本サイトの表記には、一部プロモーションを含みます
英検4級の合格率を徹底解説します。また、英検4級の合格点と合格ラインと英検4級は何割で合格するかも解説します。また、世代別および年齢別の英検4級の合格率も小学生、中学生ごとにそれぞれ解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

【この記事の監修者:英検コーチ塾長竹本明弘】
これまで英検準一級の合格者を小学生から高校生から大人まで合計で1300名以上を実際に指導して輩出してきました。英検の合格に役立つための合格率や合格点や合格ラインに関する情報を実際の経験とともに合わせて解説します。
英検4級の合格率
英検4級の合格率は約65%から70%です。2015年に日本英語検定協会が最後に公表したデータでは69.9%という数字が記録されており、10人中約7人が合格する計算になります。
2016年以降は合格率の公表がされていないため正確な数字は不明ですが、試験の難易度や出題傾向に大きな変化がないことから、現在も同程度の合格率で推移していると考えられます。
英検4級は中学中級程度のレベルとされており、リーディングとリスニングの2技能が測定されます。合格には65点満点中約40点、つまり6割程度の正答率が必要です。合格点はCSEスコアで622点以上となっており、リーディングとリスニングの合計が1000点満点中622点を超えれば合格となります。
この合格率の高さから、英検4級は適切な対策を行えば十分に合格が狙える試験であることがわかります。過去問演習や単語学習をしっかり行うことで、合格の可能性を高めることができます。
世代別の英検4級の合格率を解説
英検4級の合格率は世代によって異なります。ここでは中学生と小学生の合格率について詳しく解説していきます。それぞれの世代で合格率に差が出る理由や、合格に向けた対策のポイントも紹介します。
中学生の英検4級の合格率
中学生の英検4級の合格率は約70%以上です。
英検4級は中学2年生レベルの内容であるため、中学2年生以上の受験者であれば学校での学習内容と重なる部分が多く、比較的高い合格率となっています。
中学生は学校の授業で英文法や語彙を体系的に学んでいるため、リーディング問題で得点しやすい傾向にあります。特に中学2年生後半から中学3年生の受験者は、すでに必要な文法事項を学習済みであることが多く、合格の可能性が高まります。
ただし正しいやり方で勉強すると中学生でも英検準1級に合格する人は中学1年生でも中学2年生でもたくさん存在するので、学校の勉強に加えてリスニングおよび語彙力を自分で鍛えることができれば合格できる可能性は大幅に上がります。中学生の強みは文法理解力にあるため、単語学習とリスニング対策を重点的に行うことで確実に合格に近づくことができます。
小学生の英検4級の合格率
小学生の英検4級の合格率は約62%です。
2013年に公表されたデータでは、小学生の受験者数65,747人のうち合格者が40,804人となっており、全体の合格率より若干低い結果となっています。
小学生にとって英検4級は中学2年生レベルの内容であるため、学校で習っていない文法事項や語彙が多く含まれています。そのため全体の合格率よりもやや低くなる傾向がありますが、それでも6割以上の小学生が合格していることから、適切な対策を行えば十分に合格可能なレベルといえます。
正しい学習方法で英語を勉強すれば小学生でも英検2級や準1級に合格する子どもはたくさん存在します。特に英会話教室や家庭学習で英語に触れる時間を確保している小学生は、リスニング力が高い傾向にあるため、その強みを活かしながらリーディング対策を進めることで合格率を高めることができます。
▽他の級の合格率も知りたいという方はぜひ下記を参考にしてみてください。
英検4級に合格するためのポイント
英検4級に合格するためには、単語学習とリスニング対策が重要です。英検4級では約600語から1300語程度の語彙力が求められるため、日常的に単語学習を進めることが合格への近道となります。
リーディング問題では文法知識も必要ですが、過去問を解いて出題パターンに慣れることで効率的に得点を伸ばすことができます。大問1の短文空所補充や大問2の会話文問題は、基本的な文法と語彙の知識があれば解ける問題が多いため、確実に得点源にすることが大切です。
リスニング問題は配点が高く、英検4級では30点満点中27点程度取ることが合格の目安となります。音声を繰り返し聞いて耳を慣らすことに加えて、シャドーイングやディクテーションなどの練習法を取り入れることで、リスニング力を効果的に向上させることができます。リスニングで高得点を取ることができれば、リーディングで多少点数が低くても合格ラインに到達できます。
英検4級とTOEICの合格率を比較
英検4級とTOEICを比較する際には注意が必要です。なぜなら英検は合格不合格を判定する試験であるのに対して、TOEICは合否ではなくスコアで英語力を測定する試験だからです。そのためTOEICには合格率という概念が存在しません。
英検4級のレベルはTOEICスコアに換算すると約260点から269点程度に相当します。参考までに2023年度のTOEIC受験者全体の平均スコアは約612点であり、高校生の平均スコアは約510点となっています。英検4級相当の260点程度は初級レベルに位置づけられます。
英検4級の合格率が約70%であることを考えると、受験者の多くが合格できる試験であるといえます。一方でTOEICは受験者の英語レベルが幅広く、平均スコアも受験者層によって大きく異なります。英検4級は中学生や小学生が多く受験するのに対して、TOEICは大学生や社会人が主な受験者層となっているため、単純に比較することは難しいといえます。
英検4級を受験した方がいいのはこんな人
英検4級は中学2年生レベルの英語力を証明したい人に適しています。特に中学1年生から中学2年生で、英語の基礎力を確認したい生徒や、高校受験に向けて英語力を証明したい生徒におすすめです。
小学生で英語学習を先取りしている人にも英検4級の受験は有効です。小学校で英語の授業が必修化されたことにより、早い段階から英語に触れる機会が増えています。英会話教室や家庭学習で一定の英語力を身につけた小学生が、自分の実力を客観的に測る手段として英検4級を活用することができます。
また英検5級に合格した人が次のステップとして英検4級を受験するケースも多くあります。英検5級は中学初級レベルであるのに対して、英検4級は中学中級レベルであるため、段階的に英語力を高めていく過程で適切な目標設定となります。将来的に英検3級や準2級を目指す人にとって、英検4級は重要な通過点となります。
英検4級に合格する人の特徴
英検4級に合格する人には共通する特徴があります。まず毎日コツコツと単語学習を継続できる人が合格しています。英検4級では約1300語程度の語彙力が必要とされるため、日々の積み重ねが合格に直結します。
リスニング力が高い人も英検4級で有利です。英検4級ではリスニング問題の配点が高く、リスニングで高得点を取ることで合格ラインに到達しやすくなります。普段から英語の音声に触れる習慣がある人や、英会話教室で実践的なリスニング練習をしている人は、この特性を活かすことができます。
過去問演習を効果的に活用できる人も合格率が高い傾向にあります。英検4級の出題形式はある程度パターン化されているため、過去問を繰り返し解くことで問題の傾向を掴み、効率的に得点を伸ばすことができます。間違えた問題を分析して弱点を克服する姿勢も、合格に向けて重要な要素となります。
まとめ
今回は英検4級の合格率について世代別に解説しました。英検4級の合格率についてのまとめは以下のようになります。
英検4級は適切な対策を行えば十分に合格可能な試験です。自分の現在の英語力を把握し、弱点を克服しながら計画的に学習を進めることで、合格に近づくことができます。特にリスニング対策に力を入れることで、合格の可能性を大きく高めることができるでしょう。
▽英検4級の合格点を知りたいという方はこちら
▽英検4級のレベルと難易度を知りたいという方はこちら