「愛の笛」と呼ばれるネイティブアメリカンフルートを演奏してみませんか-ココペリ倶楽部

ネイティブアメリカンフルートはアメリカ先住民が古くから求愛の道具として使用してきたことからラブフルートとも呼ばれます。

リコーダーに似た構造で、誰でも音が出せる特徴を持ち、その独特の音色は聴く人の心に深く響きかける魅力があります。

日本ではまだ馴染みの少ないこの楽器の演奏家であり、ココペリ倶楽部で指導も行うMark Akixaさんにお話を伺いました。

教室概要

ーどういった方を対象にどのようなレッスンをされていますか?

Mark Akixaさん:当教室では、小学生からシニアの方まで、年齢を問わず全ての方を対象にネイティブアメリカンフルートのレッスンを行っています。

現在は土曜日と火曜日にグループレッスンを開催しており、それ以外にも個人レッスンやオンラインレッスンにも対応しています。

また、年に1回発表会を開催しており、生徒の皆さんと共に練習を重ねています。

設立の経緯とネイティブアメリカンフルートとの出会い

ー先生がこの教室を始められたきっかけや背景について教えて頂けますか?

Mark Akixaさん:私は元々この楽器を演奏するミュージシャンとして活動していました。

2011年に教室を始めたきっかけは、当時はこの楽器がアメリカの土産物店でしか手に入らない状況で、楽器を購入したものの吹き方が分からないという方からのお問い合わせが多かったためです。

私自身がこの楽器と出会ったのは2000年頃です。

それまでは日本の横笛である篠笛を演奏していたのですが、アメリカでネイティブアメリカンフルートの音色を聞いた時、初めて聞いたはずなのに不思議と懐かしさを感じ、強く魅了されました。

楽器の特徴とアピールポイント

ーネイティブアメリカンフルートの特徴や魅力について教えていただけますか?

Mark Akixaさん:この楽器は元々、楽器というよりも求愛の道具として使われていました。

男性が女性にプロポーズする際、言葉ではなくこの楽器を演奏することで気持ちを伝えていたのです。

最大の特徴は、アメリカ杉で作られているという点です。

杉は非常に柔らかい木材で、このような木材で作られた笛は世界でも珍しく、透き通った優しい音色を奏でます。

楽器としては音域が1オクターブと2、3音程度と狭く、また湿度に弱いという難点はありますが、素朴で心に深く響く独特の音色を持っています。

構造はリコーダーに似ており、誰が吹いても音が出るという特徴があります。

そのため、楽器初心者の方でも始めやすく、特にアメリカでは定年退職後に新しい趣味として始める方も多いです。

指導方針と教室の特徴

ー生徒さんにレッスンされる際に大切にしていることや意識していることについて教えてください。

Mark Akixaさん:当教室では特に呼吸法を重視しています。

この楽器は息遣いがそのまま音になるため、指の動きよりも呼吸法が重要になります。

人間の感情と呼吸は密接に繋がっており、呼吸法を身につけることで感情の起伏をコントロールする力も養えます。

また、この楽器には元々楽譜がなく、即興演奏が中心でした。

このフルートはドレミファソラシドではなく、ペンタトニックスケール(ラドレミソラ)の音階で作られています。

この音階は即興演奏に適しており、自由に音を出すだけで自然と曲らしく聞こえるという特徴があります。

即興演奏を学ぶことで想像力が高まり、日常生活でもマニュアル通りではない柔軟な対応ができるようになると考えています。

今後のビジョンと展望

ー今後の展望についてお聞かせください。

Mark Akixaさん:まだまだ日本での認知度が低いネイティブアメリカンフルートについて、より多くの方に知っていただくことが目標です。

演奏活動を通じて楽器の魅力を伝え、また楽器の輸入代理店とも連携しながら、様々な取り組みを進めていきたいと考えています。

メッセージ

ーこの楽器に興味を持たれた方へメッセージをお願いします。

Mark Akixaさん:ネイティブアメリカンフルートは誰でも簡単に演奏できる楽器です。

興味を持たれた方は、ぜひ一度体験してみてください。

教室では対面レッスンの他、オンラインレッスンも実施していますので、遠方の方でも気軽にお問い合わせください。

各地での演奏活動も行っていますので、機会がありましたらぜひ一度、生の音色を聴いていただけると幸いです。