広島市内で2012年から活動を続けるSchool Imanishi音楽教室。クラシックからポピュラー、ジャズまで幅広いジャンルを教え、3歳から80歳までの多様な生徒さんに寄り添った指導を行っています。今回は今西様に教室の特徴や指導方針についてお話を伺いました。

教室の概要
ー School Imanishi音楽教室様はどのような方を対象に、どのような指導を行っているのか教えてください。
今西さん:大体3歳ぐらいのお子さんから上は限度なくご入会頂けます。メインとしてはクラシックピアノをやっているのですが、希望があればポピュラーピアノや簡単なジャズなども教えています。
基本的には昔のスタイルのように先生が言ったことをコピーするのではなく、その人がやりたいことや気持ちに寄り添った形でレッスンするということを心がけています。
ー 実際のレッスン時間は子どもピアノと大人のピアノで時間も異なりますか?
今西さん:平日は午前中、基本的にフレックスの方を対象にしていて、午後は大体2時から6時か7時ぐらいまでの枠でレッスンを行っています。土曜日は午前9時から午後6時までの時間帯で稼働しています。
※演奏活動を行いながら指導にあたっているので、土曜のレッスンが変則的になることがあります。
教室の歴史と設立の経緯
ー School Imanishi様はいつからピアノ教室を始められたのですか?
今西さん:School Imanishiという名前でスタートしたのは、2012年の2月か3月くらいからだと思います。株式会社化したのは2016年からで、それまでの期間は個人事業として運営していました。
実は2012年より以前は、東京の方に3年間住んでいまして、それより前には違う名前で同じ場所で音楽教室をやっていました。前身はバウムムジークという音楽教室を運営していて、個人事業主としてやっていました。その後2009年から数年間は東京の方でまた音楽教室に勤務していたのですが、主人から広島に戻りたいという希望がありましたので、2012年から共同経営のような形で始めました。
教室の特徴とアピールポイント
ー 他の音楽教室と違う強みやアピールポイントについて教えてください。
今西さん:各教室でもレッスン自体はどの教材を使うかというところで変わってくるところがあります。例えば、カワイ音楽教室ではカワイ独自の教育テキストがあるので、それ以外は使わないというのがスタイルだったりするのですが、個人教室ではそういう制約なしに好きな教材で指導できるという利点があります。
指導者としては、生徒さんが望む教科書というよりは、私が指導したい内容が沢山取り入れられている教科書を使いたいというのがどうしてもあります。私は「バスティン・メソッド」というアメリカの作曲家が作られた教材を基礎にしているというのが大きく違う点だと思います。
レッスンでの工夫と指導方針
ー 生徒さんに指導する際に工夫していることはありますか?
今西さん:レッスンで最初に来た時に、すぐにレッスンがさくっとスタートすることもあるのですが、調子を見るために必ず会話を入れるようにしています。「今日学校どうだった?」といった子どもへの質問や、大人の生徒さんであれば「今日の服装とっても綺麗ですね」など、お互いに笑顔になるような会話を挟んでから弾いてもらうようにしています。
また、弾いてもらった後に、必ず最初に褒めるようにしています。今回できるようになったことなど、成長を必ず細かく褒めるようにしており、ざっくり「よく弾けてるね」ではなく、「こういうところ気をつけてと言っていたところを直してくれていた」とか「こんなところが素敵な音だった」といった具体的な話をしてからレッスンを進めるようにしています。これは1つではなく、出来るだけ複数箇所を認めた上で「もっと上手くなるポイントがあるよ、やってみない?」といったアプローチをすることで、言葉を受け入れやすくなると考えているからです。
また、「今日の出来はどうだった?」と自己評価を聞くこともあります。「完璧」とか「まだ足りないところがある」などと答えてくれたら、「何点?」と聞くこともあります。「85点」と答えたら「あと15点はどこにあるの?」と、本人が気づいているかどうかも確認します。
コースと料金体系
ー コースや料金体系について教えてください。
今西さん:1回のレッスンは40分で、大人も子供も関係なく同じ時間です。料金も全く変わりません。何分間レッスンするかで金額が変わるという仕組みになっています。
月2回から8回までのコースがあり、変則的ですが2、3、4、6、8という回数設定になっています。主体としては月2回は大人の忙しい方向け、月3回はもう少し頻度を上げたい方向け、月4回は回数を重視される方向けです。兄弟や親子で来られる方もいるので、そういった方達に割引という意味で月6回と8回のコースも用意しています。
今後のビジョン
ー 今後の展望や新たな取り組みについて教えてください。
今西さん:数年前から室内楽を発表会で必ずやるようにしています。室内楽というのは、ピアノだけではなく、チェロやバイオリンなどの弦楽器奏者と一緒に演奏することです。
ピアノだけやっていると、ピアノの音しか耳に届かないことが多いので、アンサンブル力を強くすることによって、「人の思いや考え」に対するアンテナを張ってほしいという思いからこの取り組みを実施しています。発表会では、プロの弦楽器奏者の方を招いて、生徒が弦楽器奏者と一緒に演奏できる機会を設けています。
体験レッスン・入会を検討している方へのメッセージ
ー 体験レッスンや入会を検討している方へメッセージをお願いします。
今西さん:ピアノは水泳教室やバレーボールなどと比べて、その場でやってその場で上手くしていくのではなく、日々の練習がどうしても必要になる習い事です。そのプレッシャーが分かりやすいので、レッスンについていけなくて、練習も全然追いつかなくて「こんなんじゃダメだ」と思うことがあるかもしれません。
しかしそういうことが起こった時に辞めるという選択をするのではなく、どういう形が良いかを一度相談してもらえると嬉しいです。相談してくださる方がほとんどで、そうやって何年も続けてきた子が私の教室にはたくさんいます。継続は力なりで、小さい頃は大変で全然できなかった子も、6年通う間に本当にちゃんとできるようになっていくという結果を生んでいます。
私も子育てしていますから、練習ができなかった状況もよく理解できます。それを選んだのも子どもですし、「どうして出来なかったの?」と怒ることはありません。できなかったらできなかったで、一緒にレッスン内で練習しようというスタイルで、追いつめることは決してしません。
お母さん方も昔のピアノ教室のイメージがどうしてもあると思いますが、時代は変わってきています。一緒に歩んでいけたらいいですね。ぜひお気軽に体験にいらして下さい。お待ちしております。