さちピアノ教室では、ミュージシャンズジストニアの克服経験から『フェルデンクライスメソッド』を導入し、脳科学に基づく指導を行っています。未経験のお子さんや大人の方はもちろん、発達障がいのあるお子さんや演奏に悩む楽器奏者、歌い手の方までお一人お一人に合ったプランを提供します。技術の向上だけでなく、音楽を通じた自己成長を目指す方にぴったりの教室です。

活動の概要について教えてください。
さちピアノ教室は、ミュージシャンズジストニアのリハビリを通じて得た『フェルデンクライス』を基礎として、一般のピアノ教室とは異なる指導を行っています。
フェルデンクライスは動きを通して感覚に着目し脳機能を発達・変化させるメソッドです。神経系へ効果のある手法のため、障がいのあるお子さんへの指導も積極的に行なっています。
また、親御さんが実際に体験することでお子さんへの適切な関わり方を動きで学ぶコースや、演奏技術に悩む楽器奏者や歌い手の方が動きを通して上達できるビデオ視聴のコースも設けています。
立ち上げたきっかけについて教えてください。
立ち上げのきっかけはシンプルに、人生をかけて学んだピアノの知識を活かしたいというところにありました。そこに付加価値をつけることになる背景には私自身の辛い経験があります。
私は30代前半の時にミュージシャンズジストニアという神経系の疾患を経験し、左手のコントロールを失いました。そのリハビリを通じて自分自身のからだを知ることの大切さを学びました。一般のピアノレッスンでは技術的な側面に重点が置かれがちで、しかもそれが身体理論に適っていない(先生ご自身が身体理論を学んでいない。)ことがあまりにも多い現状があります。
特に大事なことは子どもの学びは、好奇心と遊びの中にあるということです。
お子さんの興味に結びつく遊びや動きを利用して、お子さんの身体的・知的な成長の可能性を高めることを目指しながら、より良いピアノ演奏を目指す。これは一般のピアノ教室とは全く違う指標です。
また、私の長男が知的障害を伴う自閉症として生まれてきたこと、そして習い事をしたいと思った際に感じた社会の障がいへの理解不足から、私と同じ立場の親御さんが安心して習わせることができる場所を作りたいと考え、今に至ります。
活動・指導方針について教えてください。
指導方針として最も大切にしているのは、生徒さんがご自身を好ましく思えるようなレッスンを提供することです。ただ技術を磨くだけではなく、音楽を通じて正確な自己イメージを形成しご自身の価値を再発見できるようなレッスンができたらと思っています。
例えば、課題を無理に乗り越えさせるのではなく、見送る判断をすることも簡単そうでいて難しいことの一つです。生徒さんの成熟度に合わせ適切なタイミングで挑戦できるようサポートします。
生徒さんが本来の意味での自発性を持ち、楽しみながら長く継続できるようなレッスンを目指しています。
今後の展望についてお聞かせください。
今後は、多様な学習方法を取り入れながら、より多くの生徒さんにとって最適な指導ができるよう勉強を続けていきます。
オンラインでの学習環境を充実させることにより、地域を問わず多くの方に指導を受けていただけるようにしたいとも考えています。
最後に、メッセージを一言お願いいたします。
『何かを教えてもらう』というよりは共に遊び、学び、より良い自分を目指す場所として、さちピアノ教室を選んで頂けたらと思います。ご興味のある方は、ぜひ一度体験レッスンにお越しください。
