子どもの成長を育む特別な体験の場!株式会社明光ネットワークジャパンが手掛ける教育旅行「ふれたび」の魅力に迫る

明光義塾を運営する株式会社明光ネットワークジャパンが展開する教育旅行事業「ふれたび」。水族館のバックヤード見学や電車の運転体験など、普段は体験できない特別な機会を通じて、子どもたちの成長をサポートしています。単なる観光旅行ではなく、教育的視点から設計された体験プログラムの特徴や、子どもたちの成長における役割について、旅行部門の河津氏に詳しくお話を伺いました。

教育の手段としての旅行事業へ – ふれたび誕生の背景

ーまずは概要を教えていただけますか?

河津:ふれたびは、当初は練馬区内で運営している自社の民間学童の子どもたち向けの募集ツアーとして始まりました。弊社が練馬区で複数の民間学童を運営しており、そこに通う子どもたちを対象とした練馬発着の旅行として企画したのが始まりです。

その後、徐々に外部からも申し込みができるように範囲を広げ、現在では新宿発着のツアーも提供しています。また、私立小学校のアフタースクールでのツアー運営や、旅行のノウハウを持たない外部の民間学童からの依頼を受けて旅行運営を代行するなど、活動の幅を広げています。

ー他社との違いや特徴的な点について教えてください!

河津:私たちの最大の特徴は、旅行を目的としてではなく、教育の手段として捉えているという点です。一般的な旅行会社との大きな違いは、「子どもの成長のためにどんな旅行が必要か」という視点で企画を立てていることです。

例えば、水族館への訪問では単に展示を見学するだけでなく、普段は入れないバックヤードで飼育員さんから直接解説を聞いたり、ローカル線の車庫で特別に電車の運転を体験させていただいたりと、家族で訪れても体験できないような特別な機会を提供しています。

近年、旅行業界全体として、個人で手配できる範囲が広がっているため、団体ツアーの価値を見出すのが難しくなっています。そこで私たちは、自分では予約や手配ができない体験の場を創出することで、団体旅行ならではの価値を提供しているのです。

子どもたちの目に見える成長を実感できる教育旅行

ー子どもたちの成長にとって、なぜ旅行や体験活動が重要だとお考えですか?

河津:子どもの成長には、様々なものを見たり、聞いたり、体験したりすることで視野を広げていくことが不可欠です。特に現代は、オンラインで多くの情報を得られる時代ですが、実際の現場でしか得られない体験があります。匂いを感じたり、実際に触れたり、風を感じたりするような、五感を使ったリアルな体験は、子どもたちの心に強く残り、大きな学びとなります。

特に宿泊を伴う旅行では、多くの教育的効果が見られます。例えば、小学校1・2年生にとっては、初めて親元を離れて友達と過ごす貴重な機会となります。その中で、上級生は自然と下級生の面倒を見ることを覚え、リーダーシップを育んでいきます。一方、下級生は上級生の姿を見て「自分もああなりたい」という憧れの気持ちが芽生え、成長への意欲を高めていくのです。

実際に、3日間の宿泊ツアーから帰ってきた後、半数以上の保護者から「子どもに変化が見られた」という声をいただいています。「家庭内で自主的に行動するようになった」「自分でシャンプーができるようになった」など、具体的な成長の様子が報告されています。私たち自身も、このような短期間での変化には驚きを感じることがありますが、それだけ濃密な体験の場を提供できているということだと考えています。

創造性と学びを融合させた特別な体験プログラム

ー具体的にどのような体験を提供されているのでしょうか?特徴的なプログラムについて教えてください!

河津:日帰りツアーの代表的なものとしては、先ほども触れた水族館や動物園のバックヤード見学があります。ただ見学するだけでなく、普段は入れない場所で飼育員さんから直接お話を聞いたり、餌の準備や給餌体験をさせていただいたりと、その仕事の一端を体験できる内容となっています。

また、教育的視点を重視した特徴的なプログラムとして、「ミッションクリア型」のツアーも実施しています。これは単に目的地を訪れるだけでなく、例えば「謎の博士に操られた学校を救出する」といったストーリー性のある謎解きゲームの要素を組み込んだものです。子どもたちの想像力を刺激しながら、チームで協力して課題を解決する力を養うことができます。

参加規模としては、大型バス1台で25名から35名程度を基本としています。

対象年齢は小学校1年生から中学校3年生までと幅広く設定していますが、特に小学校1、2年生の参加が多いのが特徴です。これは、学童保育所の利用者が低学年に集中しているためです。ただ、うれしいことに、学童保育所を卒業した後も参加し続けるヘビーリピーターも少なくありません。

コミュニティの形成と継続的な成長支援

ー中学生になっても参加されるお子様がいらっしゃるのは興味深いですね。どのような魅力を感じているのでしょうか?

河津:中学生のリピーターの方々からよく聞くのは、特別な体験ができる楽しさはもちろんですが、「旅友」と呼べる関係性ができることへの魅力です。普段は別の学校に通う子どもたち同士でも、旅行を通じて仲良くなり、「次の旅行でまた会おう」と約束し合うような関係が生まれることもあります。

中学生になっても参加を続ける理由の一つは、一緒に旅行してきた下級生との再会を楽しみにしているというものです。また、引率する指導員との再会を楽しみにしている参加者も多く、まさに一つのコミュニティが形成されているといえます。

今後の展望:民間学童の価値向上を目指して

ー今後の展開についてお考えをお聞かせください!

河津:現在、自社運営のスクールでのツアーが非常に好評をいただいていることを踏まえ、他の民間学童施設への展開を積極的に進めていきたいと考えています。実は、多くの民間学童が公設との差別化に苦心しているという現状があります。民間学童は一般的に利用料金が高くなりますので、「なぜ公設ではなく民間を選ぶのか」という価値提案が重要になってきます。

そこで、このような特別な体験プログラムの提供は、施設の価値向上に大きく貢献できると考えています。旅行のノウハウを持たない民間学童でも、私たちが運営をサポートすることで、子どもたちに貴重な体験の場を提供することができます。

子どもたちの未来を育む特別な体験へ:保護者の方とお子様へのメッセージ

ー最後に、保護者の方とお子様へメッセージをお願いします!

河津:保護者の方々へは、子どもの成長における「体験」の重要性をお伝えしたいと思います。小さい頃からの様々な体験は、子どもたちの視野を広げ、「自分にはできる」という自己肯定感を育むことにつながります。特に、私たちが提供する課題解決型のツアーでは、リーダーシップやコミュニケーション能力、決断力といった、社会に出てから必要となる非認知能力を自然な形で養うことができます。

お子様へのメッセージとしては、普段は入れない場所の見学や、動物園での飼育員体験など、「わくわく」するような体験がたくさん用意されていることをお伝えしたいです。初めての参加で不安を感じる方も多いと思いますが、子どもたちは驚くほどすぐに打ち解けて仲良くなれますし、中には「旅友」として継続的な交流が生まれることも少なくありません。

ぜひ一度、ふれたびの旅行に参加して、普段とは違う特別な体験を通じて、新しい自分を発見してみてください。きっと、かけがえのない思い出と、大切な気づきが得られることと思います。