「やりたいことを最初から諦めないで」CreativePot音楽教室が実践する、楽譜を読む力から作曲まで育む音楽レッスン

「楽譜を読む力」「演奏技術」「創造力」をバランスよく育成するCreativePot音楽教室。

教育ベンチャー出身の髙橋悠之輔さんが運営する同教室では、4歳から大人まで、一人ひとりの目標に合わせた音楽教育を提供しています。

生徒さんが叶えたいことに寄り添いながら、多様な指導を行う教室について、髙橋さんにお話を伺いました。

教室概要

ー どのような方を対象に、どのようなレッスンを提供されていますか?

髙橋さん:4歳から上はリタイア世代まで、幅広い年齢層の生徒さんにレッスンを提供しています。

主にピアノと音楽理論の指導を行っており、作曲や編曲のレッスンも実施しています。

過去には音楽関連の受験対策を希望される方への指導実績もあります。

特にピアノを学ばれる大人の生徒さんは、初めて楽器に触れる方が多いのが特徴です。

設立の経緯ときっかけ

ー ご自身が教室を始められたきっかけについて教えていただけますでしょうか?

髙橋さん:以前は教育ベンチャー企業で働いていましたが、担当部門が閉鎖されたことをきっかけに教室を開設しました。

実は一時期音楽から離れていた時期もありましたが、それまでの塾講師として数学を教えていた経験を活かせること、そして自身の専門分野である音楽理論を教えられることから、音楽教室の運営を決意しました。

教室の特徴とアピールポイント

ー この教室の特徴やアピールポイントについて教えていただけますか?

髙橋さん:子どもたちに対しては、単にピアノを弾くだけでなく、英語教育における3要素のように、音楽教育にも重要な要素があると考えています。

特に楽譜を読む力を含め、それらをバランスよく育成することを重視しています。

大人の生徒さんには、教本に縛られることなく、本人がやりたいことをしっかりとヒアリングし、それを実現するための最適な教材選定や学習方法を一緒に考えていきます。

作曲や編曲のレッスンでは、生徒さんによって音楽を作る技術や能力に差があり、目指す方向性も様々です。

例えば、バンドの楽曲をピアノ編曲にまとめたい方や、有名アーティストのような楽曲を作りたいという方がいらっしゃいます。

そのような生徒さんには、まず好きな曲を持ってきていただき、その楽曲を分析して仕組みを理解することから始めます。

そこから模倣的な作曲を通じて、徐々にオリジナリティのある作品作りへと発展させていきます。

さらに、教室ではレコーディング設備も整えており、生徒さんが作った楽曲を録音し、ミキシングから音源制作、PV制作まで行えます。

その後、YouTubeチャンネルを作成して実際に動画を公開するところまでサポートしています。

生徒指導で意識していること

ー 生徒さんにレッスンされる際に大切にしていることについてお聞かせください。

髙橋さん:ピアノ指導においては、生徒一人ひとりの身体的特徴を重視しています。

同じ指導方法でも、人によって効果的な場合とそうでない場合があるため、よく観察しながら個別に適した指導を心がけています。

作曲指導では、指導者として手を入れようと思えばいくらでも介入できますが、あえてそうはせず、生徒さんに選択肢を提示する形を取っています。

本人がやりたいことをなるべくねじ曲げないように注意を払っています。

コースと料金体系について

ー 実際に提供されているレッスンのプランについて教えていただけますでしょうか?

髙橋さん:レッスンは1コマ1時間で実施しています。

子どもたちは週1回のペースで通っていただいていて、忘れてしまわないよう、定期的なレッスンが重要だと考えています。

一方、大人の方は仕事などの予定もあるため、月2回など柔軟に対応しています。

子どもたちのレッスンでは、1時間の中で効果的な時間配分を工夫しています。

まずピアノの演奏から始めて、その後ソルフェージュで楽譜の初見演奏の練習を行います。

さらに音楽理論のワークを実施し、最後の10~15分で作曲の入門的な内容を教えています。

作曲については、最初から自由に作曲することは難しいため、いくつかの制約を設けて選択式で進められるよう工夫しています。

簡単なプログラミング教室のような感覚で、段階的に作曲の技術を身につけられるようにしています。

楽譜を読む力の育成にこだわる理由

ー 一般的な子ども向けのピアノ教室と比べて、より深い指導をされているように感じますが、何か特別な想いをお持ちなのでしょうか?

髙橋さん:楽譜は早く読めるようになった方が良いと考えています。

その習得方法として、新しい曲をどんどん練習して弾くという方法もありますが、そういった要求に応えられる子どもは少なく、多くの場合は嫌になって辞めてしまいます。

しかし、そもそも生徒さんが教室に来る理由を考えると、「この曲が弾きたい」「こんな曲を弾いて周りを感動させたい」という動機があるはずです。

その願いを叶えるためには、楽譜に親しみ、楽譜を読む力を着実に身につけることが重要だと考えています。

今後のビジョンと展望

ー 今後強化されたい点や、今後新たに取り組んでみたいとお考えのことはありますか?

髙橋さん:現在は小さなお子様の生徒が増えていますが、今後は大人の生徒さんや、保育士試験などの資格試験でピアノ演奏が必要な方々へのアプローチも強化していきたいと考えています。

また、生徒数の増加に伴い、通常の発表会に加えて、様々な音楽イベントも企画していきたいと思っています。

メッセージ

ー 教室に興味を持たれた方へメッセージをお願いします。

髙橋さん:やりたいことを最初から「できない」「無理だ」と考えないでください。

必ずそこに至る方法があります。

私たち講師も最初は全くの初心者でした。

同じように、新しくピアノや作曲を始める方も、最初はできなくて当然です。

音楽の技術は誰でも習得できるものですので、「向いていない」などと思わずに、一緒に最適な方法を探っていければと思います。