英検3級の合格率はどれくらい?一次試験と二次試験の合格率を徹底解説!

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英検3級の合格率はどれくらいなのか英検3級の合格率を解説します。

英検3級の合格率を世代別に小学生や中学生や高校生においては高校1年生や高校2年生ごとの合格率や社会人の方ごとに紹介します。

また英検3級の一次試験と二次試験の面接のそれぞれの合格率は何%なのかを英検コーチの講師が2025年度の最新の統計から徹底解説していきます。

英検コーチ塾長
英検コーチ塾長

【この記事の監修者:英検コーチ塾長竹本明弘

これまで英検準一級の合格者を小学生から高校生から大人まで合計で1300名以上を実際に指導して輩出してきました。英検の合格に役立つための合格率や合格点や合格ラインに関する情報を実際の経験とともに合わせて解説します。

英検3級の合格率

結論から述べると英検3級の合格率は約50%です。

英検3級は中学卒業レベルの英語力を測る試験として位置づけられており、受験者の2人に1人が合格する計算になります。この合格率は2011年から2015年までの公式データに基づいており、その後も試験の難易度に大きな変更はないため、現在も同程度の合格率で推移していると考えられます。

英検3級は英検5級や4級と異なり、筆記試験だけでなく面接試験も課されるため、リーディング、ライティング、リスニング、スピーキングの4技能すべてが評価されます。そのため総合的な英語力が求められる試験となっており、しっかりとした対策が必要です。

合格率50%という数字は決して低くはありませんが、逆に言えば半数の受験者が不合格になっているという事実も忘れてはいけません。

英検3級の1次試験と2次試験の合格率

英検3級は一次試験と二次試験の2段階で構成されており、それぞれの合格率には大きな違いがあります。

一次試験はリーディング、ライティング、リスニングの3技能を測る筆記試験で、二次試験はスピーキング能力を測る面接試験です。一次試験に合格した受験者のみが二次試験に進むことができる仕組みになっています。

それぞれの合格率を詳しく見ていくことで、どこに重点を置いて学習すべきかが明確になります。特に一次試験の対策に十分な時間を割くことが、最終的な合格への近道となります。

英検3級の1次試験の合格率

英検3級の一次試験の合格率は約50%です。

一次試験について詳しく書く必要があります。500文字以内に収める必要があります。

一次試験では筆記65分とリスニング約25分の合計約90分で、リーディング30問、ライティング2問、リスニング30問が出題されます。CSEスコアでは1650点満点中1103点以上が合格基準となっており、各技能で550点ずつ配点されています。

一次試験で多くの受験者がつまずくポイントは、ライティング問題への対応です。英検3級から新たに導入されるライティングでは、Eメール問題と意見論述問題の2種類が出題され、自分の考えを英語で表現する力が求められます。

また、中学3年生までに習う文法事項が幅広く出題されるため、単語力だけでなく文法知識も必要です。受動態、現在完了、関係代名詞などの理解が不十分だと、リーディングで苦戦することになります。

一次試験の合格率50%という数字は、しっかりとした準備をすれば十分に合格可能なレベルであることを示しています。

英検3級の2次試験の面接・スピーキングの合格率

英検3級の二次試験の合格率は約90%です。

二次試験は一次試験に合格した受験者のみが受験できる面接形式の試験で、試験時間は約5分です。面接官との1対1の対話形式で行われ、音読、パッセージに関する質問3問、受験者自身に関する質問2問が出題されます。

合格率が90%と非常に高い理由は、一次試験を突破した時点で基礎的な英語力が身についていることと、面接の流れや質問内容がある程度パターン化されているためです。難しい単語や複雑な文法を使う必要はなく、中学レベルの英語で十分に対応できます。

ただし、合格率が高いからといって油断は禁物です。声が小さすぎたり、質問に答えようとしない姿勢を見せたりすると減点対象となります。元気にはきはきと答える態度や、わからないときでも何か答えようとする姿勢が評価されます。

二次試験対策としては、過去問や予想問題を使った模擬面接を繰り返し行うことが効果的です。

世代別の英検3級の合格率を解説

英検3級の合格率は受験者の年齢や学年によって傾向が異なります。

世代ごとの英語学習環境や学習期間、モチベーションの違いが合格率に影響を与えています。小学生から社会人まで幅広い年齢層が受験する英検3級ですが、それぞれの世代に特有の強みや課題があります。

ここからは高校生、中学生、小学生、社会人、大学生という5つの世代別に、英検3級の合格率や傾向について詳しく解説していきます。自分の世代の特徴を知ることで、より効果的な学習計画を立てることができます。

高校生の英検3級の合格率

高校生の英検3級の合格率は約70%から80%と推定されます。

高校生が英検3級を受験する場合、中学3年間で学んだ英語の基礎がすでに身についているため、比較的高い合格率を維持しています。特に高校1年生や2年生の受験者は、中学英語の復習として英検3級に挑戦するケースが多く、学校での学習内容がそのまま試験対策になります。

高校生の強みは、文法知識が体系的に整理されていることと、語彙力がある程度蓄積されていることです。一方で、スピーキングやリスニングなどの実践的な技能に苦手意識を持つ受験者も少なくありません。

中学生の英検3級の合格率

中学生の英検3級の合格率は約40%から50%です。

中学3年生が受験する場合、学校で習った内容がそのまま試験範囲となるため、授業の復習をしっかり行っていれば合格の可能性は高まります。しかし、中学1年生や2年生が受験する場合は、まだ習っていない文法事項や単語が出題されるため、独学での先取り学習が必要になります。

中学生の課題として多いのは、ライティングやスピーキングなどのアウトプット系の技能です。これらは学校の授業だけでは十分に練習できないため、家庭学習での対策が重要になります。

小学生の英検3級の合格率

小学生の英検3級の合格率は約20%から30%と推定されます。

小学生が英検3級に合格するのは非常に難易度が高く、英語学習に早期から取り組んできた児童や、英会話教室に通っている児童が主な合格者となっています。中学卒業レベルの英語力が求められる試験のため、小学生にとっては学年を大きく超えた挑戦となります。

小学生で合格できる児童の特徴は、リスニング力が高いことです。耳から英語を習得してきた児童は、リスニング問題で高得点を取りやすく、その分他の技能の不足を補うことができます。また、英語に対する抵抗感が少なく、楽しみながら学習を続けられることも強みです。

一方で、文法知識や語彙力の面では中学生や高校生に比べて不利な状況にあります。小学生が合格を目指す場合は、単語学習とリスニング対策に特に力を入れることが効果的です。

社会人の英検3級の合格率

社会人の英検3級の合格率は約60%から70%と推定されます。

社会人が英検3級を受験する理由は、キャリアアップや転職のため、あるいは学び直しのためなど多様です。学習時間を確保することが課題となりますが、目的意識が明確なため、効率的な学習を行う傾向があります。

社会人の強みは、過去に学んだ英語の基礎知識があることと、学習計画を立てて実行する能力が高いことです。また、仕事で培った論理的思考力がライティング問題に活きることもあります。

一方で、学生時代から時間が経っているため、文法や単語を忘れているケースも多く、復習に時間がかかることがあります。また、リスニングやスピーキングに苦手意識を持つ社会人も少なくありません。通勤時間を利用したリスニング学習など、隙間時間を活用した学習が合格への鍵となります。

大学生の英検3級の合格率

大学生の英検3級の合格率は約75%から85%と推定されます。

大学生が英検3級を受験するケースは比較的少なく、多くの大学生は英検準2級や2級、あるいはTOEICなどより上位の試験に挑戦します。英検3級を受験する大学生の多くは、英語に苦手意識があり、基礎から学び直したいと考えている場合が多いです。

大学生の強みは、学習時間を比較的自由に確保できることと、効率的な学習方法を自分で調べて実践できることです。また、大学の授業や図書館などの学習リソースを活用できる環境にあります。

高校までの英語学習の蓄積があるため、復習を中心とした学習で十分に合格を目指せます。特にリーディングや文法問題は過去に学んだ内容の確認となるため、短期間での合格も十分に可能です。

▽他の級の合格率も知りたいという方はぜひ下記を参考にしてみてください。

英検3級の合格点

英検3級の合格点はCSEスコアで一次試験が1103点、二次試験が353点です。

一次試験は1650点満点で、リーディング、ライティング、リスニングの3技能がそれぞれ550点ずつ配点されています。二次試験は550点満点のスピーキング試験です。CSEスコアは問題ごとの配点が回によって変動するため、何問正解すれば合格というような明確な基準はありません。

ただし、目安として素点での合格ラインを知っておくことは有効です。一次試験の素点による合格の目安は88点満点中55点で、得点率にして約63%です。内訳としては、リーディング30点中13点、ライティング28点中15点、リスニング30点中27点が目標となります。

二次試験の素点による合格の目安は33点満点中23点です。満点を取る必要はなく、各技能でバランスよく得点することが重要です。苦手な技能があっても、得意な技能でカバーできる点が英検3級の特徴といえます。

▽他の級の合格点も知りたいという方はぜひ下記を参考にしてみてください。

英検3級とTOEICの合格率を比較

英検3級の合格率約50%に対して、TOEICで英検3級相当のスコアである300点から400点を取得する受験者の割合は約15%から20%と推定されます。

TOEICは990点満点のスコア形式の試験で、受験者の平均点は約600点前後です。TOEICを受験する層は主に大学生や社会人のため、中学卒業レベルに相当する300点から400点のスコア帯に留まる受験者は比較的少なくなります。

つまり、英検3級の受験者の50%が合格するのに対し、TOEIC受験者の中で英検3級相当のレベルに留まる人は20%程度ということになります。これは受験者層の違いによるもので、TOEICのほうが難しいという意味ではありません。

英検3級が中学卒業レベルの総合的な英語力を測るのに対し、TOEICはビジネス英語のリスニングとリーディング能力に特化しています。また、英検3級にはライティングとスピーキングの試験がありますが、TOEIC L&Rにはこれらの技能は含まれません。

学生や英語初心者には、合格不合格が明確で目標設定がしやすい英検3級のほうが学習のモチベーションを維持しやすいという利点があります。一方、社会人やビジネス英語を学びたい人には、スコア形式で細かく実力を測れるTOEICが適している場合もあります。

英検3級の合格率とレベルをTOEFLを比較

英検3級の合格率約50%に対して、TOEFLで最低限のスコアである30点から40点を取得する受験者の割合は約5%以下と推定されます。

TOEFLは120点満点で、受験者の平均点は約80点から85点です。TOEFLは主に英語圏の大学への留学を目指す人が受験する試験で、英検3級とは難易度が大きく異なります。英検3級レベルの英語力でTOEFLを受験した場合、最低スコア帯に留まる可能性が極めて高いです。

仮に英検3級合格者がTOEFLを受験した場合、120点満点中30点から45点程度のスコアに留まると予想されます。これはTOEFL受験者全体の下位5%に相当する水準です。TOEFLは英検でいえば準1級から1級レベルに相当するため、英検3級とは約3段階から4段階のレベル差があります。

英検3級が中学卒業レベルの英語力を測るのに対し、TOEFLは大学の講義を理解できるレベルのアカデミックな英語力を測ります。TOEFLの問題内容は大学の講義や学術論文を題材としており、専門的な語彙や複雑な文章が多く含まれます。

英語学習の初期段階にある人は、まず英検3級から段階的にレベルアップしていくことが推奨されます。英検3級、準2級、2級、準1級と順番にクリアしていくことで、最終的にTOEFLで高得点を取れる英語力が身につきます。

▽他の級のレベルや難易度も知りたいという方はぜひ下記を参考にしてみてください。

英検3級を受験した方がいいのはこんな人

英検3級の受験をおすすめするのは、中学英語の総まとめをしたい人です。

中学3年生で高校受験を控えている人にとって、英検3級は学習の成果を測る絶好の機会となります。また、高校生で英語の基礎を固めたい人や、英語学習を本格的に始めたい社会人にも適しています。

英語の4技能をバランスよく伸ばしたい人にも英検3級は最適です。リーディング、ライティング、リスニング、スピーキングのすべてが評価されるため、偏りのない英語力を身につけることができます。将来的に英検準2級や2級を目指す人にとって、英検3級は重要なステップとなります。

また、高校受験や大学受験で英検を活用したい人にもおすすめです。多くの高校や大学が英検を入試の加点材料として認めているため、合格すれば受験で有利になります。英語に自信をつけたい人や、資格取得の経験を積みたい人にとっても、英検3級は挑戦しやすい目標となります。

英検3級に合格する人の特徴

英検3級に合格する人の特徴は、毎日コツコツと学習を継続できることです。

合格者の多くは、単語学習を毎日20分程度行い、リスニング練習も日常的に取り入れています。一夜漬けのような短期集中型の学習ではなく、長期的な視点で計画的に学習を進める姿勢が重要です。

また、苦手分野を放置せずに対策する姿勢も合格者に共通しています。リーディングが苦手ならば単語力を強化し、ライティングが苦手ならば型を覚えて練習を繰り返すなど、自分の弱点を認識して改善に取り組んでいます。

過去問演習を十分に行うことも合格者の特徴です。最低でも3回分以上の過去問を解いて、試験の形式や時間配分に慣れています。間違えた問題を放置せず、なぜ間違えたのかを分析して復習することで、同じミスを繰り返さないようにしています。

英検3級の二次試験の面接で合格する人の特徴

二次試験の面接で合格する人の特徴は、元気にはきはきと答える姿勢です。

声が小さかったり自信なさげに答えたりすると、減点の対象となります。完璧な英語を話す必要はなく、中学レベルの簡単な英語でも、明るく前向きに答える態度が高く評価されます。

わからない質問があっても、黙り込まずに何か答えようとする姿勢も重要です。Pardon?やCould you say that again?などのフレーズを使って聞き返したり、自分の知っている単語で答えたりする柔軟性が求められます。

また、事前に模擬面接で練習を重ねている人は合格率が高い傾向にあります。面接の流れや質問のパターンを把握しておくことで、本番で落ち着いて対応できます。

まとめ

今回は英検3級の合格率について世代別に解説しました。

英検3級の合格率についてのまとめは以下のようになります。

まとめPOINT
  • 英検3級の合格率は一次試験が約50%、二次試験が約90%です。
  • 英検3級はしっかり対策すれば中学生でも高校生でも十分に合格できる試験です。
  • 毎日の単語学習とリスニング練習を継続することが合格への近道です。
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