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英検1級の合格率はどれくらいなのか英検1級の合格率を解説します。
英検1級の合格率を世代別に小学生や中学生や高校生においては高校1年生や高校2年生ごとの合格率や社会人の方ごとに紹介します。
また、英検1級の一次試験と二次試験の面接のそれぞれの合格率は何%なのかを英検コーチの講師が2025年度の最新の統計から徹底解説していきます。

【この記事の監修者:英検コーチ塾長竹本明弘】
これまで英検準一級の合格者を小学生から高校生から大人まで合計で1300名以上を実際に指導して輩出してきました。英検の合格に役立つための合格率や合格点や合格ラインに関する情報を実際の経験とともに合わせて解説します。
英検1級の合格率
結論から述べると英検1級の合格率は約12%です。
英検1級は英語検定の中で最も難易度が高い級であり、2015年度に公表されたデータによると合格率は12.0%でした。2016年度以降は正式な合格率の発表がされていませんが、現在も同程度の水準を維持していると考えられます。
この合格率は他の級と比較しても圧倒的に低く、約8人から9人が不合格になる計算です。英検2級の合格率が約25%であることを考えると、1級の難易度の高さがよくわかります。そのため英検1級に合格するためには計画的な学習と十分な準備期間が必要になります。
英検1級の1次試験と2次試験の合格率
英検1級は1次試験と2次試験の両方に合格する必要があります。それぞれの試験で求められる能力が異なるため、合格率にも大きな差があります。
英検1級の1次試験の合格率
英検1級の1次試験の合格率は約10%です。
1次試験ではリーディング、ライティング、リスニングの3技能が測定されます。10人が受験すると9人が不合格になる計算であり、非常に狭き門となっています。特に語彙問題の難易度が高く、10000語から15000語程度の単語力が求められます。
1次試験で不合格になる受験者が多い理由として、圧倒的な語彙力不足と英作文での失点が挙げられます。また時事問題や社会問題に関する幅広い知識も必要となるため、英語力だけでなく教養も問われる試験です。そのため1次試験の突破が英検1級合格への最大の関門となります。
英検1級の2次試験の合格率
英検1級の2次試験の合格率は約60%です。
2次試験はスピーキング能力を測定する面接形式の試験です。1次試験の合格率が10%であるのに対し、2次試験は60%前後と比較的高い合格率となっています。つまり1次試験に合格できた受験者の約6割が最終合格を果たせる計算です。

【この記事の監修者:英検コーチ塾長竹本明弘】
ただし他の級と比較すると2次試験の合格率も決して高くありません。英検2級の2次試験合格率が約87%であることを考えると、1級の2次試験も十分な対策が必要です。スピーチ形式の試験では論理的な展開力と即興で意見を述べる能力が求められます。
世代別の英検1級の合格率を解説
英検1級は年齢や学年によって合格率に違いがあります。ここでは世代別の合格状況について詳しく解説します。
高校生の英検1級の合格率
高校生の英検1級合格率は全体平均よりもやや低い傾向にあります。
高校生で1級に挑戦する受験者は少数派であり、主に帰国子女や英語に特化した学習を続けてきた生徒が中心です。一般的な高校のカリキュラムだけでは1級合格に必要な語彙力や表現力を身につけることは困難です。

【この記事の監修者:英検コーチ塾長竹本明弘】
ただし、正しいやり方で勉強すると高校生でも英検1級に合格する人は存在します。学校の勉強に加えて多読や洋書の読書、そして英字新聞の購読などを通じて語彙力を強化し、ライティングとスピーキングを自分で鍛えることができれば合格できる可能性は大幅に上がります。
中学生の英検1級の合格率
中学生の英検1級合格者は極めて少数です。
中学生で1級に合格する受験者は、幼少期から英語環境で育った帰国子女やインターナショナルスクール在籍者がほとんどです。日本の一般的な中学校の英語教育では1級合格に必要な英語力を習得することはほぼ不可能といえます。

【この記事の監修者:英検コーチ塾長竹本明弘】
中学生が英検1級を目指す場合は、基礎力を徹底的に固めることが重要です。無理に1級を目指すよりも、まずは準1級や2級の合格を確実にし、段階的にレベルアップしていく方が効率的な学習につながります。英語学習に特別な環境で取り組んできた中学生であれば挑戦する価値はあります。
小学生の英検1級の合格率
小学生の英検1級合格者は非常にまれなケースです。
小学生で1級に合格するのは、英語圏での長期滞在経験がある児童や、両親のどちらかが英語ネイティブである場合がほとんどです。日本国内で通常の英語教育を受けているだけでは、小学生が1級に合格することは現実的ではありません。
小学生の段階では英語の基礎を楽しみながら学ぶことが最も重要です。無理に高い級を目指すよりも、英語に対する興味と学習習慣を育てることに焦点を当てるべきです。ただし特別な言語環境で育っている小学生にとっては、1級合格も十分に可能な目標となります。
社会人の英検1級の合格率
社会人の英検1級合格率は比較的高い傾向にあります。
社会人受験者は明確な目的を持って受験するケースが多く、仕事で英語を使用する機会がある人や、キャリアアップを目指す人が中心です。業務を通じて実践的な英語力を培っている点が強みとなります。
また社会人は時間管理能力が高く、限られた学習時間を効率的に活用できる点も合格率の高さにつながっています。ただし仕事と学習の両立は容易ではなく、継続的な努力が求められます。
大学生の英検1級の合格率
大学生の英検1級合格者は世代別で最も多い層です。
大学生は学習時間を確保しやすく、また英語の授業や留学などで英語力を高める機会が豊富にあります。
特に外国語学部や国際系学部の学生は、カリキュラムの中で高度な英語学習を行っているため、1級合格に必要な基礎力を持っている場合が多いです。
▽他の級の合格率も知りたいという方はぜひ下記を参考にしてみてください。
英検1級の合格点
英検1級の合格基準スコアは一次試験と二次試験を合わせて2630点です。
一次試験ではリーディング、ライティング、リスニングの3技能のスコアを合算して2028点以上が必要です。二次試験のスピーキングでは602点以上を獲得する必要があります。英検では各問題の正答数をもとにCSEスコアという独自の基準で点数が算出されます。
CSEスコアは国際的な英語能力指標であるCEFRに対応したユニバーサルな尺度です。0点から4000点の範囲で表され、1級合格に必要な2630点はおよそ7割程度の正答率に相当します。ただしCSEスコアは単純な正答率ではなく、問題の難易度も考慮されるため、実際の正答率とスコアは必ずしも一致しません。
▽他の級の合格点も知りたいという方はぜひ下記を参考にしてみてください。
英検1級の合格率とレベルをTOEICと比較
結論として、英検1級はCEFRでC1レベルに相当し、TOEICのリスニングとリーディングのテストでは900点前後に該当します。
TOEICには合格不合格の概念がなくスコアで評価されるため、合格率という形での比較はできません。しかしTOEIC900点以上を取得する受験者の割合は全体の約3%から5%程度とされています。
また英検1級は4技能すべてが測定されるのに対し、一般的なTOEICはリスニングとリーディングの2技能のみです。そのためスピーキングとライティング能力も含めた総合的な英語力では、英検1級の方がより高度な能力を証明できます。
英検1級の合格率とレベルをTOEFLと比較
結論として、英検1級のレベルはTOEFLでは80点から95点程度です。
TOEFLは主にアカデミックな内容を扱う試験であり、大学での講義や学術的なディスカッションを想定した問題が出題されます。CEFRを基準にすると英検1級はTOEFLで80点から95点程度に相当します。
TOEFLの満点は120点であるため、難易度としてはTOEFLの方がやや高いといえます。
ただし英検1級は日常生活から社会問題まで幅広いトピックを扱うため、実用的な英語力という観点では英検1級の方が汎用性が高いです。また日本国内での認知度は英検の方が高く、就職活動や入試では英検1級の方が評価されやすい傾向にあります。
▽英検1級のレベルや難易度について詳しく知りたい方はこちら
英検1級を受験した方がいいのはこんな人
英検1級の受験が特に有益なのは以下のような人です。
まず大学入試で英語の試験を免除または加点してもらいたい高校生です。難関大学の中には英検1級を持っていることで大きなアドバンテージが得られる学部があります。また将来的に英語を使った仕事に就きたいと考えている人にとっても1級は強力な武器となります。
通訳や翻訳、英語教員を目指している人は1級合格が大きなキャリアの後押しになります。また海外の大学への進学を考えている学生にとっても、英検1級は英語力の証明として有効です。すでに準1級に合格していて、さらに高い目標を設定したい人も1級に挑戦する価値があります。
英検1級に合格する人の特徴
英検1級に合格する人には共通する特徴があります。
第一に圧倒的な語彙力を持っていることです。合格者の多くは10000語以上の単語を習得しており、日々の学習で新しい単語を積極的に覚えています。また英字新聞や洋書を定期的に読む習慣があり、生きた英語に触れる機会を自ら作り出しています。
第二に論理的思考力と幅広い教養を備えていることです。1級では社会問題や時事問題に関する深い理解が求められるため、普段からニュースや新聞に目を通し、様々な話題について自分の意見を持っています。
英検1級の二次試験の面接で合格する人の特徴
英検1級の二次試験の面接で合格する人には明確な特徴があります。
まず論理的に意見を述べる能力が高いことです。与えられたトピックに対して、明確な主張と根拠を示しながら2分間のスピーチを組み立てることができます。またスピーチの構成が整っており、序論、本論、結論という流れが明確です。
次に即興で質問に答える対応力を持っていることです。面接官からの質問に対して、慌てずに自分の考えを英語で表現できます。
さらに発音やイントネーションが自然で、聞き手にストレスを与えない話し方ができることも重要です。
まとめ
今回は英検1級の合格率について世代別に解説しました。
英検1級の合格率についてのまとめは以下のようになります。