「料理は知識が9割」—— パーソナル料理教室PLUSONECOOKINGが実践する、働く女性のための新しい学び方

なぜその作業が必要なのか」を理解してから包丁を握る——。広島市のパーソナル料理教室PLUSONECOOKINGは、知識の習得を重視した独自の指導法で、料理初心者の不安を解消しています。完全マンツーマン制で11年の実績を持つ同教室の代表・難波氏に、教室のコンセプトや特徴、さらには料理教室の枠を超えた新しい取り組みについて話を伺いました。

サービス概要

ー御社の料理教室について、どのような方を対象に、どのような指導を行っているのでしょうか?

難波さん:当教室は「できることひとつずつ」をコンセプトに、料理が苦手という働く女性を対象にメインで行っている教室です。一人ひとりのペースに合わせてカリキュラムを組むことができるのが特徴です。

カリキュラムは「ゼロからハジメル和食の基本」を軸に、働く女性の時間的制約に配慮した「常備菜コース」、「BENTOコース」の3つを柱としています。4人分のスペースで1対1の指導を行うため、余裕を持って学べる環境を提供しています。

設立の経緯

ー料理教室を始められたきっかけを教えてください。

難波さん::以前は別の料理教室で務めていたのですが、料理が苦手で悩む人が多くいる現状を知り、一人ひとりに寄り添える小さな教室を作りたいと思い、独立を決意しました。

当初はグループレッスンでしたが、料理の習得スピードは人それぞれ異なります。そこで2年前から完全なマンツーマン指導に切り替え、一人ひとりをしっかりと育てていく現在のスタイルを確立しました。

特徴やアピールポイント

ー特徴的なコースについて教えてください。

難波さん:料理が苦手な方の多くは、切る作業に時間がかかることが原因です。そこで、料理コースの前に受講をお勧めしているのが「TOKKUN & STOCK(トックン&ストック)」コースです。

包丁の使い方や研ぎ方から始めて、野菜の切り方、魚の下ろし方まで、基本的な技術を徹底的に練習します。切る作業が速くなれば、すべての料理が早く作れるようになります。

また、昨年からは「コミュニケーション講座」も始めました。リピート率90%以上を維持し続けている理由でもある独自のコミュニケーションスキルを将来独立を考えている方や個人事業主の方向けに、少人数制で実施しています。

生徒に指導する際に意識していること

ー実際に指導される際に、特に気を付けていることはありますか?

難波さん:私は「料理は知識が9割」だと考えています。そのため当教室では2時間のレッスンのうち、1時間は座学に充てており、なぜその作業が必要なのか、どういう意味があるのかを丁寧に説明し、理解を深めてから実践に移ります。

ネットのレシピには下処理や作業の意味が書かれていないことが多く、それが失敗や自信喪失につながりがちです。

基本的な知識があれば、和食でも洋食でも中華でも応用が効くだけでなく、迷うことなく料理が進められるようになるので、作業の意味を十分に理解してから調理に取り掛かる、というスタイルを大切にしています。

コースや料金体系

ー具体的なコース内容を教えてください。

難波さん:基本的にはほぼ全てのコースが単発で受講可能ですが、まとめて受講するとお得なコース制も用意しています。和食を基本に、洋食、中華と段階的に学べるようカリキュラムを組んでいます。

各コースは必要な技術と知識を網羅した内容となっており、修了後は別のジャンルにチャレンジすることも可能です。また、コースは毎年更新し、新しいメニューも追加しています。

今後の取り組みや展望

ー今後の取り組みについてお聞かせください。

難波さん:現在力を入れているのが、料理とコミュニケーションを組み合わせた新しい取り組みです。作った料理を誰かに振る舞う際にも会話は必要ですし、働く女性が自分らしく過ごすためには料理もコミュニケーションも大切だと考えています。

また、食べることを大切にすると自己肯定感を高められ、失敗を恐れずどんなことにもチャレンジしていける未来を作っていってほしいと、子どもたちに小さい頃から料理に触れる時間を増やす食育にも注力していきたいと考えています。

記事を読んでいる方に向けたメッセージ

ー記事を読んでいる方に向けたメッセージをお願いいたします。

難波さん:ネットレシピを見ても上手く作れない、料理になかなかできるって自信が持てない
方、料理教室にいってみたけど他の方のレベルと違いすぎてついていけなかった方。

料理は一生続きます。そして料理に自信が持てるようになると日々の暮らしの心も豊かになります。料理を改めてととのえたいそんな方あきらめずに一度教室に来てみて下さいね。