愛知県豊田市で子どもから大人まで幅広い世代に音楽の喜びを伝えている『豊田市あゆみピアノ教室』。代表の佐藤あゆみ先生は音楽大学卒業後、一般企業での勤務経験を経てピアノ教室を開設されました。その豊かな経験に基づいた指導法と、アメリカ発祥の「ペースメソッド」を取り入れた独自のアプローチが、多くの生徒さんから支持されています。
あゆみ先生の指導は単なるピアノ技術の習得にとどまらず、音楽を深く理解し楽しむための総合的な学びを提供しています。特に子どもたちには、感覚と理論をバランスよく組み合わせた指導で、楽しみながら確実に上達できる環境を整えています。自身も子育て中のあゆみ先生は、保護者の方々と同じ目線で悩みを共有しながら、子どもの成長を一緒に見守る姿勢も魅力です。
今回のインタビューでは、教室の特徴や指導へのこだわり、コース設計の工夫、そして今後の展望まで、幅広くお話を伺いました。音楽教育に対する情熱と探究心にあふれるあゆみ先生の言葉から、生徒と共に成長し続ける教室の魅力が伝わってきます。

名古屋音楽大学
器楽学科ピアノ専攻卒業
5歳より習い始める。
奏法・ソルフェージュを寺本あけみ
音楽理論を川津令子
大学では、ピアノ奏法を大口光子
声楽を中島美鶴の各氏に師事。
中学・高校音楽教員免許取得。
2017年より豊田市あゆみピアノ教室開校。
一人ひとりの成長に寄り添う、心温まる教室づくり

ー佐藤さま、本日はどうぞよろしくお願いいたします!まずは簡単に、どういった方を対象にしているピアノ教室なのか、そしてどういった指導を行っているピアノ教室なのか、『あゆみピアノ教室』の概要についてお伺いしてもよろしいですか?
佐藤あゆみ先生(以下敬称略):基本的には年齢に関係なくどなたでも受け付けていますが、中心となるのはお子さまですね。
ピアノの指導はもちろんですが、上達するために何が必要かという点も大切にしています。練習が一番重要ですが、その練習を無理なく継続するための方法や、効率よく上達するための練習量やタイミング、内容についても丁寧に伝えています。
音楽は感覚的で曖昧になりがちです。「こんな感じ」だけでは再現性が低くなってしまいます。そこで、具体的に言葉で説明し、一曲だけでなく他の曲にも応用できる共通点を明確に伝えることを心がけています。
音楽と社会経験が融合した、教室設立のストーリー

ー佐藤さまがこちらのピアノ教室を始められた経緯や、きっかけをぜひ教えてください。
佐藤:私は少し変わった経歴を持っています。音楽大学を卒業後、一般企業に就職しました。学生時代に結婚式場でアルバイトをしていた経験から、ウエディングプランナーとして結婚式業界で働いていました。
幸い、音楽や芸術に理解のある会社で、社内に質の良いピアノがあり、仕事に慣れてからは空き時間に演奏することも許可されていました。一般企業でありながらも、自分の特技を活かせる環境でした。
結婚して妊娠をきっかけに退職しましたが、子育てが一段落してから自宅でピアノ教室を始めることにしました。一度社会に出た経験があることで、多角的な視点からピアノ指導ができていると感じています。
「いつかは音楽に戻りたい」という思いはずっとあったんです。音楽大学卒業後すぐに教室を開くのではなく、社会経験を積んだことは私にとって貴重な財産となっています。子育ての合間に少しずつ準備を進め、教室の構想を練ってきました。
ウエディングプランナー時代は練習時間も限られていましたが、休日や仕事後に演奏したり、会社の披露宴会場を使って自主コンサートを企画したりして、技術を維持するよう努めていました。教室開設にあたっては演奏技術を取り戻すのに時間がかかりましたが、その経験があったからこそ、生徒さんの気持ちを理解できる教室になったと思います。
革新的「ペースメソッド」が生み出す、子どもたちの無限の可能性
ー他のピアノ教室と比べて、『あゆみピアノ教室』の一番のアピールポイントについて、一番の特徴的な所について教えて頂きたいです。
佐藤:演奏技術はもちろん大切ですが、それに加えて音楽の本質的な理解を深める要素を取り入れているのが特徴です。また、私自身も子育て中ですので、保護者の方々と同じ目線で子育ての悩みを共有しながら、一緒にお子さんの成長を見守るという姿勢でレッスンしています。
特に強みとして挙げたいのが「ペースメソッド」です。これは比較的新しい音楽指導法で、アメリカで考案されました。日本人には馴染みのない感覚や発想が取り入れられており、新しい視点で音楽を教えることができます。
例えば、‟全調教育”という考え方があります。全調教育とは、シャープ・フラットが幾つであっても、差異なく演奏出来るようにするという指導の概念です。日本では一般的に、簡単な曲は白鍵だけで弾き、難しくなると黒鍵が増えるという認識がありますが、ペースメソッドでは最初から子どもたちに黒鍵を多く弾かせ、徐々に白鍵を増やしていきます。
黒鍵は飛び出ていて触りやすいため、視覚に頼らなくても位置がわかります。最初から黒鍵に親しむことで「黒鍵は難しい」という先入観を持たず、シャープやフラットの多い曲でも自信を持って取り組めるようになります。
また、フォームや手の使い方も詳細に指導します。日本の教材は音符とイラストが中心で、先生によって求めるレベルにばらつきがありますが、ペースメソッドの教材には具体的な指示が細かく記載されています。そのため、指導の一貫性が保たれ、どの生徒さんにも同じ質の高い指導ができる仕組みになっています。
豊田市内でペースメソッドを正式に取り入れている教室は少なく、それが弊教室の大きな強みになっています。
理論と感覚を結ぶ、才能を花開かせる独自の指導法

ー生徒さんに指導する際に、特に意識していることがあれば、教えてください。
佐藤:できたところを具体的に褒めることを大切にしています。「ここはこういう風にうまくできている」「ここはこうするともっと良くなる」というように、明確なフィードバックを心がけています。
もう一つ重視しているのが、「歌うこと」です。「歌うように弾きましょう」という抽象的な指示ではなく、実際に声に出して歌うことを促しています。特に小さなお子さんには、理論的な説明より感覚的なアプローチが効果的です。
例えば、「正しい手の形を維持して」とアドバイスしても体現するのが難しい子には、「口で『ららら』と歌うのは簡単だよね。それじゃあ、実際に声に出して『ららら』と歌いながら、同時に手も動かしてみましょう!」と伝えます。体は一つのシステムなので、口で自然にできることを手も自然に再現できるようになるのです。
このように、感覚と理論をバランスよく組み合わせることで、より効果的に上達できると考えています。
あなたの「弾きたい」に応える、多彩なコース設計

ーどのような受講コースやプランがあるか、それぞれ簡単にご説明頂けますか?
佐藤:大きく分けて「演奏コース」と「ソルフェージュコース」の2つがあります。
演奏コースはさらにお子さん向けと大人向けに分かれています。
お子さん向けコースは、リトミック的な要素から始まり、初級・中級・上級と段階的に進みます。大人向けも同様に初級・中級・上級の3段階で構成されています。
また、短期間だけ学びたい方向けに、単発的に受講できるプランも用意しています。「半年だけ習いたい」といった期間限定の学習や、通常コースとは異なる形態でのレッスンにも柔軟に対応しています。
「1曲習得コース」では、特定の1曲だけをマスターしたい方向けにレッスンを行っています。例えば、初心者の方が「この特別な曲を弾けるようになりたい」という場合、まずは実現可能かどうかをご相談させていただきます。曲の難易度と生徒さんの現状に大きな差がある場合は、曲目の変更や簡易アレンジの提案、あるいは目標達成に向けた適切な計画を立てることも可能です。
「ソルフェージュコース」では、演奏技術以外の音楽的素養を身につけることができます。音楽理論、歌唱、編曲や作曲の基礎、伴奏パターンなど、音楽をより深く理解するための知識を学びます。通常のレッスンだけでは時間が限られるため、このコースを併せて受講することで、より総合的な音楽能力を養うことができます。
音楽の喜びを共有する、新たな取り組みへの挑戦

ー今後、より強化していきたいことや、新たに取り組んでいきたいことがあれば、ぜひ教えてください。
佐藤:次回の発表会で新しい試みを計画しています。すべての演奏が終わった後に、‟音楽クイズ”を実施しようと考えています。昔の「天才クイズ」のような形式で、参加者が楽しみながら音楽知識を深められるイベントです。
発表会は格式ばった雰囲気になりがちですが、もっとアットホームな空間にしたいと思っています。私が子どもの頃は、発表会後に参加者全員で食事をしたりゲームをしたりする時間がありましたが、近年はコロナの影響で会場での飲食が制限されるなど、できることが限られてきました。
そんな中でも、クイズであれば実施可能ですし、大人も子どもも一緒に楽しめるため、音楽を通じたコミュニケーションの場として活用していきたいと考えています。音楽をより身近に感じ、楽しく学べる機会を増やしていきます。
共に学び、共に成長する教室からのあたたかなメッセージ

ー最後に、『豊田市あゆみピアノ教室』への入会を考えていらっしゃる方達に、ぜひメッセージをお願いいたします!
佐藤:私は音楽大学卒業後に一般企業での勤務経験もあり、様々な視点から音楽教育に取り組んでいます。生徒さんとの日々の交流を通して、私自身も多くのことを学び、成長しています。
指導法についても、教えていく過程で新たな気づきがあったり、過去に学んだことの理解が深まったり、より効果的な方法を日々見つけています。この教室は私も生徒さんも共に成長し続ける場所なのです。
この仕事で特に喜びを感じるのは、人の成長に関われることです。自分が伝えたことに対して生徒さんが応えてくれたり、目に見えて上達していく姿を見たりするとき、この上ない喜びを感じます。私がその変化を嬉しく思うのと同じように、生徒さん自身も成長を実感されていると思います。
弊教室は日々進化し、成長を続けています。音楽を通じて一緒に成長していきませんか?その成長のお手伝いを私がさせていただきます。