オンライン教育の新たな可能性を切り拓く:元科学者による自立型学習支援『IOSセミナー』の挑戦

現代の教育環境は急速に進化し、オンライン学習がその中心的な存在となりつつあります。元科学者である中村氏が運営するオンライン塾「IOSセミナー」は、従来の学習スタイルに革新をもたらし、生徒一人ひとりが自立して学ぶ力を育むユニークな指導方針を掲げています。本インタビューでは、中村氏がどのような経緯でこの塾を立ち上げ、どのようにして自立心と探求心を育む教育を実践しているのか、さらには今後の展望について深く掘り下げます。オンライン教育の最前線で活躍するの中村氏の理念と、その挑戦に迫ります。

IOSセミナーの概要と指導方針について

ーまず、IOSセミナーの概要と指導方針について教えてください。

中村:IOSセミナーは、小学生から高校生までのほぼ全学年を対象にした塾です。教室は完全にオンラインの形式で、特に科学をメインに置いた授業を提供しています。対象は小学生から高校生までの全学年で、理科や数学を中心に、幅広い学習サポートを行っています。オンラインならではの利点として、どの地域からでも参加できる点がありますが、それ以上に重視しているのは、生徒一人一人の学習スタイルに合わせた個別対応です。

最初のステップとしては、体験授業を行い、どのように授業を進めるかを確認してから実際の参加を決めてもらっています。これは生徒だけでなく保護者の方にとっても安心できる方法で、こちらの方針に納得いただいてから参加していただけるようにしています。

指導内容としては、基本的な勉強のサポートに加え、子供たちが自分で勉強を進め、将来的に自立して生活できるようにサポートしています。具体的には、学習計画を一緒に作成し、その計画に基づいてフォローを行う形です。最終的には、私とのレッスンがなくても自分で成長できるような力を育てることを目指しています。例えば、英語や数学でつまずいている場合はその解決を手伝いますが、問題が解決した後は、1週間ごとの学習計画を立て、復習が必要な部分を一緒に確認していきます。

指導の内容と生徒の自立を促す教育理念

ー教室の対象年齢が幅広いですが、それぞれの年代に対してどのような指導を行っているのでしょうか?

中村:指導内容は、学年や生徒のニーズに応じて柔軟に対応しています。もちろん、勉強が苦手な生徒のために基本的な科目のフォローも行っていますが、それ以上に重視しているのが「自立して学ぶ力」を育むことです。これは、単なる知識の詰め込みではなく、いかにして自分自身で学習を進めていくかを教えることに重きを置いています。

私自身の経験から、勉強というものはただ与えられたものを受け身で学ぶのではなく、主体的に取り組むことが最も効果的だと感じています。そこで、生徒が自分で学習計画を立て、目標を設定し、それに向かって努力できるようなサポートをしています。例えば、英語や数学で分からない部分があればもちろんサポートしますが、最終的には生徒自身が「この週に何を学ぶべきか」を考え、自ら進める力を育てることを目標としています。

私は子どもたちが将来、どのような環境でも自分の力で学び続けられるような基礎を作ることが大切だと考えています。だからこそ、生徒たちには単に勉強を教えるだけでなく、自分で勉強の進め方を考えたり、学習計画を立てるスキルを身につけてもらいたいと思っています。最初のうちは一緒に計画を立てたりしますが、最終的には自分で計画を立てて、それを実行できるようにサポートしています。

塾を始めたきっかけと生徒への思い

ー中村様がこの塾を始めたきっかけについてお聞かせください。

中村:元々は、研究者として働いていた時に、知り合いから家庭教師を頼まれたのがきっかけです。最初は単なるアルバイト感覚でしたが、指導していた生徒が勉強に興味を持ち、どんどん成績が上がっていく姿を見て、教育に対する考え方が変わりました。特に、勉強が全くできなかった生徒が、私との指導を通じて学年の上位に入るまで成長したことが強く印象に残っています。

その後も家庭教師としての活動を続けていくうちに、子どもたちの成長をサポートすることが自分の使命だと感じるようになっていきました。そのような経験が大きな転機となり、教育という分野に強い関心を抱くようになったことが塾を始めたきっかけですね。それから約8年、塾を運営していますが、当初の家庭教師としての経験が今の指導方針に大きく影響を与えています。子どもたちが自分で考え、行動し、そして成長していく姿を見るのは、何よりもやりがいがあります。

私が強く感じるのは、勉強というものはただ覚えるだけではなく、その子自身が学びたい、成長したいという強い意欲を持つことが重要だということです。だからこそ、私たちの塾では「自立心」と「探求心」を育むことを第一に掲げています。この2つがあれば、生徒たちは将来的にどんな環境でも自分の力で学んでいくことができると思っています。

また、生徒に「やろうと思ったらすぐに行動する」ということも強調しています。思っただけでは意味がないので、実際に行動に移すことが大切です。このような小さな習慣の積み重ねが、自立心と探求心を育てる上で非常に重要だと考えています。

他の塾にはないIOSセミナーの特徴

ーIOSセミナーの特徴や他の塾にはない強みについて教えてください。

中村:IOSセミナーの最大の特徴は、私が元々科学者であり、その経験を活かして科学や英語に特化した授業を提供していることです。科学の分野における最先端の知識を活かし、英語での授業も行っているため、他の塾とは一線を画していると思います。また、私たちは「自立心」と「探求心」を育てることに重きを置いており、生徒が自分で考え、自分で行動できる力を育てています。

学力向上はもちろんですが、それ以上に生徒自身が自分で学び続ける力を身につけることが重要だと考えています。そのため、私たちの塾では、生徒が自分の力で勉強を進められるようになることを目指して指導を行っています。

科学とAIを活用した最先端のオリジナルのオンライン授業

ーIOSセミナーでは、科学やAIを活用していると聞きましたが、具体的にどのような授業を行っていますか?

中村:私たちは、科学とAIを積極的に活用した授業を行っています。具体的には、最先端の英語の記事をAIで生成し、生徒がそれを理解し、アウトプットするためのサポートをしています。AIを使うことで、より効率的に学びを進めることができるため、生徒たちは学校で学んでいる内容が将来どのように役立つのかを実感することができます。

また、この授業では、科学の最先端技術に触れることができるため、生徒たちはより高い学習意欲を持って取り組んでいます。実際には、英語の記事を通じて科学の情報を理解し、その内容を他者に伝える訓練を行っており、生徒たちはAIの力を活用してスムーズに理解を深めています。

IOSセミナーのもう一つの取り組み:国語教養クラス

ー他にも、国語教養クラスがあると伺っていますが、どのような内容ですか?

中村:オンラインで「国語教養」というクラスを提供しており、これは私が感動した本を教材として使用しています。このクラスでは、本の内容を生徒と一緒にディスカッションし、語彙の意味を学びながら、自分の感想や意見をアウトプットする機会を作っています。

具体的には、『デール・カーネギーの人を動かす』や『ファクトフルネス』など、名著とされる本を題材に使っています。生徒たちは、このクラスを通じて考える力を身につけ、アウトプットするスキルも向上させています。また、この授業を通じて、生徒たちはより深い学びを得ることができています。科学と相反する内容に感じるかもしれませんが、大好評の授業なんですよ。

IOSセミナーの今後の展望について

ー今後、強化していきたい点や取り組んでいきたいことがあれば教えてください。

中村:今後は、私たちの取り組みを日本国内にとどめず、世界に広げていきたいと考えています。英語の記事を活用して科学を学ぶ授業は、世界中の人々に受け入れられる内容だと思います。また、読書を通じた国語教養クラスも、英語の本を教材にすれば、国際的に通用する教育プログラムになると考えています。

そのため、今はインターナショナルスクールでの指導も練習しており、世界中の生徒に教育を提供できる体制を整えています。これにより、日本国内だけでなく、世界中の人々に学びの機会を提供できることを目指しています。

生徒や保護者へのメッセージ

ー最後に、これから塾を考えている生徒や保護者の方々にメッセージをお願いします。

中村:まず、保護者の皆様には、ここまでお子様を育ててこられたこと自体が素晴らしいことだと思っています。私も子育てをしているので、その大変さを痛感しています。ぜひ、自分自身に自信を持っていただきたいです。

また、お子様には勉強を好きになってほしいと思います。勉強はやらされるものではなく、自分でやりたいと思うことが大切です。私たちの塾では、子供たちが自立心と探求心を持って勉強に取り組めるようなサポートをしています。ぜひ、勉強を楽しんで続けるきっかけを作る場として、私たちの塾を検討していただければと思います。