大阪府島本町で40年以上の歴史を持つ関山こども囲碁教室。
囲碁の技術向上だけでなく、礼儀作法や思考力の育成を重視した指導方針で、4歳から大学生まで幅広い年代の生徒が学んでいます。
九段のプロ棋士である関山利道さんに、同教室の特徴について詳しくお話を伺いました。
5代続く囲碁一家が築いた40年の伝統と実績
ー教室の概要について教えてください。
関山：大阪府島本町で開講している囲碁教室です。父の代から始めて40年の歴史を持っています。現在は私が父の跡を継ぎ、数名のスタッフとともに指導にあたっています。
現在の生徒数は約30名で、4歳から大学生まで幅広く受け入れています。小さい頃から通い続けて、社会人になって指導側に回っている卒業生もいます。
最近は子ども囲碁教室自体が少なくなっているため、京都方面や滋賀県など遠方からも生徒が通っています。
囲碁の技術習得だけでなく、礼儀作法や考える力といった情操教育をメインとして、楽しく学習できる場を提供しています。
ー教室を運営するに至ったきっかけや経緯について教えてください。
関山：父がプロ棋士だったことがきっかけです。父が教室を開講した時の第1期生が私自身で、5歳頃から囲碁を始めました。
我が家は5代続く囲碁一家です。今年、私の娘が17歳でプロデビューし、5代続くプロ棋士は囲碁界史上初の記録となりました。
プロの棋士が指導するアットホームな教室
ー他の囲碁教室にはない特徴や、一番のアピールポイントを教えてください。
関山：まず、囲碁の最高段位である九段のプロ棋士が直接指導していることが特徴の一つです。
また、スタッフ構成が家族中心になっていることも大きな特徴です。私と妻、母、兄がスタッフとして関わっており、娘もプロ棋士として指導にあたっています。親御さんから見てもアットホームな雰囲気で安心感があると思います。
また、入門からプロ志望まで幅広いレベルの生徒を受け入れており、これは他の教室にはない珍しい部分だと考えています。
これまでに5名のプロ棋士をこの教室から輩出しているほか、卒業生の進学率も非常に高いです。囲碁を通じて頭を使って考える力が身につくことで、良い学校に進学し、立派な社会人になる生徒が多数います。
日本文化の継承と多様な思考力を育む指導方針
ー生徒に指導する際に、特に意識していることや方針について教えてください。
関山：囲碁には「礼に始まり礼に終わる」という言葉があります。和室で正座して行う囲碁は、失われつつある日本の伝統文化を継承する側面があります。
また、学校では同学年同士の横のつながりが中心ですが、当教室では4歳から大学生まで幅広い年代が一緒に学ぶため、縦の人間関係やコミュニケーションが自然と培われます。
囲碁は実力があれば年下の子が勝つことがある頭脳ゲームなので、お互いにリスペクトする関係が生まれます。
特に重視しているのは、答えが一つではないと学んでもらうことです。一般的な勉強では正解が一つに決まっていることが多いですが、囲碁では同じ結果でも様々なプロセスでゴールにたどり着くことができます。
これにより柔軟な思考力が培われ、問題やトラブルに直面した時でも多角的なアプローチができる力が身につきます。
段階別コース設定で入門からプロ志望まで対応
ー教室で提供しているコースやプランについて教えてください。
関山：囲碁を全く知らない子からプロを目指す子まで、段階別のコースに分かれています。入門、エンジョイ、チャレンジ、そして最後にプロ志望コースがあり、生徒の実力に応じて指導内容を変えて提供しています。
レッスンは金曜日に月2回、土日に週1回のペースで行っており、1コマ2時間の構成になっています。
全国レベルの結果と心の成長を目指す
ー今後より強化していきたい部分や、取り組んでいきたいことがあれば教えてください。
関山：現在通っている子どもたちのさらなる上達と実力向上を目指しています。最近では、小学6年生の生徒が囲碁大会の全国大会で準優勝するなど、全国レベルで活躍する生徒も育ってきています。
ただし、結果も大切ですが、何より将来立派な人になってもらうための心の面を重視しています。頭の柔軟性や物事への向き合い方といったプロセスを大切にしながら、毎回の指導を継続していきたいと考えています。
その上で結果も伴ってくれば、さらに良い循環が生まれると思います。
思考力・集中力向上で高い教育成果を実現
ー最後に、記事をご覧の方へ向けたメッセージをお願いします。
関山：現役プロ棋士&スタッフによる入門からの本格的な指導が受けられます。
囲碁を通じて思考力、集中力などが深まり、『高学歴者』が多いのもこの教室の特長です。ぜひ一度お気軽に無料体験へお越しください♪
