大家族スイミングスクールは、スイミングに通うのが初めてのお子様や、水に対して苦手意識を持つ幼児から小学生までを対象にしたスイミングスクールです。一般的なスイミングスクールでは、顔を水につけるなど基本的な動作ができなければ次に進めないというような、1本道のシステムが多く、子どもがスイミングを嫌いになってしまうケースも少なくありません。しかし、こちらのスクールではそのような画一的な指導方法に疑問を感じ、「ゆるく、楽しく」をモットーに子ども一人ひとりのペースを尊重した独自の指導スタイルを確立しています。
苦手なことに無理に挑戦させるのではなく、まずは得意なことや好きな遊びを通じて、水と親しむことを大切にしています。また、ただ泳げるようになることを目的とするのではなく、子どもたちが自ら楽しみを見つけ、水への恐怖心を自然に克服していけるようサポートしています。さらに、着衣水泳なども取り入れており、楽しさの中にも安全意識を高め、水難事故を防止する取り組みにも力を入れています。
保護者に対しても、焦らず子どもの成長をゆっくりと見守る大切さを伝え、子どもが本当に水を好きになり、自発的に通いたくなる環境づくりを心がけています。
水が苦手な子どもたちが安心して通えるスクールを

ーまずは、大家族スイミングスクールの概要について教えてください。
大家族スイミングスクール代表 幸松さん(以下敬称略):主に子どもを対象としたスイミングスクールです。年齢で言えばだいたい3歳ぐらいから小学生ぐらいまでですね。特に初心者、あんまり泳げないとか、初めてスクールに通うとか、他のスイミングスクールで馴染めなかったような子たちが多く通っています。今いるのは小学生6年生ぐらいまでですけど、やっぱり中心は幼児から小学校低学年くらいの小さい子が多いですね。
子どもが本当に楽しめるスイミングを作りたくて
ースクールを始められた経緯を教えていただけますか?
幸松さん:僕自身、20年ぐらいスイミングとかフィットネス業界にいたんですけど、スイミングスクールって、どこも似たような進級システムなんですよね。最初に水慣れして、クロール習って、次は背泳ぎ…っていうような感じで。でも、そればっかりやってると正直楽しくないなってずっと思ってて。もっと楽しめる場所としてのスイミングがあってもいいんじゃないかって、そんな思いがあって、3年前ぐらいに先輩と一緒に起業したんですよ。ちょうどその時に、スクールをやっていないプールがあって、そこでやってみないかという話をいただいて始めました。
「ゆるく、楽しく」、子どものペースを第一に
ー他のスクールとの違いや、一番のアピールポイントは何でしょうか?
幸松さん:大家族スイミングスクールが特に大事にしてるのは、「ゆるく、楽しく」っていうことですね。確かに他のスクールの指導法って合理的で効率はいいんですよ。一人のコーチが10人くらいの子を一度に見て、泳ぎ方をきっちり教えて。でもそれだと、なかなか馴染めない子や、顔を水につけるのが苦手な子なんかは最初から躓いてしまうんですよね。
顔を水につけるのが苦手なら、そこにずっとこだわるんじゃなくて、一旦置いておいて、別のことを楽しんでみる。水遊びなんかを通じて、自然に顔がつけられるタイミングを待つ。泳ぎ方に関しても、クロールからスタートするような決まった順番ではなく、その子がやりたい泳ぎ方を自由に選べるようにしています。そうやって、その子が得意なこととかやりたいことをまず見つけてあげて、そこからゆっくり進んでいく、そんな感じのやり方をしています。
苦手を克服させるより、「できる」を見つけること
ー指導で特に意識していることや方針はありますか?
幸松さん:そうですね、やっぱり小さい子が中心なんで、嫌なことを無理にやらせるとすぐ嫌いになっちゃうじゃないですか。それってすごくもったいないですよね。だから、できないことを無理矢理克服させるんじゃなくて、まずはできることからやっていくっていうのが一番大事だと思っています。できることが増えると自信もつくし、そうなれば苦手な事へのチャレンジも積極的にできるようになります。
例えば顔がつけられなくても、水の中を歩くのが得意な子とか、浮かぶのが好きな子っているんですよ。そういう得意なことから少しずつ楽しんでもらって、そのうち自然に顔をつけられるようになってくれたらいいな、っていうのが理想ですね。
子どもって、自分から「できるようになったから見て!」って言ってきてくれるタイミングが絶対あるんです。それを焦らず待つようにしていますね。
シンプルで通いやすい料金体系
ー提供しているコースやプランについて教えてください。
幸松さん:基本は週1回のコースだけですね。好きな曜日と時間を選んで通ってもらう形です。きょうだい割引なんかも用意していて、二人目以降はちょっと割引したりしていますね。
水が好きになることで、水難事故を防ぎたい
ー今後強化していきたいことや目標はありますか?
幸松さん:プールが好き、水泳が好きっていう子どもを増やしたいですね。学校とか他のスクールで嫌いになっちゃった子にも、水の楽しさをもう一度伝えたいなって思っています。
楽しんで水に慣れていけば、自然と水の中での身体の使い方も覚えるんですよね。それが結果として水難事故の防止にもつながります。泳ぐ技術だけではなく、着衣水泳などを通して、安全に対する意識も身につけてほしいです。
保護者の方へのメッセージ
ー最後に、入会を考えている保護者の方へメッセージをお願いします。
幸松さん:保護者の方には、「焦らずゆっくり見守ってあげてください」ってことをよくお伝えしています。子どもは必ず泳げるようになります。でも、焦って結果ばかり求めると嫌になっちゃうんですよね。
だから、まずはスイミングを楽しんでもらって、そこから少しずつ水に慣れていけばいいんだよって。そんな気持ちで子どもたちをサポートしてもらえれば、子ども自身も楽しく続けられるし、それが何よりだと思いますね。楽しんでくれるのが一番です。
焦らず、温かく子どもたちを見守っていただけたら嬉しいです。