絵心がないから描けない —— そんな思い込みを覆す色鉛筆アート教室です。Atelier ilohacolour(アトリエイロハカラー)では、生徒さん一人ひとりの「描きたい」という思いに寄り添い、基礎から丁寧に指導します。毎年行なう展覧会では、額装した生徒さんの作品を展示。趣味の枠を超えた、本格的なアート活動を楽しめます。

サービス概要
ー まずはAtelier ilohacolourについて、どのような教室なのか教えていただけますでしょうか?
伊久多さん:主に初心者の方を対象とした色鉛筆の絵画教室を運営しています。まずは家にある色鉛筆を使い、徐々に色数を増やしてステップアップできるレッスンを提供しています。
定期講座のレッスンは1クラス10人~15人程度、1回のレッスンは2時間です。現在開講中の教室は兵庫県の舞子駅のすぐ近くにあります。その他マンツーマンのオンラインレッスンやアートイベント会場での約20名のワークショップ開催など、ご要望に応じて行なってきました。
設立の経緯・きっかけ
ー 教室を開設されたきっかけを教えていただけますでしょうか?
伊久多さん:私自身、大人になってから色鉛筆アートの画集を見て衝撃を受け、独学で描き始めたのですが、色鉛筆の素晴らしさを多くの方に知ってもらいたいと思い個展を開催しました。
その展覧会で画材メーカーの方との出会いがあり、一日体験レッスンの講師を依頼されたことが教室開設のきっかけとなりました。とても楽しい経験だったので、教室を本格的に始めたいと思ったんです。
当時、ほとんどの文化センターに一般的な色鉛筆の講座はありましたが、本格的な絵画作品を描くための講座はなく、新たな色鉛筆アート講座として企画を持ち込んだり、カフェでスペースを借りたりして、2004年から徐々に活動を広げていきました。
特徴やアピールポイント
ー Atelier ilohacolourの特徴やアピールポイントを教えていただけますでしょうか?
伊久多さん:色鉛筆の最大の魅力は、いつでもどこでも手軽に使えることです。準備や片付けも簡単で臭いもなくコストもそれほどかからないので、気軽に始めやすいのが特長です。
また、本格的な絵画作品を描けることも大きな魅力です。当教室では、完成した作品を額装して展示することを重視しています。受講1年目から生徒さんの作品をグループ展で展示する機会を設けており、それが生徒さんの励みにもなっています。生徒みなさん、描きたいものや絵を描く目的はそれぞれ異なり、希望に沿って指導しています。
生徒に指導する際に意識していること
ー 指導の際に特に工夫されていることはありますか?
伊久多さん:生徒みなさんの目線に立って、分かりやすい言葉で伝えるように心がけています。全くの初心者の方には、鉛筆の持ち方や動かし方など基本から丁寧に指導します。自分で考え試したい方には、いくつかの技法を提示し試行錯誤してもらってからアドバイスするなどしています。生徒みなさんが自身の感性を大切にしながら楽しく描き、無心になって作品づくりができるよう心がけています。
コースや料金体系について
ー 料金体系について教えていただけますでしょうか?
伊久多さん:開講中のレッスンは、1回2時間で3,000円(税別)となっています。(2025年5月現在)
おすすめの色鉛筆や必要な画材を適宜ご案内し、ご自身の好みのものをご準備いただきます。
体験レッスンでは、家にある色鉛筆(赤・青・黄)で受講できるレッスン内容をご用意しています。
今後のビジョン・展望
ー 今後の展望についてお聞かせください。
伊久多さん:ご縁があり2025年春より中学校の美術部指導も行なうことになりました。色鉛筆の魅力だけでなく、アートによって自己表現する楽しさを、今後、より多くの人に感じてもらえるよう動画の配信など新たなことに挑戦し、色んな場所でワークショップやレッスンが行えればと思っています。
記事を読んでいる方へのメッセージ
ー 最後に、色鉛筆アートに興味を持たれている方へメッセージをお願いします。
伊久多さん:絵心は育むことができます。もし描いてみたいと思われたら、ぜひ一度試していただきたいです。また絵を描き始めると、日常生活の中で美しいものに目が向くようになります。
例えば空や道端の枯れ葉など、今まで気づかなかった美しい色や形が身の回りに溢れていることに気付くようになります。色鉛筆をきっかけに絵が描けるようになるだけでなく、生活に彩りが生まれる、そんな体験をしていただきたいと思います。