プロの似顔絵アーティストの育成から趣味での学習まで、幅広い層に向けて似顔絵レッスンを提供するニテンナスクール。
独自の教材開発や指導方法で、生徒一人ひとりの個性を活かしたサポートを展開しています。
今回はマジェリンさんとかっとさんに、教室の特徴や今後の展望についてお話を伺いました。
教室概要

ー どういった方を対象にどのような指導をされていますか?
マジェリンさん:対象は主に大人の方で、似顔絵を学びたい、将来プロを目指したいという方が中心です。
子育て中の主婦の方や、仕事帰りの社会人の方など、様々な方が参加されています。
指導面では、独自開発の似顔絵ドリルを用いて、一人ひとりの課題や苦手なポイントを見つけ出し、それに対する提案を行っています。
技術面だけでなく、モデルさんの気持ちを理解し、人に喜んでもらえる似顔絵を描くためのコミュニケーション面もサポートしています。
設立の経緯・きっかけ


ー スクールを始められた経緯について教えてください。
マジェリンさん:最初は似顔絵アーティストとして活動する中で、ブログで自身の作品や活動を発信していました。
そこで多くの方から「どうしたら上手くなりますか」という質問を受けるようになり、教室運営の可能性を感じました。
また、動画学習サイトのコンテンツ制作の依頼をきっかけに、教室運営を本格的に検討し始めました。
当初は公民センターなどで月1回のペースで実験的に始め、約1年間続けました。
その後、指導内容を体系化し、教材制作にも力を入れるようになりました。
特徴やアピールポイント
ー 他の教室にはない特徴やアピールポイントについて教えてください。
かっとさん:最大の特徴は、独自に開発した教材本とドリルを使い、体系的に学べる点です。
2025年現在、ドリルは全カリキュラムの約半分が完成しており、残りの部分については現在も制作を進めている段階です。
現在はオンラインに特化し、会員制のサブスクリプション形式で運営しています。
特筆すべき点として、生徒さんの個性や絵柄を尊重した指導を行っています。
「先生の弟子」として同じ絵柄を目指すのではなく、解剖学的な理解に基づいて、生徒さん一人ひとりの表現を大切にしています。
生徒に指導する際に意識していること

ー 指導の際に大切にされていることはありますか?
マジェリンさん:似顔絵の技術向上だけでなく、似顔絵を通じた喜びや感動を体験してもらうことを重視しています。
さらに、習得した技術を活かして、家族や友人に似顔絵をプレゼントしたり、施設でのボランティア活動に参加したりと、似顔絵を通じて社会と繋がる機会を提供したいと考えています。
自己満足で終わらない、人との繋がりを生み出す似顔絵の魅力を伝えることを大切にしています。
コースや料金体系について
ー絵が苦手な方でも似顔絵を描けるようになりますか?
マジェリンさん:似顔絵というのは、絵を描くのが得意でない人でも上手に描ける場合がありますし、逆に、あまり描けないこともあります。
また、美術大学を卒業するほど絵が上手な方であっても、似顔絵を上手に描ける人もいれば、苦手な人もいます。
一般的には「絵が上手な人=似顔絵も上手に描ける」と思われがちですが、実際にはそうとは限りません。
このようなイメージのせいで、周囲から「絵が上手い人」として見られている方が、いざ似顔絵を頼まれて困ってしまうというケースもあります。
また、プロのイラストレーターとして活躍している方でも、突然似顔絵を頼まれて描いてみたものの、うまく描けずに悩んでしまう…ということがあります。
そうした理由から、私たちの「ニテンナスクール」には、似顔絵の描き方を学びたいと相談に来られる方がたくさんいらっしゃいます。
ー 提供されているレッスンプランについて教えてください。
かっとさん:現在は2つの会員プランを提供しています。
基本的な「見る会員」では、会員サイトのドリル、記事、作例動画、過去の教材本の内容などが閲覧可能です。
より本格的な「アトリエ会員」では、基本コンテンツに加えて、マジェリンの仕事での作例も見ることができ、Discordを通じて直接質問することも可能です。
将来的にはオンラインでのマンツーマンレッスンやオフライン教室の再開も検討しています。
今後のビジョン・展望

ー 今後強化していきたいことや新たに取り組みたいことはありますか?
マジェリンさん:これまでは技術面での上達に特化してきましたが、今後は美術教育としての側面も強化していきたいと考えています。
そのため、教育心理学やコーチングなどの勉強も始めています。
また、7年前に出版した教材本を全面的に見直し、より充実した新しい教材の制作に取り組んでいます。
これをベースに、マンツーマンレッスンやグループサービスなど、様々な指導形態への展開を目指しています。
記事を読んでいる方へのメッセージ
ー 最後に、教室を検討されている方へメッセージをお願いできますでしょうか?
マジェリンさん:一人ひとりの目標や悩み、絵柄は異なります。
そのため、私たちは画一的な指導ではなく、それぞれの目標に合わせて上達をサポートする教室でありたいと考えています。
かっとさん:生徒さんを鍛え上げるのではなく、生徒さんの描きたい絵をサポートする。
そんな気持ちで運営している教室です。
ぜひ、そういう気持ちで参加していただければと思います。