独自のレッスン体制できめ細かいそろばん指導を実現 – 室井そろばん教室の室井朋子さんにインタビューしました!

室井そろばん教室では、幼稚園児から大人まで幅広い年齢層を対象に指導を行っています。

複数の講師によるきめ細かな指導を実現し、基礎を教えながら自己肯定感を高める独自の指導法について、教室長の室井朋子さんにお話を伺いました。

8年の歴史と教室設立の経緯

ー教室を設立されたきっかけや経緯について教えてください。

室井:元々実家がそろばん教室を運営しており、私も長年手伝いをしていました。しかし、考え方の違いや「自分ならもっとこうしたい」という思いが強くなり、8年前に独立しました。

そろばんの指導は約35年の経験があります。長年培ったノウハウがあったため、独立しても成功するだろうという確信がありました。現在は娘も手伝ってくれており、他の先生たちと共にチームで運営しています。

以前は貸し教室など3箇所で運営していましたが、コロナ禍で使用できなくなったことがきっかけで、4年前に現在の場所に統合しました。

複数の先生によるサポート体制で実現するきめ細かな指導

ー他のそろばん教室にはない特徴やアピールポイントを教えてください。

室井:先生の数が多いことが最大の特徴です。昔は先生1人で20〜30人を見るような体制のそろばん教室が多く、今でもそのような教室は存在します。しかし、どんなに優秀な先生でも全員を見れるわけではなく、取りこぼしが出てしまいます。

当教室では1時間のレッスンに先生を5〜6人配置しており、生徒は多くても15人までです。先生対生徒の比率で言えば、日本一に近い比率ではないでしょうか。

この体制により、一般的なそろばん教室としては考えられないほどきめ細かい指導を実現しています。

また、私の大学時代の専攻は「マーケティング論」です。幼児教育は学んでこなかったので、娘が幼稚園教諭の資格を取る際に、一緒に大学のテキストや参考書を読み込み、ズーム授業聴講をさせていただくなどして学んできました。

そしてこどもの成長には、子どもの自己肯定感を高めることが何よりも大切だと理解したので、それを一番のポイントとして指導を心がけています。

例えば、様々な会話を通して子どもの性格を知り、最初は小さな目標を設定します。「私はできない」と思っている子に「あなたはできるよ、先生は知っているよ」と伝えます。すると子どもはやってみて、できたことを確認します。

このように小さな成功体験を積み重ねることで、「私はやれば出来る」と自分に自信を持てるようになります。また「先生は自分を信じてくれている」という信頼を子どもから得ることが出来ます。

その結果として、自己肯定感が高まっていくと考えています。 この方針は他の先生方とも共有し、徹底しています。

躓きやすいポイントを徹底指導する教え方の工夫

ー生徒さんに指導する際に、特に意識していることや方針を教えてください。

室井:子どもが理解しやすい言葉で話しかけることを意識し、子どもの可能性を信じることを方針としています。

特に躓きが多いのが「繰り上がり繰り下がり」です。そろばんの基礎となる部分で、ここが曖昧なまま進むと必ず躓いてしまうため、基礎を徹底的に理解させるよう重点を置いています。

大人の方も基礎的な部分が曖昧なことが多いので、基礎の重要性は変わりません。

ただし、声かけは子どもとは異なり、対等な関係を築くよう心がけています。「指導する」というよりも「アドバイス」のような立場で伝えます。

大人の生徒への配慮と年齢に応じた柔軟なコース設計

ー教室で提供しているコースやプランについて教えてください。

コースは週1回コースと週2回コースがあり、年齢によって料金が異なります。

年少さんはマンツーマンで30分、年中さんからは30分で始めて徐々に1時間のレッスンに慣れるよう進めていきます。個々の状況能力に応じて柔軟に対応しています。

そろばんで育む多様な能力と将来への架け橋

ー今後より強化していきたいことや、取り組んでいきたいことがあれば教えてください。

室井:今後も子どもたちの気持ちにより寄り添いながら、最大限の能力が発揮できるような指導を心がけていきたいと思います。

「満足度日本一」を掲げているので、皆さんの満足度をさらに高める努力を続けていきます。

ー最後に、入会を検討されている方へのメッセージをお願いします。

そろばんは思っている以上に様々な能力が身につきます。計算力だけでなく、集中力や問題解決能力、記憶力、イメージ能力(発明力につながります)も高まることが科学的にも裏付けられています。

また、時間管理能力も養われますが、これは将来、社会人になって仕事をする上でも重要なスキルです。

小さい頃からこうした能力を身につけることで、受験勉強や仕事にまで繋がっていくことを卒業生からも聞いています。そろばんが単なる計算力を高めるだけでなく、多様な能力を開発する手段であることに気づいていただければ嬉しいです。