グローバル時代の必須スキル!異文化適応コーチング「My Coach KOICHI(マイ・コーチ・コーイチ)」が目指すもの

グローバル化が加速する現代社会において、異文化理解と適応力は、ビジネスパーソンにとって不可欠なスキルとなっています。しかし、単なる知識だけでは十分ではありません。実践的な異文化適応能力を身につけるには、個々人に合わせたきめ細かなアプローチが必要です。

そこで今回、20年にわたる海外経験を持ち、独自の異文化適応コーチングを提供する「My Coach KOICHI(マイ・コーチ・コーイチ」の岡部浩一代表にお話を伺いました。岡部氏のコーチングは、一人ひとりの個性や価値観に寄り添いながら、実践的なスキルを養成する点が特徴です。

本インタビューでは、岡部氏の豊富な経験に基づいた異文化適応の真髄や、若い世代へのアプローチ、さらには今後のグローバル人材育成の展望まで、幅広く語っていただきました。異文化の壁を乗り越え、世界で活躍したいと考える方々に、貴重な洞察と実践的なアドバイスを提供する内容となっています。

異文化適応コーチングの真髄とは

My Coach KOICHIについて、まず簡単にご説明いただけますか?対象となる方々や、具体的な指導内容などを教えていただけますか?

岡部浩一代表主に海外駐在員の方やこれから海外事業のマネジメントに携わっている方、グローバル展開を目指す企業、海外の取引先とのやりとりがある企業向けに異文化適応と異文化理解のコーチングや研修を提供しています。海外での仕事の仕方やコミュニケーション方法は、日本とは大きく異なることがあります。例えば、信頼関係の構築方法や仕事のしきたりなど、日本のやり方が通用しないケースが多々あります。

具体的には、海外での仕事の進め方、現地スタッフとの効果的なコミュニケーション方法、異文化環境下でのリーダーシップの取り方などをレクチャーしています。また、日本と海外の仕事観の違いや、文化的な背景に基づく行動パターンの違いなども解説しています。

ー法人と個人、どちらのクライアントが多いのでしょうか?それぞれの特徴などはありますか?

岡部:私の場合は個人の方が多いですね。ただ、法人からの依頼で研修を行うこともあります。例えば、アジアや北米、中東向けに駐在員を派遣する際の異文化理解研修などです。現地スタッフとの仕事の進め方や、マネジメント方法について、日本とは異なる部分を重点的に指導しています。

個人のクライアントの場合は、より細かな悩みや個別の状況に応じたアドバイスが可能です。例えば、特定の国での商談の進め方や、多国籍チームでのプロジェクト管理のコツなど、具体的な場面に即したコーチングを行います。個人のクライアントへのコーチングで私が最も大切にしているのは、ご本人の性格や会社内での立場、海外の相手との力関係など、ご本人の立場でどう対応すればいいかを踏まえたアドバイスを行っている点です。ただ単に「あなたの行かれるAという国では、仕事の仕方は○○で、コミュニケーションで求められるのは××だから、あなたも○○して××しなさい」というようなアドバイスで終わることはまずありません。大切なのは、クライアントご本人が相手との違いをどう認識し、クライアントご本人がそれにどう対応するかですので、そのクライアントご本人を私自身が理解することを心がけたコーチングを行なっています。

法人向けの研修では、組織全体としての異文化対応力向上を目指します。例えば、海外拠点とのコミュニケーション改善や、グローバル人材育成のための研修プログラムの開発などを行っています。

20年の海外経験が生んだサービス

ーサービス設立の経緯やきっかけについて、岡部様の経歴も交えて詳しくお聞かせください。どのような経験が、このサービスの立ち上げにつながったのでしょうか?

岡部:私は20年間、6か国で国際協力の分野で仕事をしてきました。主に途上国や新興国での経験が多いのですが、そこで痛感したのが異文化理解の重要性です。例えば、意思決定の仕方1つとっても、国によって大きく異なります。日本では多くの意見を聞いて合意を得る傾向がありますが、海外では即座に決断し行動することが求められる場面も多いんです。

私自身、最初は戸惑いましたね。「日本なら」という思考に縛られていたんです。例えば、アフリカや中東で仕事をしていた時、事前に多くの人に相談して根回しをするという日本式のアプローチをしていました。しかし、そこでは「マネージャーのくせに頼りない」「自分で決められないのか」というマイナスの印象を与えてしまったんです。

また、マネージャーとして求められる役割も国や地域によって大きく異なることに気づきました。日本では丁寧な説明と全員の合意形成が重視されますが、ある国では即断即決が求められ、別の国では上下関係を重視したコミュニケーションが必要でした。

このような違いに気づかないまま仕事を進めると、信頼関係が築けずに苦労することになります。でも、現地で求められる態度や振る舞いを現地の方から学んだり、それを自分なりに実践していくうちに、徐々に信頼を得られるようになりました。

特に印象に残っているのは、ある途上国でのプロジェクト管理の経験です。当初は日本流の細かい計画と進捗管理を試みましたが、現地のスタッフにはまったく響きませんでした。そこで、大まかな目標設定と頻繁なフィードバックを組み合わせる方法に切り替えたところ、プロジェクトの進行が劇的に改善したんです。

この経験から、海外で活躍したい人や、すでに駐在している人たちに、私の知見を活かせるのではないかと考えたのが、このサービスを始めるきっかけです。単に「こうすべき」という知識を伝えるのではなく、実際の経験に基づいた実践的なアドバイスができると確信しました。

一人ひとりに寄り添うコーチング

ー他の類似サービスにはない特徴や、一番のアピールポイントについて教えてください。どのような点が、My Coach KOICHIならではの強みなのでしょうか?

岡部最大の特徴は、個人に合わせたアプローチです。最近は「ライフコーチング」のようなサービスも多いですが、私のコーチングはより踏み込んだものです。単に「海外でこう振る舞いましょう」というだけでなく、なぜそうしたいのか、どんなキャリアを目指しているのかという根本的な部分まで掘り下げます。

例えば、「自己主張」一つとっても、人によって捉え方が違います。日本では自己主張が強すぎる人は煙たがられがちですが、海外ではそれが求められる場面も多い。でも、ただ「海外だから自己主張しなさい」と言っても、性格や価値観によっては難しい人もいます。

そこで、その人の強みや弱み、価値観をしっかり分析した上で、その人に合った異文化での仕事の仕方や人間関係の築き方をアドバイスします。これは一般的な研修ではなかなかできないアプローチだと自負しています。

また、私のサービスでは、クライアントの長期的なキャリア目標も考慮に入れます。例えば、「3年後に別の国に異動したい」「将来はグローバル企業の幹部を目指している」といった希望がある場合、それに向けてどのようなスキルや経験を積むべきかもアドバイスします。

さらに、私自身の経験を活かし、理論だけでなく実践的なテクニックも提供します。例えば、異文化環境での効果的な会議の進め方、多国籍チームでのコンフリクト解決法、海外クライアントとの交渉術など、具体的なシチュエーションに応じたアドバイスが可能です。

「相手理解」が鍵を握る

ー受講者に指導する前に、特に意識していることはありますか?コーチングの際の心構えや、大切にしている点などを教えてください。

岡部コーチングの核心は「相手理解」にあります。コーチングを受ける方が本当に何を望んでいるのか、何が得意で何が苦手なのかを深く理解することが重要です。そのため、初回のセッションでは、クライアントの背景や経験、価値観をじっくりと聞き取ります。

例えば、時間感覚の違いについて。海外では30分の遅刻が当たり前の地域もあります。これに対して、日本人の多くは時間厳守を重視しますよね。でも、人によって許容できる範囲は異なります。私なら30分待てますが、1分でも遅刻は許せないという人もいる。

だから、その人の価値観や許容範囲を理解した上で、現地の文化にどう適応していくかをアドバイスします。時間にルーズな相手とどう付き合うか、納期をどう守ってもらうかなど、具体的な課題に対するソリューションを提供します。

多くの場合、クライアントは何をすべきか分かっているんです。ただ、それが苦手だったり、やりたくなかったりする。そんな時、私の役割は背中を押すこと。「こういう捉え方でやってみたらどうですか?」と提案するんです。

また、コーチングでは質問を多用します。答えを与えるのではなく、クライアント自身に考えてもらうことで、自発的な気づきを促します。「その状況で、どうすれば良かったと思いますか?」「その行動の背景には、どんな文化的な要因があると思いますか?」といった質問を通じて、クライアントの異文化理解を深めていきます。

一般的な研修では「アメリカではこう、アジアではこう」と一般論を教えがちです。でも大切なのは、時間感覚の違う相手とどう付き合うか、納期をどう守ってもらうか、といった具体的な課題解決です。そこを個人に合わせてコーチングしていくのが、私のアプローチの特徴です。

異文化コーチングの実践例

ー具体的にどのようなコーチングを行っているのか、実例を挙げて教えていただけますか?

岡部:例えば、アメリカの子会社に赴任することになった40代の日本人マネージャーのケースがありました。彼は日本での20年のキャリアがありましたが、海外勤務は初めてでした。

最初の課題は、アメリカ式の直接的なコミュニケーションスタイルへの適応でした。日本では「あうんの呼吸」や婉曲的な表現が一般的ですが、アメリカではそれが通用しません。そこで、ロールプレイングを通じて、明確で直接的な表現方法を練習しました。例えば、「これは難しいかもしれません」という日本的表現を「これは実現不可能です」とはっきり言い切る練習などです。

次に、意思決定のスピードの違いへの対応です。日本では根回しと全員の合意形成が重視されますが、アメリカでは迅速な決断が求められます。この点については、決断のためのフレームワークを提供し、限られた情報でも決断を下す訓練を行いました。

また、多様性のあるチームのマネジメントについても指導しました。アメリカでは、個人の意見を尊重し、オープンな議論を促進することが重要です。そこで、インクルーシブなリーダーシップのテクニックや、異なる意見を建設的に調整する方法などをレクチャーしました。

このクライアントは、3ヶ月のコーチングプログラムを経て、アメリカでの赴任を成功させました。帰国後、「最初は戸惑いましたが、コーチングで学んだことを実践するうちに、チームからの信頼を得られるようになりました」という報告を受けました。

別の例では、中国に進出する日本企業の若手社員へのコーチングがあります。この場合、中国のビジネス文化特有の「関係(グアンシ)」の重要性や、階級社会における適切な振る舞い方などを重点的に指導しました。

特に印象的だったのは、この社員が中国の取引先との食事会でのマナーを学んだ後、実際のビジネスシーンで活用し、取引先との関係を大きく改善させたことです。こうした小さな文化的な気づきが、ビジネスの成功に直結することがあるんです。

これらの例からわかるように、異文化適応は単に知識を得るだけでなく、実践を通じて身につけていくものです。私のコーチングでは、クライアントの具体的な状況に合わせて、実践的なアドバイスと訓練を提供しています。

若い世代へのアプローチ

ーこれからより強化していきたい点や、新たに取り組んでいきたいことはありますか?今後のビジョンについてお聞かせください。

岡部:特に若い世代、20代30代の方々にもっとアプローチしていきたいですね。彼らこそ、これからグローバルに活躍していく世代です。ただ、「異文化」という言葉があまり日本で馴染みがないかもしれません。若い人に響きやすいキーワードを探しているところです。

これからは、さらに20代、30代の方々が海外で活躍する機会が増えると思うので、そういった人たちに向けて発信していきたいですね。彼らは、グローバル化が進んだ環境で育っているので、異文化に対する適応力も高い傾向にあります。その潜在能力を最大限に引き出すサポートをしていきたいと考えています。

具体的には、大学での講義や、SNSを通じた情報発信を考えています。「こういうスキルがあると海外で活躍できますよ」「グローバルな環境で仕事するってこんな感じです」といった情報を、どんどん共有していきたいと思っています。

また、オンラインプラットフォームを活用した新しいコーチングプログラムの開発も検討中です。若い世代は、時間や場所に縛られない柔軟な学習スタイルを好む傾向があります。そこで、オンデマンド型の動画コンテンツと、ライブでのオンラインコーチングを組み合わせたハイブリッドなプログラムを考えています。

グローバル人材に求められるもの

ー最後に、サービスを検討している方へメッセージをお願いします。異文化適応スキルを身につけることの意義や、My Coach KOICHIのサービスの魅力をぜひアピールしてください!

岡部:異文化適応スキルの重要性は、今後ますます高まっていくと確信しています。グローバル化が進む中、海外との取引や、多国籍チームでの協働は、もはや特別なことではなくなっています。

海外で仕事をしたい、グローバルに活躍したいと考えている方に伝えたいのは、日本でのやり方が通用しない場面が必ず出てくるということです。そこをどう乗り越えて、海外の方と上手くやっていくか。そこに差がつく可能性があるんです。

英語力ももちろん大切ですが、それ以上に重要なのは、多様な背景を持つ人々と信頼関係を築く力です。アジアの人、北米の人、様々な人が混在するチームで仕事をする場面が増えています。そういった環境に飛び込んだ時、周りの人と信頼関係を築きながら仕事を進められるかどうかが重要になります。

これは単なる英会話力だけでは身につきません。グローバルな環境で上手くやる経験を積むことで、大きな自信にもつながります。そのためには、例えば苦手だった自己主張ができるようになるなど、個人の成長が欠かせません。

異文化適応や異文化理解のスキルは、そんな成長の手助けになると信じています。グローバルに活躍したい、自分を成長させたいと考えている方は、ぜひ気軽に相談してください。一緒に、あなたらしいグローバル人材への道を探っていけたらと思います。

特に強調したいのは、異文化適応スキルが単なる海外赴任のためだけのものではないということです。今や日本国内でも、多様な文化背景を持つ人々と働く機会が増えています。つまり、このスキルは海外だけでなく、日本国内でのキャリアアップにも直結するのです。

また、一度身につけた異文化適応能力は、様々な場面で応用が利きます。例えば、新しい職場環境への適応や、異なる業界とのビジネス交渉など、「違い」を乗り越える力が必要な場面で大いに役立ちます。つまり、このスキルは生涯にわたって活用できる、極めて汎用性の高いものなのです。

私のサービスの特徴は、こうしたスキルを座学だけでなく、実践的なアプローチで身につけられることです。20年にわたる海外経験から得た具体的なエピソードや、実際のビジネスシーンを想定したロールプレイングなどを通じて、リアルな異文化体験を提供します。

さらに、個別のコーチングでは、あなたの性格や価値観、キャリアゴールに合わせたカスタマイズされたアドバイスが受けられます。「海外でこうすべき」という一般論ではなく、あなたの強みを活かした、あなたらしい異文化適応の方法を一緒に見つけていきます。

グローバル化が進む今、異文化適応能力はもはや「あれば良い」スキルではなく、キャリアを左右する重要なファクターになっています。この能力を高めることで、世界中どこでも活躍できる、真の「グローバル人材」への道が開けるのです。

ぜひ、自分の可能性を広げる第一歩として、私のサービスを活用してみてください。あなたの中に眠る「グローバル人材としての素質」を引き出し、開花させるお手伝いをさせていただきます。一緒に、あなたのグローバルキャリアを切り開いていきましょう!