「英語ができたら…」。
多くの日本人が抱くこの願いは、しばしば叶わぬ夢のように感じられます。難解な文法、発音の壁、そして何より「読むのが遅い」という悩み。これらの障壁に阻まれ、英語学習を諦めてしまった人も少なくないでしょう。
しかし、その常識を覆す革命的なメソッドが日本に登場しました。「Max Reading(マックスリーディング)」―その名は、英語学習に新たな地平を開くものとして、静かに、しかし確実に広がりつつあります。
従来の学習法を根本から見直し、「脳と目の使い方」にフォーカスしたこのアプローチは、多くの学習者に驚きの結果をもたらしています。「英語が苦手」という呪縛から解放され、新たな可能性に目覚める人々。その仕掛け人である株式会社マックスR代表の二宮雅規さんに、英語学習の革命とも呼べるその手法について、たっぷりとお話を伺いました。
あなたの中に眠る「英語の才能」を呼び覚ます。そんな期待を胸に、Max Readingの世界へご案内します。
英語速読のパイオニア、Max Readingとは
ー まず、どういった方を対象としているサービスなのか、どういった指導を行っているのか、Max Readingの簡単な概要について教えていただけますか?
二宮雅規 代表取締役:Max Readingは、目と脳の使い方を変えて楽に速く英語が読めるようになるトレーニングを提供しています。
受講生の多くは社会人で、最近は高校生も増えてきています。社会人の方は、英語を読むのが遅くて困っている方が中心です。例えば、受講生の約4割はTOEICのリーディングセクションで点数を上げたいというビジネスパーソンです。社内昇進や海外赴任、転職、英語力アップを考えているが、他の学習法では限界を感じている人たちですね。仕事で英語のドキュメントを読むのが遅くて困っている方も多いです。
また、リーディング力を上げることで、リスニング力も向上します。そのため、どんなに頑張ってもリスニングが伸びないという方も当スクールを頼ってきます。
高校生の場合は、共通テスト対策として来られる方が多いです。共通テストの英語は、2021年よりTOEICのような形式になり、リーディングの全てが長文読解問題になり読む分量が非常に多くなっています。そのため、2年生や3年生の方が受験対策として来られるケースが増えています。本来はもう少し早く来ていただいた方が良いのですが、11月頃に駆け込みで来られる3年生や予備校生もいます。
Max Reading設立の経緯
ー Max Readingの設立経緯について教えてください。
二宮:設立は2014年3月です。私自身、設立の2年ほど前から日本語の速読教室に通い始めました。その理由は、日本語も英語も読むのが遅すぎて、仕事や学習、読書の効率が下がっていると感じたからです。
最初は市販の速読本で自己学習を試みましたが、うまくいきませんでした。そんな中、友人が速読教室に通っているのを見かけ、私も通い始めました。そこで、目から楽に情報が入って脳で楽に理解する方法を学びました。
これを英語でも実践できないかと思い、アメリカのネイティブ向け速読講座を探し、ニューヨークの講座で唯一の日本人として学びました。その後も動画講座などで練習を続け、英語を読むスピードも3倍以上速くなりました。
日本では本格的に同様のサービスを提供している人がいなかったので、10年前に自分で始めようと決心し、Max Readingを設立しました。
他の英語学習法との違い
ー 他の英語スクールにはない特徴や一番のアピールポイントについて教えてください。
二宮:まず一つ目は、英語の速読という他にはないノウハウを持っていることです。多くの英語スクールは会話から始めますが、私たちはそもそものアプローチが異なります。仕事や学習、読書の効率アップ、試験の点数アップなど様々メリットのある実用的なスキルです。
二つ目に、速読のスキルを習得することで、英語力全般を飛躍的に伸ばす指導をしていることです。
最も科学的とされる第二言語習得論では、インプットとアウトプットの両方が重要ですが、まずは「大量のインプットと少量・適量のアウトプット」が大切だとされています。英語力が伸びない人の多くは、インプットが足りていないのです。
リーディングが遅い人は、大量のインプットが難しいです。また、最初から英会話に行き、インプットが不足したままアウトプットしようとしても、なかなか上達しません。
そこで私たちは、楽に速く英語を読んでインプットできるよう、目と脳の使い方を教えます。「目で見る」×「脳で理解する」が遅くなる癖をとるトレーニングをすることで、読む時に文法を考えたり和訳したりせずに、直接イメージが湧いてくるインプットができるようになります。そして、この脳の使い方により、耳からのインプットであるリスニングも楽になります。
このように、速読のノウハウを基に、英語力アップに不可欠な大量のインプット(「読む」「聞く」)を楽にする脳の使い方をトレーニングするのが、他のスクールとの大きな違いです。日本語を介さず意味のイメージが湧くので、インプットの量だけでなく、質も向上させることができ、このインプットがアウトプット(「話す」「書く」)も含めた総合的な英語力アップのベースになるのです。
受講者への指導方針
ー 受講者に指導する際に特に意識していることや方針などがあれば、ぜひ教えてください。
二宮:まず一点目ですが、受講者一人一人の読む時の目と脳の使い方、英語力のベースが異なるので、その方に合ったやり方や指導を心がけています。第二言語習得論に基づきつつも、個人の特性に合わせてカスタマイズしています。
例えば、頭の中で音読する癖が強い人には、その癖を改善するトレーニングを指導します。また、一つ一つの単語をきっちり目で追う癖がある人には、広く捉えて楽に目線を移動させる方法を中心に教えます。人によって癖は異なるので、それぞれに合わせたアドバイスを行っています。
二点目として、英語を苦手とする人は体に力が入りすぎる傾向があります。私のモットーは「人間はリラックスしている時の方がポテンシャルを発揮する」です。これはスポーツ選手にも当てはまります。例えば、フィギュアスケートの選手が練習では完璧にできても、本番で力が入りすぎて4回転が1回転になってしまうようなものです。
英語だからといって構えるのではなく、体も脳もリラックスさせることで、英語が楽にイメージで入ってくるようになるのです。中には「スパルタ式」で厳しく詰め込みで指導するスクールもありますが、私たちはリラックスした楽しい雰囲気づくりを心がけています。脳科学上も実証されていますが、笑顔で学ぶことで、脳の働きも良くなります。
全ての受講生には潜在的な素晴らしい能力があると信じています。ただ、癖や苦手意識など様々な要因がそれを邪魔しているだけなのです。私たちはその邪魔するリミッターを取り除き、受講生が本来の力を引き出すことに注力しています。
Max Readingの指導方法
ー 具体的な指導方法について、より深く教えていただけますか?
二宮:私たちの指導方法の特徴は、カスタマイズとステップアップにあります。
まず、カスタマイズについては、先ほども少し触れましたが、一人一人の癖や特性に合わせて指導します。例えば、文法に当てはめて和訳して理解する癖のある人、頭の中で音読する癖が強い人、一つ一つの単語をきっちり目で追う癖がある人、英語を見ただけで堅くなって必死に読む人など、様々なタイプがあります。それぞれに適した指導方法を選択し、その人に合ったペースで進めていきます。
ステップアップについては、スポーツトレーニングと同じように、段階的に難易度を上げていきます。いきなり難しいことはできません。まずは基本的なトレーニングから始めて、その人に合ったペースでレベルアップしていきます。
また、毎回のレッスンで成果を測定し、カルテに記録していきます。これにより、受講生自身が自分の成長を実感でき、指導する側も個々の進捗を把握できます。
Max Readingのコース構成
ー 提供しているコースやプランについて教えてください。
二宮:基本的には英語の速読スキルを習得するレッスンを提供しながら、リスニングを含む実用的な英語力アップも指導するコースを提供しています。
もともとは、東京の新宿本社のセミナールームで主に関東圏の方を中心にレッスンをしていましたが、コロナ禍をきっかけに2020年4月からZoomのオンラインを始めました。その後も教室ニーズは減り、国内外のどこからでも便利に受講できるオンラインニーズのほうが圧倒的に高いので、2023年2月以降はオンラインのみで提供しています。
まずは「速読理論レクチャー」を受けていただきます。これは英語速読の科学的なメカニズムを理解してもらうためのものです。コース受講前の体験セミナーでも基本的な速読メカニズムを教えているので、それと合わせ、英語速読における様々な理論を学びます。
体験セミナーは2時間半で4,000円です。「なぜ無料ではないのか」と言われることもありますが、少人数制(最大4人まで)で、コースと同様のレッスンで、参加者本人に合った指導やアドバイスを個々に行って英語速読の高い効果(平均1.8倍のスピードアップ)を出すため、家庭教師よりも安い価格設定にしています。
入会後のトレーニングは、1回1時間のレッスンを、1〜2週間に1回のペースで受けていただきます。忙しい方は月2回、余裕がある方は月4回くらいのペースです。月30回以上あるレッスン枠から選べますし、宿題や課題はないので、負担なく受講できます。
レッスンの最初と最後にWPM(Words Per Minute。1分当たりの読む単語数)を測定し、どれだけ読む速度が上がったかを確認し、毎回カルテに記録していきます。
例えば、1回目のレッスンではWPMがこれくらい伸びた、2回目ではこれくらい伸びたというように、毎回の成長を可視化します。単に数字だけでなく、どんな理解の感覚だったか、どんな癖が出たかなども記録していきます。この記録が、本人の成長や個別指導のベースになります。
コースは、受講レッスン回数に応じて、大きく3種類(ベーシック、エンハンスト、スーパー)あります。2020年4月から始めたオンラインでは、オンライン特典で回数がプラスされたので、ベーシックコースは計13回(10回+3回)、エンハンストコースは計19回(15回+4回)、スーパーコースは計24回(20回+4回)のレッスンがあります。これらの回数を自分のスケジュールに合わせて受講していきます。
また、全てのコースにカウンセリングが2回ついています。ここでは、速読スキルを活用してTOEICの点数を上げる方法など、受講生の目的達成のためのアドバイスも行います。例えば、TOEICのリーディングセクションで時間が足りない場合、速読スキルをどのように活用すれば効率的に解答できるかなどをアドバイスします。
英語学習に対する考え方
ー 英語学習について、二宮代表のお考えをお聞かせください。
二宮:私は、人間は誰でも元々語学を習得できる能力を持っていると考えています。日本人は普通に日本語を習得していますし、アメリカ人も同じように英語を習得しています。つまり、能力的に日本人が英語ができないということはありえないのです。
では、なぜ英語が難しく感じられるのか。それは母国語の日本語と英語の言語差が大きいことに加え、学校教育の影響、英語に対する苦手意識などが原因です。例えば、学校教育では文法や和訳を重視しすぎたり、十分な量の英語に触れてなかったり、苦手意識から脳が過度な緊張状態になったりすることもあります。
しかし、リラックスして楽しく学び、日本語を介さずに理解する適切なインプットができ、触れる英語の量が増えれば、誰でも本来の能力を発揮して上達するはずです。
つまり、緊張や英語嫌い、文法や和訳にとらわれすぎることなどが英語力アップを邪魔しているだけなので、これらの障害を取り除き、適切な脳の使い方を教えることで、元々持っている能力を発揮できるようになります。
私たちの方法は、野球のバッティングや水泳でフォームを改善するようなものです。英語を読む時の「フォーム」を改善するのです。もちろん、大谷翔平選手のようになれるわけではありませんが、誰でもある程度の上達は可能です。なぜなら、アメリカ人は皆英語ができるわけですから、日本人にもその能力はあるはずです。
英語速読習得の効果と可能性
ー 英語速読習得の効果について、具体的にお聞かせください。
二宮:当初WPM(1分当たりの読む単語数)は100前後の方が多いですが、コース受講後にほぼ全員が300以上、約8割が500以上になります。この英語速読力をTOEICや共通テストなどの点数UP、仕事や学びの効率UPなどに活かしています。そして、英語の速読スキルを身につけることで、単に英語の読解速度が上がるだけでなく、様々な副次的効果があります。
まず、日本語の読書や学習の効率も上がります。英語の速読トレーニングで身に付けた目と脳の使い方は、日本語を読む際にも応用できるからです。これは高校生にとっては特に重要で、国語や社会科など、教科書や参考書など文章を読んで学ぶ科目の成績向上にもつながります。
また、社会人にとっては、仕事や自己啓発などの学びの効率が格段に上がります。日本語の文書も速く読めるようになりますし、理解力も向上します。これは、ビジネスの場面で大きなアドバンテージになるでしょう。
さらに、既にお話ししましたが、速読力の向上は、リスニング力の向上にもつながります。目からのインプットが楽になると、耳からのインプットも同じように楽になっていくのです。そして、このインプットのベースがあってアウトプットもできるようになります。つまり、総合的な英語力が効率的、効果的に伸びていくのです。
今後の展望と強化したい点
ー 今後、こういった点をより強化していきたい、取り組んでいきたいということはありますか?
二宮:まずは、より多くの方のお役に立ちたいと思っています。英語速読からのアプローチは他にできる方がいないので英会話ほどは知られていませんが、現在の受講生たちに効果がしっかり出ているので、さらに多くの人に体験してもらいたいですね。
一方で、皆さんに効果はあるものの、スポーツのトレーニングなどと同じで、個人差はあります。ごく一部ですが、顕著な効果が出にくい場合があります。しみついた読む時の癖が強すぎる場合、リラックスと言っても過去のトラウマなどから緊張が抜けにくい場合、他人と比較して自己肯定感が低い場合などです。そういった方に対して、どうやったらよりリラックスして笑顔で成長感を感じてレッスンを受けられるか、効果をさらに上げられるかを日々考えています。全員が同じように劇的に伸びるわけではないので、そこは強化していきたいポイントです。
入会を検討されている方へのメッセージ
ー 最後に、Max Readingへの入会を検討されている方にメッセージをお願いします!
二宮:英語速読というアプローチは、まだまだ知られていない部分があります。このメソッドの効果と皆さん自身の可能性を、より多くの人に知ってもらいたいですね。
英語ができないことで自分に自信がなくなっている方もいらっしゃると思います。しかし、それは単に脳や目の使い方の癖によるものです。その癖を修正するだけで、大きく変わる可能性があります。
私たちのメソッドやトレーニングは、本来の能力を邪魔しているものを取り除き、楽に英語を理解し、楽に英語と向き合えるようになることを目指しています。そのことで、英語の苦手意識も徐々に解消され、英語を楽に読んだり聞いたりして触れる機会が増えていき、英語力が伸びて行く自然なサイクルに入っていくでしょう。
まずは、体験セミナーを受けてみてください。2時間半で4,000円と、飲み会より安い金額です。4人以内の少人数制で、本人に合った指導します。科学的なメカニズムに基づいているので、体験セミナーの約1時間のトレーニング前後で、平均1.8倍の読解速度の向上を体験できます。
ぜひ、自分の可能性を信じて、一歩踏み出してみてください。きっと新しい世界が開けるはずです。英語の学習や習得に悩む全ての人に、新しい可能性を提供できるよう、これからも努力を重ねていきたいと思います。