「幸せが循環する社会を作りたい」という思いで設立されたNPO法人Mirai Kanai。1級建築士、理学療法士、教員など、様々な分野のプロフェッショナルが集まり、沖縄を拠点に活動を展開しています。イベント事業を軸に、経営力向上のための勉強会や防災教育、環境保護活動など、社会課題の解決に向けて精力的に取り組んでいます。設立から現在までの歩みと、100名の仲間づくりという次なる目標について、お話を伺いました。
事業概要と活動内容
ーMirai Kanai様の活動内容について教えてください。
ズケヤマさん:現在は主にイベント事業を展開しており、沖縄の経営力向上を目指した勉強会や、ビーチクリーン活動、防災イベント、映画上映会など、その時々で必要性の高いテーマに取り組んでいます。
例えば最近では、沖縄の貧困問題を描いた映画「遠い所」の先行上映会のサポートを行いました。3,000名の来場者を集めることで、より多くの映画館での上映機会を創出するという取り組みです。
法人設立の理念とビジョン
ーMirai Kanai様を立ち上げられた経緯についてお聞かせください。
ズケヤマさん:「幸せが循環する社会を作りたい」という思いからこのサービスを始めました。自分が満たされていなければ、他者に幸せを分け与えることはできません。しかし日本では、自分を切り捨てて他者に尽くす人が多いと感じています。
私たちは「ワクワクした大人を増やす」ことで、自分を大切にしながら幸せを発信できる人を増やしたいと考えています。そうすることで、関わる子どもたちにも良い影響を与え、社会全体の雰囲気が良くなっていくはずです。
組織の特徴と強み
ー貴法人の特徴や強みについて教えてください。
ズケヤマさん:現在21名のメンバーがおり、その多くが個人事業主や経営者です。1級建築士、PT(理学療法士)、元教員、現役教員、ヨガインストラクター、保険アドバイザー、エステ経営者など、様々な専門性を持つメンバーが集まっています。
この多様性は、コロナ禍での活動がきっかけとなって形成されました。当初は約30名の団体でしたが、理念に共感する7名でNPO法人を設立し、そこから徐々にメンバーを増やしてきました。
スピーディーな行動力と課題解決能力
ズケヤマさん:私たちの大きな特徴は、スピーディーな行動力です。例えば、ラジオ番組も企画から1週間程度で開始することができました。これは、メンバー全員が物事を深く考え、「どうすれば実現できるか」という解決志向を持っているからです。
防災イベントについても、昨年4月に沖縄で発生した津波警報をきっかけに、地域の課題に気づき、すぐに行動を起こしました。行政と連携し、実際の避難所を再現したり、防災トイレの使用体験を提供したりと、実践的な防災教育を実現しています。
今後の展望
ー今後の目標についてお聞かせください。
ズケヤマさん:現在の目標は、「ワクワクしている大人を100人まで増やすこと」です。現在の21名から79名を追加募集する予定です。地域は沖縄県に限定せず、全国から仲間を募っていきます。
専門性の異なる100人が集まることで、社会課題に対してより柔軟な解決策を提供できると考えています。誰かが課題を見つけたら、すぐにプロジェクトチームを編成し、各地域で活動を展開していける体制を目指しています。
読者へのメッセージ
ズケヤマさん:現代社会では暗いニュースも多く、ワクワクしている人が少ないと感じます。だからこそ、私たち大人が楽しんでいる姿を見せ、それを広げていく必要があります。
新しいことに興味を持ち、何かに夢中になれる人、まずやってみたいという気持ちを持つ人を私たちは求めています。興味を持たれた方は、まずはイベントへの参加から始めていただければと思います。
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