アルコールインクアートで”描けない”を楽しいに変える——私自身が実現したいアートの形

誰もがアートを楽しめる世界を目指して。アルコールインクアートを通じて、苦手意識のある人でも楽しめる表現の場を提供しているのが、私自身が運営するエンジョイアート協会です。

新宿とオンラインを拠点に、子どもから大人まで多くの人がアートを楽しめるような場をつくり、講師資格の発行まで行っています。

この教室は、絵画教室と資格取得コースの二本柱で運営しています

私たちの教室では、アートの楽しさを伝える絵画教室と、講師として活動したい方向けの資格発行コースの2本柱で展開しています。とくに近年人気が高まっているのが、SNSをきっかけに注目を集めているアルコールインクアートです。

このアートは、筆や鉛筆を使わず、アルコールと風でインクを広げながら色彩だけで作品を完成させていくユニークな技法です。

従来の絵画とは異なり、モチーフの再現ではなく、偶然に生まれる色の重なりやにじみによって表現を楽しめるのが特徴です。

教室は新宿とオンラインの両方で開催しており、初心者の方でも気軽に楽しんでいただける内容になっています。月2回の定期講座に加え、プライベートレッスンにも対応しており、個々のペースでじっくりと取り組める環境を整えています。

資格取得コースでは、作品を販売したい方や教室を開きたい方に向けて、より実践的かつ専門的な知識やノウハウをお伝えしています。実際に認定講師として活動している卒業生も増えています。

私が教室を立ち上げた背景——「描けない子」たちとの出会い

私はもともと南米の学校で美術の講師として勤務していた経験があります。現地の学校で生徒たちと接する中で、特に苦手意識を持つ子どもたちが「描けない」「上手くできない」ことでアートを嫌いになっていく姿をたくさん見てきました。

「まずは楽しいと思ってもらわないと、好きにはつながらない」と感じていた私は、その思いを形にする方法を探していました。

そんなときに出会ったのが、アルコールインクアートです。

色だけを使って風で描くこのアートは、まるで泥遊びのような自由さがあり、小さな子どもでも短時間で作品を完成させられる魅力があります。

日本に戻ってからも、小学校や保育園などで出張教室を行ったりアートに苦手意識を持つ大人の方々と多く出会いました。

彼らが小学生以来筆を取っていないという現状を変えるために、私はエンジョイアート協会を立ち上げました。「上手に描く」ことより、「楽しいと思える時間」を大切にしたいと考えたからです。

アートは特別な人だけがするものではなく、誰もが日常の中で気軽に楽しめるもの。そうした思いを、この教室には込めています。

この教室では、未経験者も安心してアートに触れられます

私たちの教室では、特別なスキルや経験がなくても、アートを楽しめる工夫をたくさん取り入れています。

指導においても、美術理論や色彩理論などを20年以上にわたって学んできた私の知識を活かし、参加者からのさまざまな質問にも丁寧にお応えできるよう努めています。

また、受講者一人ひとりのペースや関心に合わせたレッスンを心がけており、決まった形にとらわれず、自分の中から湧き上がる感性を大切にしていただくスタイルを尊重しています。

こうした柔軟な指導方針が、参加される方に安心感を与え、自己表現への自信にもつながっていると感じています。

「とにかく楽しむこと。絵画アレルギーを払拭すること。上手になるより、楽しい時間を過ごしてほしい」それが、私が大切にしていることです。

驚きと喜びに満ちた作品との出会いが、この教室にはあります

印象的だった出来事のひとつに、「私、絵なんて描けない」とおっしゃっていた受講者の方が、見事な作品を仕上げられたことがありました。ご本人も驚かれるほどの完成度で、「なんで描けたんでしょう」と照れ笑いされていたのが印象的でした。

大人になってから、自分にこんな力があると気づく瞬間の表情は、本当に忘れられません。技術的な上達だけでなく、自信や喜びに満ちたその瞬間こそが、この教室を続ける大きなやりがいになっています。

できないと思っていたことに、実は可能性があったと知ること。その気づきを共に味わえるのが、何よりの喜びだと私は感じています。

この教室は、今後も教育現場や自治体との連携を広げていきます

アルコールインクアートは少しずつ知られるようになってきましたが、今後は学校教育や自治体が取り組む不登校支援などと連携しながら、活動の場を広げていきたいと考えています。

学校では、苦手意識が先に立ってしまう子が多いのが現実です。だからこそ、教室は第3者として柔らかく寄り添える場所でありたいと思っています。

アートは心の表現でもあり、内に抱えた想いを外に出す手段にもなり得ます。その可能性を信じて、これからも活動を進めていきます。

教育現場との連携を通して、子どもたちが自分らしく表現できるような選択肢を、アルコールインクアートが担っていけるよう努めていきたいです。

難しく考えず、まずは楽しむことから始めましょう

これからアートに触れてみたいと考えている方へ。

ピカソなどアートは理解できない、私には無理、と感じている方にこそ、ぜひ一度体験していただきたいと思っています。

難しく考えず、まずは楽しんでみること。それが、あなたの中にある新しい可能性を広げてくれるかもしれません。

アートを通じて、自分らしさを取り戻せる場所。私たちエンジョイアート協会は、そんな未来を、これからも大切に育てていきたいと考えています。

エンジョイアート協会の公式ホームページはこちらから