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この記事では、2024年に英検2級による大学受験の優遇を設けている国公立大学、私立大学を紹介します。
【この記事の監修者:英検コーチ塾長あき先生】
これまで英検2級を取得して英検利用で大学受験に合格した生徒を800名以上輩出してきました。今回は2024年度の大学受験における英検2級が優遇される大学を徹底紹介します。
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大学受験で英検は使えるの?
大学受験では英語試験の代わりに英検が使えるケースがあり、保有することで受験時に優遇される大学は多く存在します。ただし、大学受験で英検を利用するための条件は大学や学部により異なり、すべての受験方法で有用なわけではありません。
英検2級は大学受験で使える?
結論として、英検2級は大学受験で約200程度の大学において英語試験免除もしくは英語試験への加点の条件を英検利用を通して得ることが可能です。
英検2級で示すことができる英語力は、高校卒業レベルです。(引用:英検2級の試験内容)
英検2級は海外留学をするための目安と定められることもあり、基本的な英語でのコミュニケーションができる証明とみなされます。
そういった点で実用的な英語力を示す英検2級は、大学受験で優遇を受けられる可能性のある資格となっています。
多くのケースでは英検は2級以上から高く評価されます。私立大学のみならず、国公立大学でも英検2級を利用して受験できるケースがあるため、事前の情報収集が重要です。
英検2級をscbtで受験しても大学受験で使える?
結論として、英検2級を英検scbtで受験した場合でも大学受験で英検利用として利用することは可能です。
従来型の英検と英検scbtとの違いは利用できる範囲に違いがあるのではなく、従来型であれば紙の形式で受験をして、1次試験に合格した人のみ面接の試験を受けるという形式になっていますが、英検scbtで受験する場合は全てパソコンで受験をして(※ライティングは紙への記入も可能)面接もリーディングやリスニングと同じタイミングで受験するという違いになっています。
また英検scbtは基本的に毎週やっているため、しっかりと自分の実力が最大限に上がったタイミングで受験できるようにスケジュール調整も上手く行うことが重要です。
英検scbtは大学受験に使えない?使える?使えない期限は?英検講師が徹底解説!英検2級を大学受験で活用する方法
大学受験で英検2級を活用する場合、いくつかの方法があります。主な活用方法は、次の4つです。
出願資格
大学受験において、英検を出願条件をクリアするために利用できます。総合型選抜や学校推薦型選抜による受験では、英検2級が出願の条件に定められている場合があるためです。
学力試験を実施しない受験形式では、基礎的な学力を示すために資格の保有が求められます。英検2級は多くの大学で評価されるレベルですが、大学や学部によってはより高い級が求められるケースもあるので注意が必要です。
加点
大学受験で英検を加点に利用できる場合があります。英検を保有していることで基礎的な英語力があることを示せ、テスト結果にプラスアルファが与えられるケースです。
加点制度が設けられている場合、レベルに応じて加点数が変動する可能性があります。より難しい級を保有している受験生は、高い英語力があると評価されるためです。
得点換算
英検を利用して、試験科目「英語」に得点換算ができるケースがあります。得点換算とは、英検で保有するレベルを共通テストや個別試験の基準で換算することを指します。一般的な例は、一定の英検資格の保有で試験が免除される制度や、受験したテストの点数と比べて高い方を利用できる制度です。
たとえば、100点満点の個別試験を受験するとします。英検2級が75点相当と換算され、個別試験当日の結果が70点しか取れなかった場合、受験では75点が評価対象となる仕組みです。英検を取得して提出しておくことで、最低点が補償されるメリットがあります。
判定優遇
英検の保有により、大学受験の合否判定で優遇される可能性があります。とくに総合型選抜や学校推薦型選抜においては、英検を保有している受験者が未保有の受験者より高く評価される可能性があるためです
数値化された判断材料が少ない受験形式では、明確な資格を保有していることで学力を示すことができます。英検保有はライバルに対して自分を差別化できる要素の1つです。
英検2級が大学受験で優遇される国公立大学一覧
英検2級を大学受験の優遇条件に認めている国公立大学は、次のとおりです。
茨城大学
茨城大学の工学部一部選抜では、英検2級を利用して検定試験のみなし得点換算を利用できます。個別学力検査における英検2級のみなし得点は、100点満点中90点に相当します。
実用英語技能検定の点数が1950点以上で90点、2300点以上で100点とみなされます。(目安として、英検2級の合格基準スコアは1次試験で1520点以上、2次試験で460点以上です。)
英検2級合格のためには1980点が必要であるため、保有している受験生は少なくとも個別学力検査で90点のみなし得点が得られます。不合格の場合でも、英検2級受験時に1950点を超えていれば、同様の待遇が受けられます。
千葉大学
千葉大学では、英検を利用して一般学生選抜の外国語試験で得点換算/加点が可能です。学部によって換算や加点の基準が異なります。国際教養学部のみ、個別学力検査における外国語を満点に換算でき、満点の場合は個別学力検査の受験が免除されます。
たとえば、国際教養学部においては、1950点以上で10点加点、2180点以上で20点加点です。(英検2級の合格基準スコアは1次試験で1520点以上、2次試験で460点以上)千葉大学では合否にかかわらず、英検CSEスコアを基準にします。
東京海洋大学
東京海洋大学では、大学の出願要件に英検が設定されています。出願時には証明書類の提出が必要です。海洋生命科学部と海洋資源環境学部は、英検準2級以上が必要です。海洋工学部には、英語資格の出願要件は設定されていません。
英検資格の取得時期は問われないため、過去に取得したものでも有効です。スコアが大幅に基準点を超えている場合でも、加点されるわけではありません。なお、東京海洋大学は進級の条件に英語力が含まれており、CEFR B1レベル以上の学生のみが4年生に進級できます。
金沢大学
金沢大学では、英検によって大学受験が優遇されます。金沢大学で導入されているのは、英検やTOEICなどの英語外部試験のスコアの得点換算です。大学入試共通テストの「英語」と比較し、より点数の高い方を利用して受験ができます。
金沢大学が要求する最低限のレベルは英検1950点以上です。つまり、英検2級を保有している場合(=1980点以上)換算制度が利用できます。(英検2級の合格基準スコアは1次試験で1520点以上、2次試験で460点以上)
参照:金沢大学令和6年度一般選抜(前期日程)学生募集要項(学士課程)
大阪教育大学
大阪教育大学では、英検保有で大学受験時の優遇が受けられます。英検で保有している級に応じて共通テストに得点加算される制度です。加算される点数は学部や受験方法により異なります。
たとえば、教科教育専攻英語教育コースの学校推薦型選抜もしくは一般選抜(前期日程)の場合、英検準1級以上で共通テストに30点の加算、2級で15点の加算が受けられます。
佐賀大学
佐賀大学受験では、英検保有による優遇が受けられます。英検の結果を一般選抜(前期日程/後期日程)に応用できる制度です。資格をレベルに応じて共通テスト「英語」の得点に換算して利用するか、共通テストを受験して換算得点とより高い方を利用できます。
得点換算は、英検スコアを基準にします。換算される得点(共通テスト「英語」得点率)は、以下のとおりです。
- 2250点以上→90%
- 2150-2249点→80%
- 2050-2149点→70%
宮崎大学
宮崎大学では、工学部の個別学力検査において英検が利用できます。英検2級を保有している受験生は英語試験が免除され、英語は満点扱いとなる制度です。英検2級以外には、TOEIC500点以上やGTEC(4技能)970点以上が同等の優遇を受けられます。
兵庫県立大学
兵庫県立大学の国際商経学部には、英検資格を得点換算して受験に利用できる精度があります。換算得点はコースや受験形式により異なります。たとえば、一般選抜前期グローバルビジネスコース(400点満点)の場合、英検2級は240点相当、英検準1級は320点、英検1級は400点に換算されます。
参照:兵庫県立大学国際商経学部 英語能力検定の年度別判断基準
大学受験で使う英検はいつまでに取れば間に合う?期限は?勉強始めるタイミングも解説!英検2級が大学受験で優遇される私立大学一覧
私立大学でも英検2級を利用して受験できる大学があります。主な例は、次の6つです。
学習院大学
学習院大学では、理学部物理学科プラス試験または国際社会科学部プラス試験で英検などの英語資格の提出が求められます。英検取得時期は2年以内と定められているため、直近で受験した成績証明の提出が必要です。
明治大学
明治大学では、英検のスコアが基準を満たした場合において、全学部統一入学試験の「外国語」が免除されます。英検のスコアに応じて得点が換算され、80点・90点・100点のいずれかで評価を受けられる仕組みです。※学部の「外国語」配点に応じて調整あり
基準は、次のとおりです。
- 英検2級合格かつスコア1980点以上→80点
- 英検2級合格かつスコア2088点以上→90点
- 準1級合格→100点
立教大学
立教大学では、大学入学共通テスト利用入試と一般入試において英検保有により優遇される仕組みがあります。英検スコアの共通テスト換算得点目安は以下のとおりです。
- スコア2300点→共通テスト85%相当
- スコア2400点→共通テスト95%相当
- スコア2450点→共通テスト100%相当
一般入試においても、「英語」を受験する代わりに英検の成績証明書を送付して代用が可能です。英検スコアを基準に判断されますが、合格するためにはハイスコアが必要だと予想されます。
駒沢大学
駒沢大学には、英検の点数を提出することで一般選抜の「英語」の点数に利用できる制度があります。英検スコア1950点以上で75点とみなされます。英検2級を提出すると、一般選抜で「英語」が74点以下の場合でも75点から下がりません。なお、76点以上を取得した場合はその点数を判断対象とします。
日本大学
日本大学の経済学部A個別方式第1・2期および商学部A個別方式第1・2期においては、英検資格を外国語の点数に利用できます。この制度を利用するためには、2級以上を受験している必要があります。
スコアを基準に点数を換算するため、合否は問いません。ただし、4技能を対象にした制度であるため、4つすべてのスコアを取得している必要があります。
西南学院大学
出願資格は英検CSEスコア1950からとなっております。
そのため英検2級を持っていれば出願できると考えて良いです。
またもし英検準一級を持っている場合はさらに加算されるためより有利に合格できるようになっています。
参照:西南学院大学の英検利用
専修大学
専修大学には、英検を利用した受験優遇制度が充実しています。対象となる試験科目「英語」が免除になるケースや、基準スコアに応じて「英語」が80点、90点、100点に換算されるケースが例です。
基準スコアと換算点は、以下のとおりです。
- 英検2級合格またはスコア1980-2303点→80点
- 英検2級合格かつスコア2150-2303点→90点
- 準1級以上またはスコア2304以上→100点
大学受験で優遇されるのは英検2級以上
多くの場合、大学受験で優遇が受けられるのは2級以上です。2級合格ではなく点数を基準に評価を決めている大学も多いため、不合格でも高得点であればスコアを活かせる可能性があります。複数の志望校の傾向に合わせて勉強するよりは、英検にしぼって高得点を狙った方が効率的な面もあります。
英検2級は「高校卒業程度」と定められていますが、基本的な英語力がなければ合格できません。志望校に英検利用できる受験方法があるか、前もって把握しておくことが大切です。
英検2級の対策もできるオンライン英会話Global Step Academyについて下記記事では解説しているのでぜひ読んでみてください。
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英検2級の取得が困難な場合でも、スコアを基準とした優遇を設けている大学は多く存在します。合格できなければ意味がないとは考えず、少しでも高得点を目指すことが大切です。
ただし、英検を大学受験に利用するためには2次試験を含めた総合的な点数が必要になります。受験日程や結果公表までの日数を考慮し、出願時に英検の成績書が提出できる準備を整えましょう。
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