津田音楽教室では、3歳から60代まで幅広い年齢層の生徒を対象に、ピアノと英語の指導を行っています。音楽家としての活動と教育活動を並行して行う津田氏は、単なるレッスンにとどまらず、コンサートの企画や音楽史の講座など、音楽の深さを感じられる多彩な取り組みを展開。国際色豊かなコミュニケーション志向の教室として、地域に根差した音楽文化の発信を目指しています。

幅広い年齢層に対応する多様なプログラム
ー津田音楽教室の対象年齢層や指導内容について教えてください。
対象はなるべく幅広く設定しており、小さいお子さんは3歳から上は60代くらいの方が来ています。教室ではピアノ教室と英語教室を運営していますが、英語は基本的に子供さん対象であるのに対し、ピアノは幅広い年齢層に対応しています。
私自身も音楽家として活動しているため、海外の音楽家とのコラボレーションを行い、その際に教室の生徒さん向けにイベントを開催することもあります。これまでにコンサートの企画も行っており、生徒さんにも参加してもらっています。
プロとしての活動と教育活動を並行して行い、単なる教室のレッスンだけでなく、実際に音楽に触れる機会を作っています。今年度からはさらにその取り組みに力を入れる予定です。私は作曲をメインで行ってきたので、作曲の講座も開催しています。今年は音楽理論などの深いところを掘り下げていきたいと考えています。専門家だけでなく、誰にでも楽しめるような内容にしたいと思っていますが、そこは少し難しい部分でもあります。
指導内容については、オーソドックスなピアノレッスンを行っています。基本は生徒さんが上達して、習った成果を実感できるようなものが一番の基本だと考えています。発表会などを頻繁に行っており、生徒さん自身が上達を確認・実感できる場であるとともに、他の生徒さんの演奏を聞いて意識を高め、やる気を引き出す機会にもなっています。
教室開設の経緯と自営業への思い
ー津田さんご自身がこの教室を始められた経緯やきっかけについて教えてください。
私自身はずっと音楽活動を自分のために行ってきましたが、教育面でのレッスン指導については10年ほどの経験があります。ピアノを教えること自体は純粋な音楽活動としてそれ以上の20年以上の経験があります。最初は他の場所で教えていましたが、ある程度経験を積んだ時点で教室を開くというアイデアが浮かびました。自営業として自分で何かをやりたいという思いが強くなってきた時に、音楽をやろうと決めて始めました。
教室を始める直前は福祉の勉強もしており、福祉の世界での仕事も考えていました。実際に福祉関連の活動も並行して行っていますが、現在は教室が主な活動となっています。福祉のニーズがある方も実際に来てくださっていますが、最初のきっかけとしては自営業をやりたいという思いだったかもしれません。
音楽の深さを感じさせるアピールポイント
ー他の教室にはない特徴や、教室としての一番のアピールポイントについて教えてください。
一番のアピールポイントは、音楽の深さを実感することで興味を持ってもらい、飽きることなく続けられるという点です。私自身も音楽の奥深さに日々勉強していますので、そういう姿勢を生徒さんにも感じ取ってもらえると思います。皆さんのモチベーションは高く、飽きるという感じの子はほとんどいないので、音楽の深さが伝わっているのではないかと思います。言葉で言うと、音楽の深さを味わい、感じてもらうことを大切にしています。
もう一つ、英語との組み合わせという特徴があります。英語はコミュニケーションとして世界の人たちとつながる重要な手段であり、今後もさらに重要性が増すと言われています。音楽もまた一つのコミュニケーション手段です。インターナショナルなコミュニケーション志向の教室を目指しており、それを特色として感じていただければと思います。
個性を伸ばす指導方針
ー今受講されている方を指導する際に、特に意識していることや教室全体としての方針があればお伺いさせてください。
一番大事なのは続けていくことだと思っています。遅くても長く続けていくことが最も重要だとつくづく感じています。生徒さんそれぞれが違い、求めているものも異なるので、まずその方に沿った形でレッスンを行うことを意識しています。
また、それぞれの個性を見極めながら伸ばしていきたいと考えています。もちろん本人にその良さに気づいてもらって、個性を伸ばすことを意識して指導しています。
多彩なコースとプログラム
ー今提供されているコースやプランがあれば、お伺いさせてください。
ピアノの方は基本的にオーソドックスなピアノレッスンを行っています。また、月に1回、公民館を借りて大人向けの音楽史の講座のようなものを始めようと考えています。
英語の方は英会話を提供しており、私ではなくネイティブの先生2人がクラスを担当しています。どのクラスも人気で生徒さんも増えています。また、妻がリトミックを担当しており、リトミックコースも提供しています。
地域密着型のカルチャー発信を目指して
ー今後、教室をより強化していきたいことや、新しく始めていきたい取り組みがあれば、教えてください。
今年度から講座のような取り組みを始める予定ですが、音楽というカルチャーを地域の中で展開していきたいと考えています。地域密着型で取り組み、教室に習いに来るだけでなく、何か発信をしていきたいと思っています。
生徒さんの知り合いなどを通じて口コミで広がり、コミュニティとして大きくなっていくことを望んでいます。大きな夢としては、カルチャースクールのようなものを作りたいと考えています。その試みとして、この4月、5月から新しい取り組みを始める予定です。
心を豊かにする音楽と英語の学び
ー今後ご入会を考えられている生徒さんや保護者の方に何かメッセージがあればお願いいたします。
当教室では音楽と英語を提供していますが、英語は比較的注目されていて、興味を持ってくださる方は多いと思います。一方で音楽は、「とにかくピアノをやらせたい」というような風潮ではなくなってきているかもしれません。それは残念ではありますが、音楽は単に楽しいだけでなく、昔から言われている情操教育として心を豊かにする面が大きいと思います。
楽しさにプラスして知的な刺激や好奇心を刺激する、あるいはコミュニティで友達を作るなど、ピアノができることによって心が豊かになっていくものだと思いますので、ぜひ興味を持った方には来ていただきたいですし、始めてみてはと思います。
英語に関しても、苦手意識を持っている方も非常に多いと思いますが、当教室ではそういった壁をなくし、英語に慣れるというアプローチがとても上手くいっていると思います。実際に子供たちも理解して発信していくことが徐々にできるようになってきているので、ぜひ興味を持った方は問い合わせていただきたいと思います。