英検準一級の合格率はどれくらい?一次試験と二次試験の合格率を解説!

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英検準一級の1次試験と2次試験の面接(スピーキング)の合格率を紹介します。

小学生から中学生から高校生から社会人や大人の方までそれぞれ世代別の英検準一級の合格率も解説します。

英検コーチ塾長
英検コーチ塾長

【この記事の監修者:英検コーチ塾長竹本明弘

これまで英検準一級の合格者を小学生から高校生から大人まで合計で1300名以上を実際に指導して輩出してきました。英検の合格に役立つための合格率や合格点や合格ラインに関する情報を実際の経験とともに合わせて解説します。

英検準一級の合格率

結論から述べると英検準1級の合格率は約16%です。

英検準1級の一次試験では、例えばリーディングで41点中24点(得点率59%)、ライティングで16点中11点(得点率69%)、リスニングで29点中25点(得点率86%)という配分で合計60点/86点、つまり約70%の得点を狙う必要があります。

実際には全体の合格率がおよそ16%とかなり低く、特に一次試験の段階で多くの受験者が足切りとなるため、上記のようなセクションごとの目安点を押さえることが大切です。

なお、英検準1級の二次試験に関しては公式な合格率が明確に公表されていないものの、一次試験よりは合格率が高いと考えられており、一次試験を突破できる実力があれば比較的スムーズに合格へとつなげられるでしょう。

英検準1級の一次試験の合格率は約16%程度であり、二次試験の合格率は約80%となっています。つまり一次試験では約7人に1人しか合格できない難関試験であるのに対して、二次試験は5人中4人が合格する比較的高い合格率となっています。

英検2級の合格率が約25%であることを考えると、英検準1級はそこから約10%も合格率が低下します。このことから英検準1級は2級と比較して明らかに難易度が高い試験であることがわかります。

英検準1級の1次試験と2次試験の合格率

ここでは英検準1級の一次試験と二次試験の内容とそれぞれの合格率について詳しく解説していきます。

英検準1級の合格率と試験内容で注意が必要な箇所にも気を付けながら解説していきます。試験の特徴を理解することで効果的な対策を立てることができます。

英検準1級の1次試験の合格率

英検準1級の一次試験の合格率は約15%です。

英検準1級の一次試験は筆記90分、リスニング約30分の構成となっています。一次試験ではリーディング、ライティング、リスニングの3つの技能が測定されます。

リーディングでは短文の語句空所補充が18問、長文の語句空所補充が6問、長文の内容一致選択が7問出題されます。ライティングでは英文要約が1問、英作文が1問出題されます。リスニングでは会話の内容一致選択が12問、文の内容一致選択が12問、Real-Life形式の内容一致選択が5問出題されます。

英検準1級に合格する上で重要になるのは語彙力の強化です。準1級では約7500語から9000語の単語が必要とされており、2級の約2倍の語彙数が求められます。また長文読解では文章量が増えるだけでなく、内容の難易度も上がるため日頃から長文を読むことに慣れておくことが重要です。

英検準1級の一次試験の合格率は約15%であり、決して簡単とは言えない合格率ですが、しっかりと対策を行えば合格は十分に可能です。各技能でバランス良く得点することが合格への近道となります。

英検準1級の2次試験(面接・スピーキング)の合格率

英検準1級の二次試験の合格率は約80%です。

英検準1級の二次試験は面接形式で実施され、約8分間の個人面接となります。試験では面接委員1人との対面でナレーション、質疑応答が行われます。

二次試験では4コマのイラストが描かれた問題カードが渡され、まず1分間の準備時間が与えられます。その後2分間でイラストの展開を英語で説明するナレーションを行います。ナレーション終了後は面接委員から4つの質問がなされ、それぞれに英語で答える必要があります。

英検準1級の二次試験の合格率が高い理由は、一次試験を突破した受験者が既に高い英語力を持っているためです。また準1級を受験する層は英語に対して高い熱意と能力を持つ受験者が多く、既にある程度のスピーキングスキルを身につけている人が多いことも合格率の高さにつながっています。

二次試験では積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度も評価されます。完璧な英語でなくても、自分の意見を論理的に述べようとする姿勢が重要です。

世代別の英検準1級の合格率を解説

世代別に高校生、中学生、小学生、社会人、大学生ごとの英検準1級の合格率を解説します。

高校生の英検準1級の合格率

高校生の英検準1級の合格率は約15%から18%程度です。

英検準1級は大学中級程度のレベルが求められるため、高校生にとっては非常に高いハードルとなります。2016年の第1回検定では高校生の一次試験の合格率は18%、二次試験は約90%という結果でした。

高校生で英検準1級に合格できるのは、進学校でトップクラスの成績を収めている生徒や、海外経験がある帰国子女、交換留学経験者などが中心となります。また英語ディベート大会に参加しているような英語に対して特に熱心な生徒も多く含まれます。

高校3年生のうち実用英語技能検定準2級以上を取得している生徒の割合は約36%に達していますが、準1級となるとその難易度は格段に上がります。高校生が準1級に挑戦する場合は、十分な準備期間を設けて計画的に学習を進めることが必要です。

英検コーチ塾長
英検コーチ塾長

【この記事の監修者:英検コーチ塾長竹本明弘

ただし、正しいやり方で勉強すると高校生でも英検準一級に合格する人は高校1年生でも高校2年生でもたくさん存在するので、学校の勉強に加えてリスニングおよびライティングを自分で鍛えることができれば合格できる可能性は大幅に上がります。

中学生の英検準1級の合格率

中学生の英検準1級の合格率は1%未満です。

中学生が英検準1級に合格するのは極めて困難であり、合格者のほとんどは帰国子女や海外での長期滞在経験がある生徒です。準1級は大学中級程度のレベルであり、中学校で学ぶ英語の範囲を大きく超えています。

中学生で準1級に挑戦できるのは、全国トップクラスの難関中学に通う生徒や、幼少期から英語環境で育った生徒などごく限られた層です。灘中学校や開成中学校、筑波大学附属駒場中学校などの最難関校に通う優秀な生徒でも、準1級の合格は容易ではありません。

英検準1級では約7500語から9000語の語彙力が必要とされますが、この語彙数は中学生が通常習得する語彙数をはるかに上回ります。また長文読解で扱われるテーマも社会問題や学術的な内容が多く、中学生には内容理解が難しい場合も多いです。

中学生で準1級を目指す場合は、相当な努力と時間をかけた学習が必要となります。まずは英検2級の取得を目指し、着実にステップアップしていくことをおすすめします。

小学生の英検準1級の合格率

小学生の英検準1級の合格率は0.5%未満です。

小学生が英検準1級に合格するケースは極めて稀であり、合格者のほぼ全員が帰国子女として海外での生活が長い児童です。準1級は大学中級程度の英語力が求められるため、小学生にとっては非常に高い壁となります。

小学生で準1級に合格する児童は、英語圏の国で数年間生活した経験があり、現地の学校に通っていたケースがほとんどです。ネイティブスピーカーと同等の英語環境で育ったことで、自然な英語力を身につけています。

ただし近年では海外経験がなくても、幼少期から英語学習を始め、英語教室やオンライン英会話などを活用して高い英語力を身につける小学生も増えてきています。語彙力とリスニング力をしっかりと身につければ、小学生でも合格は不可能ではありません。

小学生で準1級を目指す場合は、まずは英検3級や準2級から段階的に挑戦し、基礎力を固めることが重要です。無理に難しい級を受験するよりも、着実にレベルアップしていく方が長期的な英語力の向上につながります。

社会人の英検準1級の合格率

社会人の英検準1級の合格率は約15%程度です。

社会人として英検準1級を受験する方は、キャリアアップや転職のために資格取得を目指す方が多いです。また学び直しとして英語力を向上させたいという動機で受験する方も増えています。

社会人受験者の中には、学生時代に英語が得意だった方や、業務で英語を使用している方など、既に一定の英語力を持つ方も多く含まれます。一方で英語学習のブランクが長く、基礎から学び直す必要がある方もいます。

社会人が準1級に挑戦する利点は、人生経験が豊富であることです。二次試験の面接では社会問題に関する質問が出題されますが、社会人は日常的にニュースに触れ、様々な社会問題について考える機会が多いため、意見を述べやすい傾向があります。

社会人の英検準1級の合格率は学生と同程度ですが、仕事と両立しながらの学習となるため、効率的な学習計画を立てることが重要です。通勤時間を活用した学習や、オンライン教材の活用など、限られた時間を有効に使う工夫が合格への鍵となります。

大学生の英検準1級の合格率

大学生の英検準1級の合格率は約20%から25%程度です。

大学生は他の世代と比較して英検準1級の合格率が高い傾向にあります。その理由は、大学で専門的な英語教育を受けており、また留学や就職活動を見据えて英語力を向上させる強い動機があるためです。

大学1年生や2年生で準1級に挑戦する学生は、高校時代に英語が得意だった学生や、英語関連の学部に所属する学生が中心です。大学3年生や4年生になると、就職活動でのアピール材料として準1級の取得を目指す学生が増えます。

大学生が準1級に合格しやすい理由の一つは、時間的な余裕があることです。授業の合間や長期休暇を利用して集中的に学習できるため、短期間で実力を伸ばすことが可能です。

大学生で準1級を取得すると、就職活動において大きなアドバンテージとなります。多くの企業が英語力を重視しており、準1級レベルの英語力があれば、グローバル企業や外資系企業への就職の道も開けます。大学生のうちに準1級取得を目指すことは、将来のキャリアにとって非常に有益です。

▽他の級の合格率も知りたいという方はぜひ下記を参考にしてみてください。

英検準1級の合格点

英検準1級の合格点は一次試験が1792点、二次試験が512点となっています。

英検準1級の合計での合格点は3000点中2304点となっています。一次試験の満点は2250点、二次試験の満点は750点であり、それぞれ約80%および約70%の得点率が必要です。

近年英検では英検CSEスコアというものが導入され、英検の合否だけでなくどのレベルで合格したのか、あと何点でどの分野の点数が足りていなかったのかがより鮮明に見えるようになりました。

CSEスコアの特徴として、同じ正答数であっても試験ごとにスコアが異なることがあります。これは各試験の難易度や受験者のパフォーマンスに応じて、問題ごとの配点が調整されるためです。

そのため自己採点での合否判断は事実上不可能となっており、正確な成績評価のためには公式のスコア発表を待つ必要があります。

英検CSEスコアが導入されたことで、英検準1級を受験したとしても英検1級レベルのスコアを取得することができます。準1級の合格点を取りつつ1級までどれくらい点数が必要なのかも一気に参照できるようになりました。

▽他の級の合格点も知りたいという方はぜひ下記を参考にしてみてください。

英検準1級とTOEICの合格率を比較

英検準1級を取得するのと他の英語試験を受けるのではどちらが良いのかという疑問を持つ方もいます。

そこで英検準1級とTOEICの合格率や得点率を比較してみます。まず前提として英検準1級を受ける受験者層は高校生や大学生が中心となります。それに比べてTOEICは大学生と社会人が半々となっています。

英検準1級はTOEICで言うと約700点から800点レベルに相当します。文部科学省が公表しているCEFR基準によると、英検準1級はB2レベルに分類され、TOEICでもほぼ同じレベルに位置づけられています。

英検準1級は範囲が明確に定められているため、それに合わせた対策が可能です。そのため合格率も一定の水準を保っています。しかしTOEICは範囲が明確でなく、ビジネス英語を中心とした幅広い内容が出題されるため、高校生にとっては準備が難しい面があります。

英検準1級とTOEICでは試験の性質が異なるため、単純に比較することは難しいです。英検準1級はスピーキングとライティングを含む4技能を測定するのに対し、TOEICはリスニングとリーディングの2技能を測定します。自分の目的や将来の進路に応じて、どちらの試験を受けるべきかを判断することが重要です。

英検準1級の合格率とレベルをTOEFLを比較

英検準1級を受ける人なら一度は聞いたことがあるであろうTOEFLの得点率と英検準1級の合格率を比較していきます。

TOEFLはTOEICよりもアカデミックな内容に特化した試験です。留学を目指す学生にとっては必須となることが多い試験です。TOEFLも英検と同じく4技能を測定しますが、試験形式や内容は大きく異なります。

英検準1級はTOEFLで言うと約72点から94点程度に相当します。TOEFLは120点満点の試験であり、多くの海外大学では80点以上を入学条件としています。英検準1級レベルの英語力があれば、TOEFLでも一定のスコアを取得できる可能性があります。

TOEFLは完全にコンピュータベースの試験であり、アメリカ英語を中心とした内容が出題されます。大学の講義を理解できるレベルの英語力が求められるため、アカデミックな語彙や表現を身につける必要があります。

英検準1級とTOEFLはレベルが近いため、どちらか一方の対策をすることで、もう一方の試験でも良い結果を出せる可能性があります。留学を目指す方はTOEFLを、国内の大学受験や就職活動を目指す方は英検準1級を受験することをおすすめします。両方の資格を持っていれば、英語力を多角的に証明できるため、より幅広い選択肢が広がります。

▽他の級のレベルや難易度も知りたいという方はぜひ下記を参考にしてみてください。

英検準1級を受験した方がいいのはこんな人

英検準1級を受験した方が良いのはどんな人か紹介します。

英検を利用する入試方式を採用している大学に出願する高校生や大学生は、準1級の取得が非常に有利に働きます。近年の入試改革によって外部検定である英検を入試に利用する大学の数が大幅に増加しました。

英検準1級があれば、共通テストで英語が満点換算になったり、英語試験が免除されたり、個別試験で加点されることがあります。自分の志望校の受験に英検が活用できる人は、ぜひ受験することをおすすめします。

▽英検が使える大学を知りたい人はこちら

英検2級は大学受験で有利?優遇される大学を徹底解説!

留学を目指している大学生にも英検準1級の取得はおすすめです。留学や留学の奨学金の基準として英検を利用している大学や機関も多くあるためです。ただしTOEFLやIELTSのスコアが条件となっている大学や機関もあるため、事前に確認が必要です。

これから就職活動を控えている学生や転職を考えている社会人も英検準1級の取得は効果的です。英検準1級は社会人の高度な英語力の証明として広く認知されているため、就職や転職の幅を広げることができます。特にグローバル企業や外資系企業では、準1級レベルの英語力が求められることが多いです。

英語教員を目指す学生にとっても、英検準1級は重要な資格です。多くの教育委員会が英語教員の採用条件として、準1級以上の取得を推奨しています。教員としての専門性を高めるためにも、準1級の取得を目指すことをおすすめします。

英検準1級に合格する人の特徴

これから英検準1級の一次試験で合格率の高い人の特徴を何点か挙げて解説していきます。

このポイントに当てはまる人は英検準1級の勉強に最適な準備ができていると言えます。まず勉強計画を立てて英検準1級の一次試験の勉強ができる人は合格率が高いです。

英検準1級の受験者層は高校生や大学生が多いです。学生は定期テストや部活動などが重なり、英検準1級の勉強が疎かになりがちです。合格率の高い人は英検準1級の受験が決まった段階で最初に勉強計画をしっかり立てます。そうすることで予定に合わせることができ、効率よく勉強を進めることができます。

英検準1級の合格率が高い人は、毎日コツコツと語彙力を強化しています。準1級では約7500語から9000語の単語が必要とされており、一朝一夕では身につきません。単語帳を活用し、毎日50語から100語ずつ覚えていくことで、着実に語彙力を向上させることができます。

長文読解の練習を十分に行っている人も合格率が高いです。準1級のリーディング問題では、学術的な内容や社会問題に関する長文が出題されます。普段から新聞記事や英語のニュースサイトを読む習慣をつけることで、長文読解力を養うことができます。

過去問を繰り返し解いている人は、試験の傾向を掴んでいるため合格率が高いです。英検の公式サイトでは過去問が公開されているため、これを活用して実践的な練習を積むことが重要です。時間を計って本番と同じ条件で解くことで、時間配分の感覚も身につきます。

英検準1級の二次試験の面接で合格する人の特徴

ここでは英検準1級の二次試験つまりスピーキングテストで合格する人の特徴を述べていきます。

英検準1級の二次試験はある程度英語ができる人が集まっているため、自分は受かるのだろうかと不安になることがあります。その不安が試験に影響を及ぼします。

合格率が高い人は本番の練習を何度もやって本番の緊張感に慣れることを重要視しています。

英検準1級の二次試験では態度という評価項目があり、この評価を満点にすることは合格率を上げることには欠かせないのです。積極的にコミュニケーションを図ろうとする姿勢が評価されます。完璧な英語でなくても、自分の意見を堂々と述べる態度が重要です。

英検準1級の面接の内容をよく知っている人も合格率が高いです。準1級の二次試験には決まった形式があります。ナレーション、イラストに関する質問、トピックに関する質問、社会問題に関する質問という流れは毎回同じです。この形式を理解し、それぞれの質問に対する答え方を練習しておくことで、本番でスムーズに対応できます。

社会問題について自分の意見を持っている人は、二次試験で有利です。面接では環境問題、教育問題、テクノロジーの影響など、様々な社会問題について意見を求められます。普段からニュースを見て、様々な問題について考える習慣をつけておくことが大切です。

まとめ

今回は英検準1級の合格率について世代別に解説しました。

英検準1級の合格率についてのまとめは以下のようになります。

まとめPOINT
  • 英検準1級の合格率は一次試験は約16%で二次試験は約80%です。
  • 世代別では大学生の合格率が最も高く約20%から25%程度です。
  • 高校生の合格率は約15%から18%程度で正しい勉強法で取り組めば合格の可能性は大幅に上がります。

英検準1級は難易度の高い試験ですが計画的に学習を進めれば合格は十分に可能です。

語彙力の強化と長文読解の練習と過去問演習を継続的に行うことが合格への近道となります。

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