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英検3級のレベルを解説します。英検3級は何年生のレベルにあたるのかから英単語や英文法や長文のレベルまで解説します。また英検3級の技能別にリスニング、リーディング、ライティング、スピーキングそれぞれのレベルも解説します。また他の英語資格のレベルと英検3級のレベルも比較します。

【この記事の監修者:英検コーチ塾長竹本明弘】
これまで英検準一級の合格者を小学生から高校生から大人まで合計で1300名以上を実際に指導して輩出してきました。英検の実際のレベルや難易度に関する情報を実際の経験とともに合わせて解説します。
英検3級のレベルは中学卒業程度
英検3級のレベルは中学卒業程度とされています。公益財団法人日本英語検定協会によると、英検3級は使える英語の登竜門として位置づけられており、基礎力の定着と高校入試レベルの英語力が求められます。
具体的には、中学3年生までに学習する内容が出題対象となっており、家族や友達、学校生活、趣味、旅行、買い物などの身近な話題について理解し、自分の考えを伝えられるレベルです。英検3級に合格すると、日常生活の中で言いたいことを最低限伝えることができる実践的な英語力が身についていることを証明できます。
また英検3級からは一次試験に加えて二次試験の面接が実施されることが大きな特徴です。リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4技能すべてが評価されるため、総合的な英語力が必要になります。
英検3級で求められる単語数
英検3級で求められる単語数は約2,580語です。この語彙数は中学校で学習する基本的な単語に加えて、日常生活でよく使われる表現を含んでいます。
具体的な単語例としては、build(建てる)、plane(飛行機)、warm(暖かい)、shake(振る)、entrance(入り口)、public(公の)、judge(判断する)、opinion(意見)、serious(真剣な)、comfortable(心地よい)などが挙げられます。中学校の教科書で学ぶ単語が1,600語から1,800語程度であることを考えると、教科書の内容に加えて追加の語彙学習が必要になります。
単語を覚える際には、単語単体で暗記するのではなく、前置詞や他の単語とセットで覚えることが効果的です。例えばspeakという動詞であれば、speak in a loud voiceのように使い方とセットで覚えることで、実際の試験でも応用できる力が身につきます。
英検3級は何年生の英語レベル?
英検3級は中学3年生の英語レベルに相当します。中学校で3年間学習する英語の内容をしっかりと理解し、活用できる力が求められる試験です。
現在完了形、受動態、現在分詞、過去分詞、関係代名詞など、中学3年生で学習する文法事項が出題されます。これらの文法項目を正確に理解し、実際の会話や文章で使いこなせることが合格への鍵となります。
また英検3級は中学生を中心に幅広い層が受験しています。高校生や社会人が英語の基礎を確認するために受験することもあり、英語学習を本格的に始める際の最適なスタート地点となっています。
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英検3級のレベルはCEFR A1
英検3級のレベルは国際標準規格であるCEFRではA1レベルに相当します。CEFRとはヨーロッパ言語共通参照枠のことで、語学力を国際的な基準で評価する指標です。
A1レベルは基礎段階の言語使用者とされており、具体的なニーズを満たすための、よく使われる日常的表現と基本的な言い回しを理解し、用いることができるレベルです。自分や他人を紹介することができ、個人的な情報について質問をしたり答えたりすることができます。
このレベルでは相手がゆっくりはっきりと話し、協力的であれば簡単なやり取りができる段階です。英検3級に合格することで、グローバルな視点で自分の英語力を把握することができます。
英検3級の合格率と合格点
英検3級の合格率は約50%です。一次試験の合格率が約50%、二次試験の合格率が約90%となっており、受験者の2人に1人程度が一次試験で不合格になってしまう試験です。
2011年から2015年までの英検3級の合格率データを見ると、2011年が51.6%、2012年が55.3%、2013年が53.4%、2014年が54.6%、2015年が52.9%となっており、平均すると53.56%となっています。2015年以降は合格率が公開されていませんが、試験の難易度に大きな変更がないため、現在も50%前後で推移していると考えられます。
合格点についてはCSEスコアで判定されており、一次試験は1,103点(1,650点満点中)、二次試験は353点(550点満点中)が合格基準となっています。素点による目安としては一次試験が55点(88点満点中)で得点率63%、二次試験が23点程度となっています。

▽他の級の合格率も知りたいという方はぜひ下記を参考にしてみてください。
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英検3級と英検4級のレベルを比較
英検3級と英検4級にはいくつかの重要な違いがあります。英検4級は中学2年生レベル(中学中級程度)とされており、英検3級の一つ下の級に位置づけられています。
最も大きな違いは試験内容です。英検4級は一次試験のみでライティングや二次試験のスピーキング(面接試験)がありません。一方で英検3級からはライティングが一次試験に含まれ、さらに一次試験合格者は二次試験の面接を受験する必要があります。
この違いにより、英検3級では4技能すべてをバランスよく習得していることが求められます。英検4級に合格している場合でも、ライティングやスピーキングの対策を新たに始める必要があります。
英検3級と英検4級の単語のレベルの違い
英検3級と英検4級では単語レベルに大きな差があります。英検4級の単語レベルが約1,280語程度であるのに対し、英検3級は約2,580語と2倍以上の語彙数が必要になります。
英検3級では英検4級の基本単語に加えて、より複雑な概念を表す単語や、様々な場面で使われる表現が出題されます。特に行事や施設に関する表現、感情を伝える形容詞などが多く出題される傾向があります。
例えばamazing(すばらしい)、boring(つまらない)などの語尾にingがつく形容詞や、excited(興奮して)、surprised(驚いた)、interested(興味を持って)、worried(心配して)などの語尾にedがつく形容詞が頻出します。これらの単語を正確に覚えることが合格への第一歩となります。
英検3級と英検4級のレベルや解答時間の違い
英検3級と英検4級では試験時間と問題構成に明確な違いがあります。英検4級の一次試験は筆記試験が35分、リスニングテストが約30分の合計65分程度です。
一方で英検3級の一次試験は筆記試験が65分、リスニングテストが約25分の合計90分程度となっており、より長い集中力が必要になります。筆記試験の時間が長くなっている理由は、ライティング問題が追加されているためです。
また英検3級では長文読解の問題数が増え、文章の量も多くなります。リーディングの大問3では合計約600語程度の長文を読む必要があり、20分程度で解答することが求められます。時間配分を意識した学習が重要になります。
▽他の級のレベルや難易度も知りたいという方はぜひ下記を参考にしてみてください。
英検3級のレベルはTOEICだと400点から500点程度
英検3級のレベルはTOEICに換算すると400点から500点程度に相当します。TOEICは990点満点のテストで、主にビジネスシーンでの英語コミュニケーション能力を測定します。
TOEICで400点から500点のレベルは、基礎的な文法や語彙を理解しており、簡単な日常会話や短い文章を理解できる段階です。ただしTOEICはリスニングとリーディングのみを測定するテストであるため、英検3級のようにライティングやスピーキングの能力は評価されません。
英検3級合格後にTOEICを受験する場合は、ビジネス用語や職場での会話表現など、TOEIC特有の出題傾向に慣れる学習が必要になります。
英検3級のレベルはTOEFLだと30点から40点程度
英検3級のレベルはTOEFLに換算すると30点から40点程度に相当します。TOEFL iBTは120点満点のテストで、主に大学レベルでの英語運用能力を測定する試験です。
TOEFLで30点から40点のレベルは、基礎的な英語力を持っているものの、アカデミックな内容を理解するにはまだ十分ではない段階です。TOEFLは大学の講義や専門的な文章を理解する能力が求められるため、英検3級よりも難易度が高くなっています。
英検3級合格後にTOEFLで高得点を目指す場合は、アカデミックな語彙や表現、論理的な文章構成力を強化する必要があります。
英検3級のレベルはGTECだと690点から840点程度
英検3級のレベルはGTECに換算すると690点から840点程度に相当します。GTECは4技能版で1400点満点のテストで、主に中高生の英語力を測定する試験です。
GTECで690点から840点のレベルは、基礎的な英語力が身についており、日常的な場面での英語使用ができる段階です。GTECは学校での英語学習の成果を測ることを目的としているため、英検3級と出題傾向が近い部分があります。
GTECは英検と同様に4技能すべてを測定するため、バランスの取れた英語力が求められます。英検3級の対策をしっかり行うことで、GTECでも良い成績を収めることができます。
英検3級のレベルはIELTSだと3.0から3.5程度
英検3級のレベルはIELTSに換算すると3.0から3.5程度に相当します。IELTSは9.0満点のテストで、主に海外留学や移住のための英語力を測定する国際的な試験です。
IELTSで3.0から3.5のレベルは、限られた場面で基本的なコミュニケーションが可能な段階です。身近な話題については理解できますが、複雑な内容や抽象的な議論には対応が難しいレベルとなっています。
IELTSは海外での実生活を想定した実践的な内容が出題されるため、英検3級よりも幅広い場面での英語運用能力が求められます。英検3級合格後にIELTSで高得点を目指す場合は、より高度な語彙力と表現力を身につける必要があります。
英検3級のレベルは大学受験だと基礎レベル
英検3級のレベルは大学受験では基礎レベルに相当します。中学卒業程度の英語力である英検3級は、高校入試には十分対応できますが、大学受験となると基礎固めの段階と言えます。
大学受験で求められる英語力は一般的に英検準2級から2級レベルとされています。そのため英検3級に合格した時点では、大学受験に向けてさらなる学習が必要になります。特に難関大学を目指す場合は、英検2級以上の英語力が求められることが多いです。
ただし英検3級に合格していることで、基礎的な文法や語彙がしっかり身についているため、その後の学習をスムーズに進めることができます。英検3級は大学受験に向けた英語学習の土台として重要な位置づけとなっています。
英検3級のレベルを分野別に解説
英検3級は4技能すべてが評価される試験です。ここからはリスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの各分野について、それぞれのレベルを詳しく解説していきます。
各分野にはそれぞれ特徴があり、得意不得意が分かれることも多いです。自分の現在の実力を把握し、苦手な分野を重点的に学習することが合格への近道となります。
英検3級のリスニングのレベル
英検3級のリスニングは、身近なことに関する内容を聞いて理解できるレベルが求められます。リスニングテストは第1部、第2部、第3部の3つのパートで構成されており、合計30問が出題されます。
第1部は会話の応答文選択で、イラストを見ながら男女2人の会話を聞き、最後の発話に対する応答として最も適切なものを選びます。音声は1回のみ流れるため、集中して聞く必要があります。
第2部と第3部は会話や文章の内容一致選択で、音声が2回流れます。読まれるスピードは比較的ゆっくりなので、1回目で全体の内容を把握し、2回目で細かい情報を確認することができます。リスニングは英検3級の中で最も点数が取りやすい分野とされており、しっかり対策すれば高得点が期待できます。
英検3級のリーディングのレベル
英検3級のリーディングは、身近なことに関する文章を理解できるレベルが求められます。リーディングは大問1から大問3までの3つのパートで構成されており、合計30問が出題されます。
大問1は短文の語句空所補充で15問あり、単語や熟語、文法の知識が問われます。単語が7問程度、熟語が5問程度、文法が3問程度の割合で出題されます。
大問2は会話文の文空所補充で5問、大問3は長文の内容一致選択で10問出題されます。大問3では掲示が100語程度、Eメールが260語程度、説明文が260語程度の合計約600語の長文を読む必要があります。時間配分としては20分程度で解答することが理想的です。
英検3級の英作文・ライティングのレベル
英検3級のライティングは、身近なことについて書くことができるレベルが求められます。2024年度のリニューアルにより、Eメール問題と英作文(意見論述)の2問が出題されるようになりました。
Eメール問題では友達などからの日常的なEメールに対して15語から25語で返信を書きます。Eメール内の2つの質問に答える必要があり、質問を正しく理解して適切に答えることが重要です。
英作文(意見論述)では、日常生活に関連した身近な話題についての質問に対して、自分の意見とその理由2つを25語から35語で書きます。例えばあなたの好きな季節は何ですかといった質問に対して、自分の考えを論理的に説明する力が求められます。
英検3級の面接・スピーキングのレベル
英検3級のスピーキングは、身近なことについてやりとりすることができるレベルが求められます。二次試験は面接形式で約5分間行われ、面接委員と1対1で英語で会話します。
まず30語程度のパッセージの音読を求められ、その後パッセージに関する質問、イラストに関する質問、受験者自身に関する質問が出されます。パッセージの音読では、タイトルから始めて正確な発音で読むことが大切です。
イラストに関する質問では、イラスト中の人物の行動を描写する力が求められます。受験者自身に関する質問では、週末の予定や好きなことなど、日常的な話題について自分の考えを英語で伝えます。二次試験の合格率は約90%と高いため、一次試験に合格できれば高い確率で最終合格できます。
まとめ
今回は英検3級のレベルについて、合格率や他の試験との比較を含めて詳しく解説しました。英検3級のレベルについてのまとめは以下のようになります。
英検3級は使える英語の登竜門として位置づけられており、小学生および中学生の方は合格することで基礎的な英語力が身についていることを証明できます。しっかりと対策を行えば十分に合格可能な試験ですので、ぜひチャレンジしてください。
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