解く過程をリアルタイムで見ながら、必要であればその場で軌道修正するようにしています。普通なら、問題を解き終わった後に答え合わせをして「正解だからOK」とするところですが、楓塾は解いている途中でも間違いや改善点を指摘します。
また、生徒ごとに指導の仕方を変えています。同じ内容でも、それぞれの性格や理解の仕方に合わせてアプローチを工夫するんです。これ、正直かなり手間がかかるんですけど、その分、生徒にとってベストな形に近づけるようにしています。
コースやプランは完全オーダーメイド
ー現在提供されているコースやプランについて教えてください。
伊藤さん： ホームページには一応、小学生、中学生、高校生向けのコースを分かりやすく載せています。ただ実際は、初回の面談で生徒や保護者の方の希望を伺って、それに合わせて指導内容を決めています。テキストや学習計画も、随時調整していますね。
本当に“オーダーメイド”という形で、その都度最適なプランを提案しています。特に面談は頻繁に行うようにしていて、生徒の学習状況や保護者の要望をしっかり把握しながら進めています。
今後は不登校への支援を広げていきたい
ー今後取り組みたいことや目標についてお聞かせください。
伊藤さん： 今のところ、一人で運営しているので生徒数には限りがあります。ただ、不登校の生徒に対する支援をもっと広げたいと思っています。午前中の時間帯を活用して、不登校の生徒が学びやすい環境を整えられたらと考えています。
ただ、商業的な面もあるので、無料での提供は難しいのが現状です。ですが、負担を軽減する方法を模索しながら、少しでも多くの生徒をサポートできるようにしていきたいですね。
まずは新しい一歩を踏み出してほしい
ー最後に、入塾を検討している方へのメッセージをお願いします。
伊藤さん： 新しい塾に問い合わせるのは、結構勇気がいることだと思うのです。特に大手の塾みたいに、広告や資料が充実しているわけではないので。ですが、楓塾では無理な勧誘は一切ありませんし、まずは気軽にご相談いただければと思います。
現在、夕方以降の授業は満員状態が続いており、塾長一人で指導をしているため対応できる生徒数には限りがあります。ただ、午前中の時間帯はまだ余裕があり、不登校のお子さんや浪人生については積極的に募集をしていますので、ぜひその点も含めてお問い合わせいただければ嬉しいです。
これまで、不登校のお子さんの指導を担当した経験は何度もあります。その中でも特に印象に残っている生徒がいるのですが、小学校から不登校で、中学校1年生の夏に楓塾へ来てくれました。最初は不安そうな様子でしたが、粘り強く一緒に取り組み、最終的には現役で大学受験に合格しました。現在は頼もしい存在になり、私にとっても非常に嬉しい思い出です。そういう例もあるので、まずは一歩踏み出してみてください。
