ボルダリング知育教室「のぼちー」さんにインタビューをしました!

今回はボルダリング知育教室「のぼちー」の井上さんにインタビューをさせていただきました!クライミングを通して井上さんが伝えたいこと、与えていきたいことを中心にお話をお伺いしてきましたので、ぜひご覧ください!

井上様の教室内での役割とこれまでの経歴について

ーまず、井上様の教室内での役割や、これまでの経歴について簡単にご紹介いただけますか?

井上:もともと私は全く異なる業界で働いていました。サラリーマンとして普通に働いていましたが、子育てを機に一度会社を辞めました。その中で年齢を重ねるにつれて、「やりたいことは何だろう?」と考えた結果、今までできなかったことに挑戦したいという気持ちが湧いてきました。そこで出会ったのがクライミングです。このスポーツの魅力に取り憑かれ、もっと多くの人に広めたいと強く思いました。

加えて、子育てをしていた際に、幼児教室の講師資格も取得しました。幼児教育に以前から興味があり、独学で学びを深めていたのですが、その中で「幼児教育の重要性やそのインパクトは非常に大きい」と実感しました。クライミングと幼児教育の親和性を感じ、何かを融合させたプログラムを考案し、教室を始めたのがきっかけです。

クライミングの魅力について

ー教室を始めるきっかけにもなった、クライミングの魅力について詳しく教えてください。

井上:クライミングの魅力は、全身を使う運動という点です。スポーツによっては上半身や下半身だけを使うものが多いですが、クライミングは全身をまんべんなく使うことができるため、幼児期の基礎運動としても非常に有効だと感じています。加えて、年齢を重ねても全身を使い続けることは健康に良く、長期的な体力維持に貢献できるスポーツです。

もう一つの魅力は、体だけでなく頭も使う点です。クライミングは、ただ登るだけではなく、ルートを考えたり、使えるホールド(壁についている石)を選びながら進むパズルのような要素があり、ゲーム性が非常に高いです。そのため、子どもから大人まで楽しめます。また、精神面でも自分の恐怖心と向き合いながら挑戦することが必要で、自己成長を促すスポーツでもあります。

さらに、クライミングの大きな特徴は、他者との協力や応援文化が根付いていることです。クライミングの場では、みんなが互いに応援し合う雰囲気があり、日本では「ガンバガンバ」と言われることが多いですが、海外では「カモン」といった具合に応援の声が飛び交います。そうした文化もまた、クライミングを特別なスポーツにしていると思います。

幼児教育とクライミングの融合について

ー幼児教育とクライミングを融合させるアイデアはどのように生まれたのですか?

井上:私はもともと幼児教育に興味があり、クライミングと幼児教育が非常に相性が良いと感じたのがきっかけです。幼児教育は、幼児期の子どもたちにとって重要な基礎を築くものですが、クライミングはその基礎運動や精神的な成長を自然にサポートします。特に、クライミングを通じて得られる「挑戦する力」「他者を応援する力」は、幼児教育の大切な要素でもあります。

さらに、クライミングは全身運動であり、頭も使うスポーツです。幼児期にこうした複合的な運動や思考を促す環境を提供することは、子どもたちの発達にとって非常に有益だと考えています。そこで、クライミングの楽しさと幼児教育の要素を組み合わせたプログラムを考案し、子どもたちが遊びながら学べる場を作りたいと思ったのです。

教室のカリキュラムと他教室との違い

ー他のクライミング教室と比べて、井上様の教室のカリキュラムにはどのような違いがありますか?

井上:私たちの教室は、一般的なクライミング教室とは少し異なり、三つのアクティビティを取り入れたカリキュラムを採用しています。まず一つ目は「ウォールアクティビティ」で、これはクライミングそのものです。子どもたちが壁を登る活動が中心となります。次に、二つ目の「フロアアクティビティ」は、体操のような全身運動を行うプログラムです。これにより、クライミングだけでは補えない基礎的な運動能力を育むことができます。

そして、三つ目が他の教室にはない「知育アクティビティ」です。これは、小学校受験にも対応できるような知育的な問題解決を含むアクティビティで、壁を登るだけではなく、子どもたちがゲーム感覚で学びながら、様々な課題に取り組む内容です。例えば、動物たちのお家に行くための地図を使った移動など、毎週異なるテーマで楽しめるプログラムを展開しています。

こうしたアクティビティを組み合わせることで、子どもたちが飽きずに楽しく学びながら成長できる環境を提供しています。

安全面と運動神経に関する対応について

ーお子様の安全面や、運動神経の差がつかないかどうかについての対応はどのようにされていますか?

井上:安全面に関しては、特に注意を払っています。まず、クライミングを始める前に、正しい落ち方をしっかりと教えます。落ち方を知らないと、どうしても事故が発生する可能性が高くなるため、これは最も重要なポイントです。また、体験レッスンの際にも、まずは落ち方を習得してもらい、その後も定期的に確認を行っています。

運動神経に関しては、各子どもたちのレベルに合わせた課題を設定するようにしています。教室は少人数制で行われているため、講師が個々の成長を細かく見守り、それぞれに適したステップを提供しています。例えば、初心者の子どもには簡単な課題を、上級者の子どもにはより難しい課題を出すことで、無理なく成長できる環境を整えています。また、保護者にも進捗を共有し、子どもたちが少しずつステップアップしていることを実感してもらえるように心がけています。

教室の利用時間や親御さんのサポートについて

ー教室の利用時間や、特に働いている親御さんに対する配慮について教えてください。

井上:教室の開催時間は、主に平日の日中と夕方に設定しています。未就学児のクラスでは、幼稚園が終わった後に参加できるよう、午後2時半から5時までの時間帯にコマを設けています。また、働いている親御さんのために、夕方のクラスもあり、早めに仕事を終えた親御さんが子どもを迎えに来られる時間に合わせたスケジュールを組んでいます。

さらに、日曜日にも一部のクラスを開講しており、週末にしか通えない親御さんにも対応できるようにしています。教室自体はクライミングジムの空いている時間帯を活用して行っているため、親御さんやお子様のスケジュールに合わせた柔軟な運営が可能です。

インタビューを通して感じたこと

井上様のクライミング教室では、全身運動や思考力、協調性を養うクライミングを通じて、子どもたちが遊びながら成長できる環境を提供しています。安全面や個別対応にも配慮し、子どもたちが無理なく成長し、自己肯定感を高めることができるプログラムが整っています。

ー幼児教育とクライミングの融合により、子どもたちは楽しく学びながらしっかりとした基礎を築いていけるんだなと確信しました!