自然を感じられる音色で多くの人の人生を豊かに〜片岡みゆきオカリナ教室

30代から90代まで幅広い年齢層の生徒が通う、片岡みゆきオカリナ教室。

公園でオカリナの音色に魅了された片岡さんの講師活動は現在7か所の会場で展開されています。

動画を活用した発表会や、生徒一人一人に寄り添ったレッスンについて、片岡さんにお話を伺いました。

教室概要と対象者について

ーどういった方を対象にどのようなレッスンをされていますか?

片岡さん:レッスンの対象は幅広い年齢層の生徒さまが対象で、現在は30代の方から、一番年長の方ですと、なんと94歳になられるご年配の生徒様まで在籍してくださっています。

オカリナの演奏技術や表現を身につけていただくためのお教室です。

設立の経緯ときっかけ

ー先生がこの教室を始められたきっかけや経緯について教えてください。

片岡さん:この楽器との出会いの話に遡るのですが、元々は大学時代に別の専攻を専門的に学んでおりました。

そんな中、20年ほど前に吉祥寺の井の頭公園でオカリナを吹いている女性を見かけて、その音色を聞いた時にビビッときてこの楽器を始めようと思いました。

最初は先生の元で趣味として学んでいましたが、時が経つにつれて最初はたった1人の生徒さんでもいいので、この楽器を是非教えてみたいと思っていたところ、幸いなことに立川市の教育委員会主催の市民講座のオカリナ体験講座のご指導を任せていただく機会を得ました。

そのことをきっかけとして、どんどん生徒さんが増えていき、現在7か所でレッスンを行うようになりました。

特徴やアピールポイント

ー先生はオカリナのどういったところに惹かれたのですか?

片岡さん:今は電子音やスマートフォン、パソコンを通して聞く音楽があふれていると思うのですが、オカリナは土で出来ているという特徴もあり、自然を感じられる音色がとても美しく胸に響きました。

きっとこの音色は多くの方にこれから求められる、多くの人を魅了していく音、楽器だろうし、自分もその楽器に関わって広めるような活動で力を注いでいきたいと思いました。また、ポケットに入るくらいコンパクトなサイズという点にも惹かれました。

ーこの教室の特徴やアピールポイントについて教えてください。

片岡さん:私の教室のアピールポイントの一つに、発表会の模様を動画として形に残しています。

教室では、発表会を2つ行っており、1つ目は各レッスン会場で行うクラス内発表会、動画はダイジェスト版の限定公開(関係者のみ視聴可能)動画です。

もう1つは合同発表会で、1年半に一度大きな舞台で行っており、動画は同じくダイジェスト版でしが、こちらの方は一般公開(どなたでも視聴可能)動画です。

音楽というのは時間芸術で、演奏が終わったら記憶の中には残っていても、絵画や書のように手元には残りません。

敢えてそこを動画として残していくことで、3つの良い点があると考えています。

まず1つ目は、自分の演奏を客観的に見ることで、今まで見えてこなかった自分の新しい課題が見えてくること。

2つ目は、課題だけではなく自分の持ち味や良さ、また努力したことが形に残って、次の自信に繋がること。

3つ目が、ご家族やご友人にその時の演奏を後で見てもらえたり、また、会が終わってからも講師と生徒で動画を見て反省会のようにフィードバックする事も有ります。

動画の活用は、コロナ禍で皆で集まる事が出来なかった状況下で始めた事でしたが、皆で集まれるようになった今でもそういった動画の良さを活かしていきたいです。

生徒に指導する際に意識していること

ー生徒さんはどういった目的でオカリナを習われていますか?

片岡さん:私の教えている生徒さんは大人の方が多いということと、また市が主催して行われた生涯学習講座からサークル化したクラスのご指導もあり、音楽を通じて日々の生活を豊かにしていきたいと、楽しまれている方が多いようです。

中には、お仕事を退職された後に、昔は仕事で忙しくて音楽に関われなかったけれど、いつかこの曲を演奏してみたいと考えていらっしゃった方も居られます。

個人のニーズに寄り添える個人レッスンでは、更に上を目指してプロを目指したいという生徒様もおられます。

ーレッスンで大切にしていることや、特に意識していることはありますか?

片岡さん:個人レッスンについてはそれぞれのご要望に沿った形で進められるよう意識しています。

また、グループレッスンについては、全体を見つつ短時間であったとしても個別に巡回する時間も設けるなどの工夫をして、出来る範囲でお一人お一人に向けたご指導も出来るよう心掛けています。

いづれにせよ、教室に通ってくださる生徒さんの日常が、オカリナを通じてより豊かになるためのお手伝いが出来たらと思います。

コースや料金体系について

ー実際に提供されているレッスンのプランについて教えてください。

片岡さん:現在、当教室では個人レッスンのスタイルでご指導しているところが2か所、その他には地域の公民館で活動するオカリナサークルさん等に対してご指導に伺うグループレッスンが5箇所、そしてNHK学園オープンスクールで教えるという3つのスタイルがあります。

1回45分の個人レッスンは個人の要望にお応えできるように、その方と一緒にカリキュラムを考えながら進めています。

具体的には吹きたい曲をお聞きしたりと、選曲は生徒さん主導で決めています。

公民館のレッスンに関しては、常に1つのレッスンの中でジャンルや難易度の異なる2、3曲を同時並行するというスタイルを取っております。グループレッスンは主に1時間半で、私の方で選曲をして、皆さんで吹くという形を行っています。

NHK学園オープンスクールのレッスンも同様で、常に2、3曲の課題曲を決め、皆で吹くといったスタイルです。

中•上級
クラスが1時間半、中•初級クラスが1時間、超入門クラスは1時間になります。

今後のビジョン・展望

ー今後強化したいことや、新たに取り組んでみたいことはありますか?

片岡さん:取り組んでいきたいことは、まずは講師である自分自身が常に学びの姿勢で新しい風を取り入れていきたいと思っています。

それですので、先生の元に学びに行く機会は私にとって大変貴重な時間です。

また、音楽は人に聴いてもらってこそ。日々の練習の先にはきっと誰かに聴いてもらう喜びがあると思います。

教室の生徒さんには発表会などを通じてそういった部分まで楽しんでいただきたいです。

日々の練習を楽しみに、これからも一緒に沢山吹いて行きましょう!

記事を読んでいる方に向けたメッセージ

ーどのような方にオカリナを始めてもらいたいと感じていらっしゃいますか?

片岡さん:オカリナという言葉はおもちゃのようなイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、本当に美しい自然的な音色で価格的にもリーズナブルです。

楽譜を読めないという方も一から丁寧にご指導させていただきますので、お気軽にお問い合わせいただければと思います。

オカリナと聞くと12個の穴が開いているものをイメージされる方が多いと思うのですが、ここ何年かでオカリナも進化していて、3オクターブ近くの音域が出るトリプルオカリナという新しい種類も出てきています。

そういった、現在進行形で進化をしているオカリナにもぜひ興味を持っていただきたいです。

ー最後にお教室に興味を持たれた方にメッセージをお願いします。

片岡さん:オカリナは演奏を聞くのも良いですが、実は吹いている自分自身もとても癒される音色です。

気軽に始められ、音楽の趣味としてもお勧めです。

また、他の多くの楽器と比べて小さいためポケットやカバンに気軽に入れて旅のお供にも持っていけますし、自然の中で演奏をすると、色々な楽しいアイデアも浮かんでくるのではないでしょうか。

是非オカリナの世界に足を踏み入れてみませんか?