一人ひとりの個性に寄り添う少人数制の書道教室 – うたか書道教室の吉田さんにインタビューしました!

うたか書道教室は、子供から大人まで幅広い年齢層に対応し、仮名書道や漢字、篆刻など多様な書道を学べる教室です。和室の落ち着いた空間で少人数制の丁寧な指導を行い、一人ひとりの個性とスタイルに合わせた指導を行っています。

同教室の吉田さんに、特徴や指導方針、今後の展望についてお話を伺いました。

書の伝統と魅力を継承する教室の歩み

― 教室の概要について教えて教えてください。

吉田:当教室は、岡山県岡山市で長い歴史を持つ印章店の2階で運営しています。私は印章店の経営と書道教師の両方を担当しており、子供から大人まで幅広い年齢層の方に指導しています。

現在は大人が25名程度、子供が15名程度で、合計40名以上が在籍しており、徐々に増加傾向にあります。

― 教室を始められたきっかけや経緯について教えてください。

吉田:教室自体は約3年前に開設した、比較的新しい教室です。私自身、幼少期から祖父が字を書いたり印を彫ったりする姿を見て育ち、字に対する愛着がありました。

本格的に書道の道に進んだのは大人になってからで、先生方との出会いが教室を始める大きなきっかけとなりました。

かな書道は土橋靖子先生に、篆刻は真鍋井蛙先生に師事しており、先生方との出会いを通じて書道の素晴らしさをより多くの方に伝えたいという思いが強くなり、教室を開設しました。

最近では手書きで文字を書く機会が減少している中、気軽に書道を学べる環境を作りたいと考えています。

少人数制で丁寧な指導を実現する教室

― 他の書道教室にはないような特徴や、一番のアピールポイントを教えてください。

吉田:小さな和室での授業のため少人数制となっており、最大でも6〜7人程度の方に指導しています。

そのため、一人ひとりに丁寧な指導ができており、生徒さんからは「良い時間でした」と言っていただける点が励みになっています。

入会金を頂いておらず、受講料も比較的負担の少ない金額設定にしています。この価格帯では本来学べないような専門的な知識も、丁寧にお伝えしています。

また、レッスンは生徒さんが通いたい曜日や時間帯を選んでいただるほか、レッスンの振替も可能としています。生徒さんを第一に考えた結果、柔軟に対応しています。

生徒の個性に合わせて寄り添う指導方針

― 実際に生徒さんに指導をする際に、特に意識していることや方針などがあれば教えてください。

吉田:子供と大人では全く異なるアプローチが必要だと考えています。子供の場合は、一人ひとりの個性や性格に合った指導方法で接するよう心がけています。

私はあまり厳しく叱るタイプではなく、良いところを褒めて伸ばしていきたいと思っています。足りない部分については「ここをもう少し意識したらもっと良くなるよ」というアドバイスを心がけています。

大人の方は、月に1、2回しか来られない方もいれば、週に2回来られる方もいるなど学び方が様々です。その方の生活スタイルに合わせた指導を行うことを意識しています。

同じ目線で楽しく学べる環境を大切にしながらも、改善すべき点はしっかり伝えるようにしています。

個々の目標に合わせた柔軟なカリキュラム

― 教室で提供しているコースやプランについて教えてください。

吉田:現在は教材を使って、級や段を目指して上達していく形式を採用しています。級や段を目標にすることでモチベーションアップにつながっています。

小中学生は毛筆と硬筆の両方を学んでいます。大きな筆で字を書くことで、硬筆での形の取り方も上達するという相乗効果があります。

大人の方は仮名書道を学ぶ方、漢字だけを書く方、硬筆に力を入れる方など様々で、基本的には教材を使いながらも、その人がやりたいことを重点的に学べるカリキュラムとなっています。レッスン回数も、その方の都合に合わせて柔軟に対応しています。

日本の伝統文化としての書道を広める使命

― 今後より強化していきたい部分や取り組んでいきたいことがあれば教えてください。

吉田:現在、生徒数が増えていく中でも辞める方がほとんどいないことは、このやり方に満足していただいている証だと思っています。

今後も生徒を増やしていく一方で、一人ひとりの希望に沿った丁寧な指導を維持していきたいと考えています。対話を通じて、適切なアドバイスができる時間をしっかり確保していきたいです。

― 最後に、教室への入会を検討している方へのメッセージをお願いします。

吉田:書道の素晴らしさを一人でも多くの方に感じていただきたいと思っています。書道は敷居が高いものではなく、身近なものだということを伝えることが私の使命だと考えています。

ぜひ多くの方に体験していただき、継続していくことで、書道が日本の大切な文化として世界にも発信できるものになれば嬉しいです。