英検®2級の勉強時間を0からの状態でも合格するためにどれくらいの時間が必要なのか徹底解説します。
英検®2級の対策をしている中学生や高校生や社会人ごとの世代別にも目安となる勉強時間を解説するのでぜひ参考にしてみてください。また、残り期間ごとの英検®2級の勉強法も解説します。
これまで英検®2級に合格者を実際に自分が指導してきた中で400人以上輩出した実績から一般的に英検®2級の勉強時間はどれくらいかかるのかを具体的に解説していきたいと思います。
英検®2級の合格に必要な勉強時間は100~150時間
英検®2級は、英検®準2級までつけてきた基礎的な英語力を実生活の様々な分野で応用できることがテーマになります。英検®2級のレベルは高校卒業程度とされています。（参考：日本英語検定協会）
結論から述べると、英検®2級の合格までに必要な勉強時間は、約100時間から150時間です。
世代別には、中学生の場合は、150時間程度の勉強時間で、高校生の場合は100時間程度の勉強時間で、社会人で150時間程度の勉強時間です。
その理由としては、まず英単語の語彙力自体のレベルが英検®2級の単語レベルとしては、覚える必要がある単語の数は約5000語となります。
また、英検®2級は特に単語ゲーと言われるほど、単語力次第つまりリーディングの大問１の得点率が大きく合格に影響する試験となります。
英検2級の単語レベル
英検®準2級が3600語覚えることが求められるレベルとなっており、それよりも英検®2級は、5000単語つまり追加で1400単語覚える必要がある試験となっています。
- 共通テスト試験の英語で140~150点のレベル
- 高校生では、高校3年生の英語レベル
- TOEIC L&Rスコアで500～600程度のレベル
- IELTSにおける4.0以下レベル
- 20~25％程度です。
英検2級は合格まで何ヶ月かかる？
結論としては、英検2級の合格までは毎日1時間30分から2時間の学習を継続した場合2ヶ月〜3ヶ月の時間がかかります。
そして、ほとんどはまず英検2級レベルの英単語をしっかりと1ヶ月〜2ヶ月程度でしっかりと暗記することが求められます。
英検2級は単語だけでもしっかりと学習できれば、残りのリスニング対策やライティング対策については正しい勉強法が実践できれば1ヶ月の勉強時間で十分に対策することが可能です。
英検2級の世代別の勉強時間の目安
中学生、高校生、社会人とそれぞれの英検2級に合格するために必要な勉強時間を解説します。
中学生の英検2級の合格に必要な勉強時間の目安
中学生の方で英検2級に合格するために必要な勉強時間は結論から述べると、約200時間です。
大体1日1.5時間（90分）の勉強時間を3ヶ月〜4ヶ月続けると合格が可能になります。
中学生の方で英検2級にチャレンジする上で難関となってくるのは、単語の暗記とリスニングとライティング対策でしょう。
特に中学生の方からよく聞く声としては、
- 「単語は頑張って覚えたけれどもリスニングの大問2が長くて落ちてしまった」
- 「ライティングがうまく書けなかった」
という声をよく聞きます。
そのため、しっかりとリスニング対策とライティング対策に勉強時間をしっかりと使いつつ、効率的な勉強法で対策をすることが英検2級の合格の鍵となります。
英検2級のリスニングのコツと勉強法を徹底解説！1ヶ月で合格するための対策！ 高校生の英検2級の合格に必要な勉強時間の目安
高校生の方で英検2級に合格するために必要な勉強時間は、約100時間です。1日2時間の勉強時間を2ヶ月しっかりと正しいやり方で学習できれば100時間〜120時間の勉強時間で合格することができます。
高校生の方は学校である一定の英単語はすでに習得済みであることから英検2級対策として新たに覚えなければならない英単語は1000単語程度になると思います。
その点で中学生や社会人に比べて英検2級に必要な勉強時間は50時間以上減るでしょう。
高校生の方は英検2級の過去問を一度解いてみて、英検2級のレベルに対してどれくらいの勉強時間が各大門必要になるのかをしっかりと事前に確かめておくことが重要です。
特に大問1の単語が何点取れるかと大問1,大門2のリスニングで何点取れるかはチェックしておきましょう。
【2024年】英検®️2級の勉強法を徹底解説！1ヶ月で合格できる直前の対策も解説！ 社会人の英検2級の合格に必要な勉強時間の目安
社会人の方で英検2級の合格に必要な勉強時間の目安は、約150時間です。
もちろんそれぞれの方によって中学生、高校生の時点でどれくらい勉強していて、その時からどれくらいの時間が経過したのかによっても必要な勉強時間は大きく変わってきますが、大体150時間〜200時間が合格に必要な時間として見積もって良いです。
特に、英語のメールや新聞や文書などを日常的に仕事や映画鑑賞などで触れる習慣があるという方は100時間程度で合格を実現することも十分可能です。
ただし、10〜20年間英語学習には全く触れてこなかったけれどもここから一念発起して頑張りたいという人は、勉強時間は150時間以上を見積もっていた方が将来的に英検準一級や英語が話せるようになる目標にも効率的に繋がるかと思います。
世代別に英検2級の合格までにかかる勉強時間は以下のようになります。
- 中学生：約200時間
- 高校生：約100時間
- 社会人：約150時間
英検2級のレベル
まず結論から言うと、英検2級は一般的な高校2年生だと少し難易度が高いです。
しかし、英検2級のレベルは一般的な高校3年生であれば合格できる英語のレベルです。また、英検2級の単語レベルとしては、5000単語程度となっています。
| 英検2級について | 概要 |
| レベル | 英検準二級までしっかりとつけてきた力を実生活の様々な分野で応用できる力を身につけている級で、レベルは高校卒業程度とされています。社会生活に必要な英語を理解し、使用できることが求められます。 |
| 試験時間 | 1次試験：筆記85分とリスニング約25分 2次試験：英語での面接約7分 |
実際に、上記のように英検公式HPにも英検2級のレベルは「高校卒業程度とされています。」となります。
また、中高一貫校の進学校などであれば、中学3年生〜高校1,2年生で合格する高校生も少なからず存在します。
ゼロから対策した場合の英検2級の必要な勉強時間
ゼロから英検2級の学習を始めた場合に必要な勉強時間としては、150時間が目安となります。
その理由としては、英検2級はレベルとしては高校卒業レベルであり、英単語も5000単語の単語力が求められる試験であるため、1日2時間の学習を2ヶ月半継続すると合格できるレベルに達すると言えます。
ゼロから英検2級の対策をする場合の注意点としては、自分がどのレベルまで英語力があるのかをしっかりと理解した上で参考書を選びや対策を進めることが重要です。
特に以下のポイントは事前にチェックするようにしてください。
もし以下の3点に当てはまる方は英検2級対策の勉強からではなくそれ以前のレベルの参考書から始める必要がある可能性があります。
- 英検2級のパス単よりも簡単な英検準2級レベルの英単語をしっかりと覚えているか
- 英検2級のリスニングの大問1は4問以上正解できるか？（もしできなかった場合は、英検準2級からやり直しが必要）
- 英検2級のリスニングの第2問について3点以上取れるかどうか
ゼロから英検2級の対策をする上で英検2級の勉強法が知りたいという方はぜひ以下もチェックしてみてください。
英検各級の合格に必要な勉強時間
英検の各級の合格に必要な勉強時間を解説します。
- 英検準一級：300時間
- 英検2級：170時間
- 英検準二級：150時間
- 英検1級：450時間
- 英検準一級：530時間
- 英検2級：340時間
- 英検準二級：200時間
- 英検1級：1160時間
英検準一級の合格に必要な勉強時間
結論からのべつろ、英検準一級の合格までに必要な勉強時間は平均的には300時間程度です。
英検準一級に合格するためには、4ヶ月かかります。4ヶ月間の中で毎日2〜3時間の学習を継続した場合、勉強時間は240時間〜360時間となります。この中間である300時間が英検準一級の合格に必要な勉強時間になります。
また、0から英検準一級に合格するために必要な勉強時間は530時間〜600時間となっており、英単語数は7000~8000単語必要なこととリスニングの難易度が英検2級に比べると大きく上がります。
そのため、まだ英検2級や英検準二級も持っていない人が0からチャレンジするなら約8ヶ月から10ヶ月の期間を毎日2時間程度の学習を続ける必要があります。
【最新版】英検®️準一級の超効率的な勉強法を徹底解説！ 英検2級の合格に必要な勉強時間
結論から述べると、英検2級の合格に必要な勉強時間は150時間となります。
ただし、0から英検2級にチャレンジする場合（英検準二級も英検3級も持っていない完全初心者の場合）は、約340時間〜400時間程度の時間がかかります。
英検2級の単語レベルは5000単語程度であり、基礎的な単語力と文法力をしっかりと強化する必要があるからです。
英検準二級の合格に必要な勉強時間
英検準二級の合格に必要な勉強時間は、英検3級を持っているのであれば約100時間、つまり、2ヶ月間の中で毎日1時間半（90分）の勉強が継続できれば合格が可能となります。
また、英検3級もない完全に0からの状態で合格までに必要な勉強時間は200時間程度となります。英検準二級には3600語程度の単語力が必要であり、この単語量の暗記に必要な時間が約200時間となるためです。
【英検準二級対策】独学で1ヶ月で合格できる英検準2級の勉強法を解説 英検3級の合格に必要な勉強時間
英検3級の合格に必要な勉強時間は約50時間です。英検3級は中学卒業レベルの英語レベルであり、中学生もしくは小学校高学年のかたが英検3級を受験する場合は1ヶ月間毎日1時間から90分程度の勉強時間を確保できれば合格が可能になります。
英検3級の合格に必要なのは、基礎的な単語をしっかりと毎日学習する習慣と本番までにリスニングの過去問を40問以上はしっかりと解くということです。
英検3級に短期間で合格するおすすめの勉強法を徹底解説！1ヶ月で受かる勉強法も紹介！ 英検4級の合格に必要な勉強時間
英検4級に合格するために必要な勉強時間は約50時間です。
英検4級は中学中級程度の英語レベルが求められる試験となっており、リーディングとリスニングと録音形式のスピーキングの3技能が試される試験となっています。
日常生活や学校での出来事など中学生でも理解できる内容のリーディングやリスニング問題が出題されます。英検4級の学習において大事なことはしっかりと英検4級レベルの英単語を意味だけでなく音でも理解しておくということです。
音でも理解しておかないとリスニングが出題された際にうまく聞き取れない可能性があるためです。
残り期間別の英検2級の勉強法
英検2級のおすすめの勉強法を残りの期間別に紹介していきます。
残り期間に応じて基礎をどこまでどれくらい固めるかなどが大きく変わってくるため、しっかりと注意して確認してください。
残り3ヶ月の時点での英検2級の勉強法
英検2級の残り3ヶ月の間での勉強法としては、やるべきことの順番は次のようになります。
【1ヶ月目】まずは基礎固めと単語学習から
- 英検2級パス単を1日100単語見ること。※1つの英単語を７回以上見るのがポイント
- 英文法がよくわからないという人は「大岩のいちばん初めの英文法」を1冊終わらせる。
【2ヶ月目】次にリスニング
- リスニングはまずディクテーションを3日間対策すること
- その次に、スクリプトを読みながらシャドーイングを同じ文章で5回以上1問につき繰り返す
- 最後に同じスピードで最初から音読できるようオーバーラッピングを1日5問する。
【3ヶ月目】次にライティングとリスニング
- リスニングはとにかく演習期間
- ライティングは「英検2級ライティング＆面接完全制覇（出版社：ジャパンタイムズ出版）を活用して演習を行う。
以上のようにしっかりと基礎固めから順番に英検2級の対策ができれば十分に英検2級に合格できる可能性は上がると思います。
大事なことは最初の1ヶ月目と2ヶ月目において自分の苦手な分野を英検2級よりも簡単な分野であっても対策できているかといきなり過去問演習ばかりやらないことがポイントになってきます。
↓実際に自分が英検2級の勉強法をyoutubeにて紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
残り2ヶ月の時点での英検2級の勉強法
英検2級に2ヶ月で合格できるおすすめの勉強法としては、使う参考書を絞って特にリーディングの大問1と大問3とリスニングの大問1とライティング対策を重点的に対策を行うことです。
その理由としては、まずは2ヶ月の中で色々な参考書に手を出してもなかなか英検2級の成績は上がりません。
さらに、英検2級の中でも特に問題数が少ないかつ難易度が高いのがリーディングの大問2です。さらに、リスニングの難易度が高いのが大問２になります。
この2つの大門以外で点数が稼げるかどうかが英検2級の2ヶ月での合格を実現する上では鍵となってきます。
そのため、まずはリーディングの大問1対策を英検2級のパス単を使って進めていきましょう。
その後、リスニングの大問1の対策も同時並行で進めていきながら、いきなり過去問演習からではなくシャドーイングとオーバーラッピングができるようになってからリスニングの過去問を解く問題数を増やすのが勉強のコツです。
いきなり解く過去問の数を増やしてもなかなか耳で聞き取って正確に正解を選ぶことは難しいですが、オーバーラッピングができるようになってからリスニングの問題を解くのでは全然難易度が違います。
自分も英検2級に合格した際にやっていてよかった勉強法の1つなので、ぜひ参考にしてみてください。
英検2級のおすすめの参考書ランキング17選を徹底解説！【2024年】 残り１ヶ月でできる英検2級の勉強法
残り1ヶ月という期間で英検2級の対策はやれることが非常に限られてはきますが、とにかく大事なのはやることを絞った上で前半戦と後半戦に分けることです。
前半戦は、過去問演習ではなく後半戦でしっかりと過去問の点数が伸びるようリスニングにおける音声知覚力を上げたり、リーディングにおける単語力を上げたりといった事前準備の期間です。
そして、後半戦は、とにかく過去問演習とライティング対策の演習を通して一気に全体の点数を底上げして、合格最低点の突破を目指す期間です。
【前半の15日】まずはリーディングとリスニングからの対策が重要です。
- まずは英検2級のパス単の徹底暗記
- 英検2級のリーディングの大問2の空所補充の対策
- 英検2級のリスニングの第1問のディクテーションからシャドーイングからオーバーラッピングの順番で対策
【後半の15日】次にリスニングの大問2の対策とライティングの演習が重要です。
- 英検2級のリスニングの大問2のシャドーイングと演習
- 英検2級のライティング対策は過去問集を使いながら本番で使える型と構成を作成する。そして、合わせてよく使う文法と単語リストを作成する。それから実際に問題を10回解いてみる。
おすすめの英検2級の直前対策
おすすめの英検2級の直前対策としては、本番よりも早いリスニングを聞いたり、本番よりも時間を制限した上でリーディングの長文問題を解くの2つです。
英検2級の直前対策としては、とにかく本番よりも早い状態や制限時間を短くするなど本番よりも難易度を上げた対策を事前にしておくことをおすすめします。
- 本番よりも早いリスニングを聞く対策法
- 本番よりも時間を制限した上でリーディングの長文問題を解く対策法
実際に自分も英検2級の本番前も英検準一級の本番前も制限時間よりも短い時間で対策ができるかどうかはしっかりとこだわって取り組んでいました。そのおかげで英検2級と英検準一級にも合格することができたので、非常におすすめの直前対策の勉強法です。
英検2級に最短で合格する裏ワザや勉強法を徹底解説！ 2ヶ月で英検2級に実際に合格したエピソード
Be動詞の理解もできていない完全初心者の状態から2ヶ月で英検2級に合格された熊田さんのエピソードを今回は紹介します。
熊田さんは2ヶ月で英検2級に合格されましたが、そこまでのプロセスは1日の勉強時間としては2〜3ヶ月の学習期間でした。
これまで様々な英検2級の合格者を見てきましたが、その中でも熊田さんは特に効率的な学習を2ヶ月進めて合格された方です。
熊田さんの合格の鍵を握ったのは以下の2つのポイントです。
- 単語も文法も参考書のみでの学習に絞ったこと（英検ではない参考書を使ったことが鍵に）
- シャドーイングを毎日実施したこと
- 複数の大問対策を同じ1週間でしなかったこと
- 苦手を英検コーチのコンサルタントに分析してもらい、その週やることを全て決めてもらったこと
実際の熊田さんの英検2級までの合格ストーリーを見たいという方はぜひ以下を参考にしてみてください。
4カ月で英検2級と英検準一級にダブル合格！英検合格に向けて英語力を急成長できた理由とは？ まとめ
今回は英検2級のレベルや英検2級の合格までに必要な勉強時間について解説しました。
改めて、英検2級の合格までに必要な勉強時間は約150時間です。もし英検2級の対策を考えている方は150時間をどう使うかやどの参考書を使うかといった計画を具体的に立てることが非常に大切です。
もし英検2級の勉強計画について悩んでいる人はぜひ2ヶ月で必ず合格できる勉強計画を立ててくれる英検コーチをチェックしてみてください。
- TOEIC公式サイトよりTOEICL&Rレベル別評価の一覧表
- 英検公式サイトより 英検2級のレベル
- 文部科学省より各資格・検定試験と CEFRとの対照表
- ケンブリッジ大学英語検定機構CEFR及びブリティッシュカウンセルCEFR（ヨーロッパ言語参照枠）
