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英検準一級の合格のために必要な勉強時間を0から勉強した場合や中学生や高校生など世代別の英検準一級対策にかかる勉強時間の目安を徹底解説します。
【この記事の監修者:英検コーチ塾長あき先生】
これまで英検準一級の合格者を中学生から高校生から大人まで合計で600名以上を実際に指導して輩出してきました。今回は、英検準一級の合格までに必要な勉強時間を自身の指導の経験をもとに解説します。
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英検準一級の合格に必要な勉強時間
英検準一級の合格に必要な勉強時間は、現在の英語レベルによって異なりますが、英語基礎が身についている状態であれば340時間〜710時間です。
英語レベルごとの英検準一級の勉強時間
英語レベルを英検3級、英検準二級、英検2級ごとの英検準一級の合格に必要な勉強時間の目安は以下のようになります。
現在の英語レベル | 英検準一級合格に必要な勉強時間の目安 | 英検準一級合格に必要な勉強期間の目安 |
英検3級 (中学卒業レベル) | 710時間 | 11ヶ月 |
英検準二級 (高校中級レベル) | 520時間 | 8ヶ月 |
英検2級 (高校卒業レベル) | 340時間 | 6ヶ月 |
英検準一級のレベルは非常に高く、すでに英検2級を保有している方でも340時間の勉強時間、6ヶ月の勉強期間を経ていることがわかります。(※1日2時間の勉強時間を確保した場合)
過去に英検2級などに合格したことがある方であっても、定期的な勉強時間を確保せずに数年以上経っているのであれば英語力が落ちている可能性があります。
まずは現状のレベルチェックが重要
英検準一級合格に必要な勉強時間を知るためには現状の自分の英語力のレベルチェックが必要不可欠です。
まずはご自身の英語レベルを把握したい方は、日本英語検定協会が公開している「級別の過去問・試験内容」を解くのがおすすめです。
英検準一級の一次試験であれば、ご自身で自己採点ができます。
問題を解いているときの理解度や採点結果を通して、まずはご自身の英語レベルを正確に認識して、英検準一級の合格には、どれほどの勉強時間が必要か把握しましょう。
英検準一級に1ヶ月で合格できる勉強法と勉強計画を徹底解説!英検準一級の世代別の勉強時間の目安
英検準一級の世代別の勉強時間の目安は以下の通りです。
- 小学生に必要な英検準一級の勉強時間の目安:710時間〜
- 中学生に必要な英検準一級の勉強時間の目安:510時間〜
- 高校生に必要な英検準一級の勉強時間の目安:310時間〜
- 大学生に必要な英検準一級の勉強時間の目安:400時間〜
- 社会人に必要な英検準一級の勉強時間の目安:520時間〜
一般的な英語教育を受けている日本生まれ・日本育ちであることを前提にして英検準一級の合格に必要な勉強時間の目安を算出しています。
英検準一級は英検準一級特化の勉強時間が必要
例えば、小学生や中学生でもインターナショナルスクールに在籍していたり、帰国子女であれば長文やリスニングの基礎が高いため勉強時間は短く済むでしょう。
一方で英語力に自信があったとしても「英検準一級のための勉強時間」を確保しなければ、合格はむずかしいと言われているため注意が必要です。
日本国内で知名度の高い英語試験といえば「英検」「TOEIC」「TOEFL」の3種類が挙げられますが、それぞれの特徴は、以下の通りです。
- 英検:社会で通用する英語
- TOEIC:ビジネスで通用する英語
- TOEFL:アカデミックで通用する英語
TOEIC、TOEFLは英検準一級と異なり得点で結果が出るため、勉強時間ゼロで試験に挑んでも不合格になることはありません。
基本的な英語力という部分では、「文法」「読解」「リスニング」など共通して役立ちますが、問題の傾向が三者三様のため各試験に特化した勉強をするべきです。
英検準一級は個々人のレベルによって勉強時間は異なる
英検準一級レベルになるとビジネスや教育、医療、科学など多種多様なため、「TOEIC」「TOEFL」での勉強時間がそのまま役立つケースもあります。
特に単語レベルなどにおいては英検準一級の単語レベルは以下のように約8000単語となっているため、英検準一級のレベルに相当する早慶の英語ができる方やTOEICで800点程度スコアがある方は勉強時間は300時間以内に合格を目指せるでしょう。
英語基礎の勉強時間が足りていない方、専門的な分野の英語力が乏しい方は、英検準一級に挑戦する前に、英語力そのものを高めるための勉強が必要です。
単語帳を使ってボキャブラリーの数を増やしたり、英語で新聞や小説を読んで長文に慣れるために勉強時間を確保してから英検準一級の受験を検討しましょう。
日常的に英語を使う環境があった方、英語を専門にして勉強したことがある方は勉強時間の大半を「英検準一級対策」に割り当てた方が効率よく合格できます。
英検準一級のレベル
英検準一級のレベルを合格率や他の英語資格のレベルとの比較など複数の観点から具体的に解説します。
英検準一級のレベルは大学中級レベル
最難関「英検一級」の一つ手前となる「英検準一級」は、大学中級レベルと言われていますが、300時間以上の勉強時間を確保しなければ合格は困難です。
というのも、英検準一級はTOEIC740〜820点、TOEFL iBT60〜78に相当するレベルとされています。
そのため、英検準一級は早慶や外語大に在学している学生でも簡単には合格できない難易度だからです。
英語圏の社会生活で求められる英語力を理解できるのみに限らず、実際に使うことができるだけの英語力が求められます。
英検二級あたりからは就学・就職で優遇されるようになりますが、英検準一級レベルになると入試活用、単位認定、教員採用試験など多方面で優遇が適用されます。
英検準一級の合格率は15%程度
英検準一級がどれほどむずかしいか判断する指標として、過去に日本英語協会が公開していた英検受験者の合格率をまとめた表が以下の通りです。
英検準一級 筆記試験の合格率(年度) | 英検準一級 面接の合格率(年度) |
14.4%(2010) | 84.2%(2007) |
14.5%(2011) | 85.2%(2008) |
15.1%(2012) | 87.0%(2009) |
15.3%(2013) | 87.4%(2010) |
15.3%(2014) | 87.3%(2011) |
16.0%(2015) | – |
英検準一級 一次試験の筆記は2015年まで、英検準一級 二次試験の面接は2011年までしか合格率を公開しておらず、翌年以降は全級で非公開となりました。
とはいえ、英検準一級の難易度はさほど変化していないため、合格率の推移も大きく変動していないと推測できます。
英検二級筆記試験の合格率は2010年〜2015年の間でおおよそ25%である点を踏まえると、合格率が10%ほど下がる英検準一級は難易度が高い試験といえるでしょう。
ちなみに英検二級面接の合格率は2007年〜2011年の間でおおよそ80%であり、英検準一級の方が高い合格率を維持しています。
英検二級は高校生をはじめとする英語学習者が多く受験する級に対して、英検準一級は純粋に英語が好きな人が受けるケースが多い傾向です。
そのため、英検準一級の受験者の方が純粋に英語が好きな人が多く、自発的に勉強時間を確保しているため、スピーキング力の差がついていると推測されています。
英検準一級を受験しようと考えているのであれば、合格率がグッと下がる一次試験でしっかりと勉強時間を確保することが合格につながります。
英検準一級のレベルと難易度を徹底解説!TOEICとの比較も紹介0から勉強を開始した場合の英検準一級の必要な勉強時間
0から勉強をして英検準一級の合格を目指したいのであれば、勉強時間としては700時間程度が求められます。
また英検準一級に0から対策する場合の合格までに必要な期間としては約1年が必要と考えた方が良いでしょう。
「0から勉強する」に該当する英語レベルの基準として、以下の項目でわからないものがいくつあるか数えてみてください。
- 曜日
- 三人称単数の使い方
- 「are」の前に来る主語
- 時間の前に来る前置詞
こちらはすべて2023年に実施された英検5級の問題です。(引用:英検5級の過去問)
一つでもわからない項目があれば英語の基礎が身についていないことになるため、英検準一級を目指す前に、基礎英語のために勉強時間を確保するべきです。
効率よくゼロから英語を勉強しながら英検準一級の合格を目指すのであれば、毎日1〜2時間程度の勉強時間を英検五級に当ててください。
英検5級の理解ができたら英検四級→英検3級→準二級→英検2級と勉強時間を設けて、英検2級の理解が深まったら英検準一級の対策のために勉強時間を作りましょう。
英語の基礎やボキャブラリーが足りていない状態で英検準一級対策に勉強時間を当てても、内容が理解できず、勉強時間の割に習得できる範囲は少なくなります。
まずは単語帳や熟語帳で暗記をしながら、解説を読みながら問題を解く学習で勉強時間を作って、英検準一級合格を目指しましょう。
英検の各級の単語の覚え方を解説!超効率的な単語の勉強法を伝授!英検各級の合格に必要な勉強時間
英検各級の合格に必要な勉強時間の目安は、以下の通りです。
勉強時間の目安 | 勉強期間の目安 | レベル | 合格に必要な単語数 | 試験内容 | |
英検五級 | 10〜15時間 | 1ヶ月 | 中学初級 | 600語 | 筆記リスニング任意で録音形式のスピーキング |
英検四級 | 15〜20時間 | 1ヶ月〜3ヶ月 | 中学中級 | 800〜1,300語 | 筆記リスニング任意で録音形式のスピーキング |
英検三級 | 15〜20時間 | 1ヶ月〜3ヶ月 | 中学卒業 | 2,100語 | 筆記リスニング面接 |
英検準二級 | 30〜60時間 | 2ヶ月〜3ヶ月 | 高校中級 | 2,500〜3,000語 | 筆記リスニング面接 |
英検二級 | 150〜200時間 | 2ヶ月〜3ヶ月 | 高校卒業 | 4,000〜5,000語 | 筆記リスニング面接 |
英検準一級 | 300〜400時間 | 4ヶ月〜半年 | 大学中級 | 7,500〜9,000語 | 筆記リスニング面接 |
英検一級 | 500〜600時間 | 半年〜1年 | 大学上級 | 10,000〜15,000語 | 筆記リスニング面接 |
※勉強時間の目安は、一つ前の級に合格できるだけの英語力が身についていることを前提にして算出しています。
当たり前の話にはなりますが、英検準一級を含むすべての英検は勉強時間をかければ合格できるものではありません。
目安の勉強時間を達成しても、勉強時間の内容が充実していなければ、身につく知識も最小限となり、英検合格にはつながりません。
なんとなくテキストを開いて勉強時間が過ぎていたり、単語を淡々とノートに書き写すだけでは、勉強時間の無駄になってしまいます。
英検対策のための勉強時間を無駄にせずに合格を目指すのであれば、現時点の英語力を正しく理解して、レベルに合った勉強をしましょう。
英検®2級の合格に必要な勉強時間の目安はどれくらい?残り期間ごとの勉強法を解説!残された期間別の英検準一級の勉強法
英検準一級に合格するためには、英検二級レベルの英語力があるとしても約11ヶ月(勉強時間:340時間)かかると言われています。
ただし、英検準一級の合格に必要なトータルの勉強期間(勉強時間)は目安であり、1日あたりの勉強時間や習得スピードによって実際に必要な勉強期間は異なります。
ここでは、半年〜1年(勉強時間:約340時間)かけて英検準一級の合格を目指す勉強計画表をまとめました。
英検準一級の試験までの期間 | 英検準一級合格のためにやるべきこと | 具体的なポイント |
半年〜1年前 | 英検準一級の頻出単語を中心に補強する | 英検準一級向けの単語帳・熟語帳英検準一級の過去問から頻出する単語を覚える |
3ヶ月〜半年前 | 苦手分野を明確にする | 英検準一級の予想問題や過去問を解いて時間がかかる設問、正答率の低い設問を明確にする苦手な設問の解説を読み込み理解する |
1ヶ月〜3ヶ月前 | 苦手分野を克服する | 英検準一級の高品頻出単語や活用が弱いのであれば暗記作業長文が弱いのであればエッセイ構成を理解する |
1週間〜1ヶ月前 | 英検準一級の過去問を繰り返し解く | 公式が公開している英検準一級の過去問を解く苦手な設問を中心に解いて自信に繋げる英検準一級の出題傾向を把握するライティングの構成をテンプレで覚える |
前日 | 持ち物の確認 | 忘れ物があると受験資格がなくなったり、精神的な負担になるため要注意前日はあまり勉強しすぎずに早めに寝る |
二次試験1ヶ月前 | 対策本でシミュレーション | ナレーション対策として英文を声に出して読む回数を増やすどんな質問にも「Yes」「No」で立場を明確にするために自分の意見を持つ訓練をするオンライン英会話などでネイティブ講師と話す機会を作る |
二次試験1日前 | 英検バーチャル二次試験で最終確認 | 公式サイトの「英検バーチャル二次試験」で面接の流れを最終確認する |
英検準一級は3、4ヶ月のペースで年3回受験する資格があり、試験当日の約1ヶ月前まで受験の申し込みが可能です。
そのため、まずは半年〜1年ほどのスパンで英検準一級合格を目指す勉強時間の計画を立てて、勉強の進捗具合に合わせて申し込みをしましょう。
英検®️準一級の超効率的な勉強法を徹底解説!実際に英検準一級に合格した話
英検は一度取得すると生涯有効なため、数年で証明書として使用できなくなるTOEFLやTOEICより便利だなという一心で英検準一級の取得に挑戦しました。
高校で英語の授業を週5日(1日2コマ)、英語で授業が行われる「英語開講科目」の受講をしたり、TOEFLの勉強をしていた頃のことです。
英語に触れる機会は多い環境ではあったものの、英検準一級の勉強をしていると知らない単語や熟語があったため、暗記の勉強時間を作りました。
とはいえ、単語帳を買うほどではなかったので、英検準一級の過去問・問題集を解きながら、知らない単語が出るたびに書き出してオリジナルノートを作成したのが良かったと思います。
またTOEFLは問題数が多いため時間配分を重視しなければならない一方で、英検準一級は問題数がそこまで多くないので1問ずつケアレスミスがないように解くよう意識しました。
ライティングに関しては、基本的な構成(自分の立場→根拠→まとめ)を徹底して守り、根拠が「主観」にならないように勉強時間をかけて対策をしました。
英検準一級の二次試験の面接は、外国人の同級生にインタビュアーの役をやってもらい、試験の流れをシミュレーションしておくと本番もリラックスできます。
英検準一級の面接は少し緊張しましたが、試験監督の方が相槌を打ちながら聞いてくれたため、徐々に緊張がほぐれていった記憶があります。
おそらく言い直しなども1、2回程度であれば許されているので、ご自身のペースで話すようにすれば大丈夫でしょう。
まとめ
本記事では、英検準一級に合格するために必要な勉強時間について世代やレベル別で解説しました。
結論として、英検準一級に合格するために必要な勉強時間は現在の英語レベルによって異なるものの、おおよそ340時間〜710時間です。
英語の基礎が身についていない状態から英検準一級の合格を目指すのであれば、1年半〜2年半ほどかけて計画的に勉強時間を積み重ねることが大切です。
英検準一級はTOEIC740〜820点、TOEFL iBT60〜78に相当するレベルであり、就学・就業・試験などで優遇が適用されるほど難易度の高い試験といわれています。
出題される分野も多種多様なため、英検準一級の対策をすることで英語力の向上にもつながるので、勉強時間を十分に確保して合格を目指しましょう。