自然と調和する都会にないヨガ体験 – 太宰府 KotoYogaDAZAIFUが挑む”かっこいいヨガ”への新展開

太宰府の豊かな自然に囲まれた環境で、シニアから若者まで幅広い層にヨガを提供するKotoYogaDAZAIFU。

15年以上のキャリアを持つ藤田亜紀さんが、新たに取得したボーントゥーヨガの指導資格を活かし、地方からヨガの新しい可能性を追求する取り組みについてお話を伺いました。

教室概要

ー教室で提供されているレッスンについて教えていただけますか?

藤田さん:この5、6年間運営してきた中で、受講者層は常に進化を続けています。

太宰府という土地柄もあり、高齢の方が多い地域性を活かしたクラスから、20代、30代の若い方向けのクラスまで幅広く展開しています。

特に最近では新しい資格を取得し、これまでとは異なる層への指導も開始しました。

設立の経緯ときっかけ

ー教室を始めたきっかけについて教えていただけますか?

藤田さん:元々は大手でヨガのインストラクターをしていましたが、自分の住んでいる地域に技術を還元したいという強い想いがありました。

都会まで出て交通費と時間をかけて若い人だけに教えるのではなく、太宰府に住むご高齢の方々にも、気軽に運動の一環としてヨガを知っていただきたいと考えました。

また、子育ての計画もあり、地元で教室を開くことで、私自身の生活設計とも両立できると考え、この場所での展開を決意しました。

特徴とアピールポイント

ーこの教室の特徴やアピールポイントについて教えていただけますか?

藤田さん:最も特徴的なのは、土日の早朝クラスです。

土曜日は8時から、日曜日は7時半からクラスを開講しています。

特に7時半という時間設定には深い意味があり、この時間に来られる方は、相当な決意が必要です。

これは私たちが意図的に設定した、受講者を選ぶ1つの仕組みとなっています。

また、この時間設定には私自身の生活設計も関係しています。

2本のクラスを終えても10時半には終了するため、その後の時間を家族との時間や別の活動に充てることができます。

これは私のヨガ人生において非常に重要な位置を占めており、他では真似のできない独自の特徴であり、教室の個性として確立できています。

生徒への指導で意識していること

ー生徒さんにレッスンされる際に大切にしていることについて教えてください。

藤田さん:資本主義社会の中でヨガを提供することの難しさを常に意識しています。

サービスを提供し、対価をいただくという関係は避けられませんが、ヨガの本質は資本主義とは相反する部分が多くあります。

人との比較や競争、他者からの評価を求めないというヨガの精神を大切にしながら、かつお金をいただくという点で苦しくない程度のバランスを模索し続けています。

商業的になりすぎないよう、常に意識を持って指導を行っています。

コースと料金体系について

ー提供されているクラスについて詳しく教えていただけますか?

藤田さん:2008年に最初のヨガ資格を取得して以来、様々なクラスを展開してきました。

当初は一般的なスポーツクラブやヨガスタジオで教えられるような、安全で広く受け入れられるスタイルを教えていました。

その後、自身の練習を深め、特に3年前からより高度な練習に取り組む中で、新たな指導の可能性を見出しました。

現在提供しているクラスは以下の通りです:

  • 火曜日夜:Zoomでのオンラインクラス(夜9-10時)- 寝る前にパジャマでも参加できるリラックスしたクラス
  • 水曜日(夜8-9時):お仕事帰りの方が参加しやすい、ハタヨガをベースにレッスンするクラス
  • 木曜日午前:地域の方向けの初心者・高齢者歓迎クラスと、BTY(ボーントゥヨグ)の挑戦的なクラス
  • 土日:早朝クラスとゆっくりペースのクラス

各クラスは最大10名程度の少人数制で、平日クラスは月謝制、土日クラスは都度払い制を採用しています。

特に土日クラスは、家族の都合による休講の可能性も考慮し、柔軟な参加形態を選択しました。

今後のビジョンと展望

ー今後の展望についてお聞かせください。

藤田さん:最近取得したBTY(ボーントゥヨグ)は、当初は自身の練習のために始めたものでしたが、自然と指導にも取り入れたいという想いが湧いてきました。

これは、良いと感じたことは自然と外に表れてくるという、大切な気づきでもありました。

地方にいることで、関東のように多様なヨガの指導者を集めることは難しい面もありますが、だからこそ、このかっこいいヨガを地方で広めていきたいと考えています。

特に福岡、さらには九州全体でもBTYの指導者は非常に少ないと聞いています。

一人でも二人でも、このヨガスタイルに取り組む方が増えることを願っています。

興味をお持ちの方へのメッセージ

ー最後に、教室に興味を持たれた方へメッセージをお願いできますか?

藤田さん:太宰府を選んだ最大の理由は、この土地の持つ自然の力です。

見渡す限りの山々や緑に囲まれた環境は、ヨガを実践するには最高の場所です。

都会で暮らす中で疲れを感じている方にとって、週に1回、あるいは月に1回でも、この山々に囲まれた場所でヨガを体験することは、大きな癒しになると確信しています。

一方で、最近BTYを学ぶ中で、都会ならではの価値も再認識しました。

多様な人々との出会いや価値観との触れ合い、時には心が削られるような経験も、人としての成長には必要不可欠です。

そういった意味では、都会の方が成長のスピードは速いかもしれません。

これまでは自然豊かな環境を最大の強みとしてきましたが、今年からはBTYという新しいスタイルも加わり、場所の力と技術の両面で、皆様により充実したヨガ体験を提供できると考えています。