タイには約10万人の日本人が暮らしています。その中で、駐在員として働く方々は約2万5千人。3〜5年という限られた駐在期間の中で、タイ語を学びたいと考える方は多くいます。しかし、従来の語学学校では、通学時間の確保や継続的な学習に課題がありました。
そんな課題を解決するために2023年4月に設立されたのが、オンライン特化型のタイ語学校「EDIND」です。自身も元駐在員として感じた学習の難しさを、独自の教育システム「PASATHAI LAND」で解決。毎日10分の学習を継続することで、効果的な語学習得を目指します。
今回は、EDIND代表の藤田氏に、オンラインでのタイ語教育に込めた想いと、新しい学習スタイルについてお話を伺いました。
EDIND対タイ語学校の概要とサービス内容
ー御校の概要とサービス内容についてお聞かせください。
藤田:EDINDタイ語学校は、オンライン専門のタイ語学校です。生徒の約7割がタイで働く駐在員や現地採用の方々で、残り3割が帯同家族の方々です。
レッスンはマンツーマン形式を基本としており、講師は全員タイ人のネイティブスピーカー。日本語検定2級以上の上級レベルの日本語力を持っています。タイ語は日本人にとってマイナー言語のため、ほとんどの方が初学者として入学されます。
独自の教育メソッドと特徴的なコース設計
ーどのような指導方法で授業を進めていますか?
藤田:タイ語は発音が非常に特徴的で、声調があり、母音が9個、子音が21個と複雑な言語です。そのため、初学者には特に発音の重要性を伝え、発音練習から始めています。その後、基本文法・文型を学び、日常会話でよく使うフレーズや単語を習得していきます。
当校の最大の特徴は、「PASATHAI LAND」という独自のプログラムです。これはビデオレッスンとマンツーマンレッスンを組み合わせたコースで、毎日10分の学習を継続することで効果的な言語習得を目指します。
ービデオレッスンとマンツーマンレッスンの具体的な内容を教えてください。
藤田:3ヶ月・6ヶ月のコースがあり、毎日10分の学習を行います。週に3つのテーマを設定し、まずビデオレッスンでインプットし、翌日にスピーキング練習でアウトプットを行います。
週末には課題として単語の発音を録音して提出し、講師がフィードバックを行います。その後、マンツーマンレッスンで実践的な会話練習を行う、というサイクルで進めています。
設立背景と目指す方向性
ー設立のきっかけについてお聞かせください。
藤田:私自身、以前タイに5年間駐在していた経験があります。その際、タイ語を学びたいと思って学校に通いましたが、通学時間や講師の質に課題を感じました。
タイには約10万人の日本人がおり、そのうち2万5千人が駐在員として3〜5年の任期で滞在しています。多くの方がタイ語を学びたいと考えていますが、従来の学習方法では継続が難しく、結果として生活の質が下がってしまうケースが多いことに気づきました。
この課題を解決したいという思いから、2023年4月に当校を設立した次第です。
他校との差別化ポイント
ー他校との違いや御校の強みについてお聞かせください。
藤田:主に3つの強みがあります。1点目は講師の質です。日本語能力が高く、日経企業での通訳経験を持つなど、日本人の考え方や文化、ビジネス用語もよく理解している講師陣を揃えています。
そして2点目は音声付きの独自オンラインテキストで、生徒は専用サイトからいつでもアクセスして自習できることです。
3点目が、先ほど説明した「PASATHAI LAND」というビデオレッスンとマンツーマンレッスンを組み合わせたコースを提供していることです。これはEDINDタイ語学校だけのユニークな特徴となっています。
コース構成と学習効果
ーどのようなコースがありますか?また、どのくらいで会話ができるようになりますか?
藤田:コースは大きく分けて、「PASATHAI LAND」(ビデオレッスン+マンツーマン)の3ヶ月・6ヶ月コース、マンツーマンレッスンのみのコース、そしてカップルコースがあります。カップルコースは、ご夫婦やパートナーで一緒に学べる特別なコースです。
上達のペースは学習頻度によって変わりますが、週2〜3回のレッスンを受講される場合、3ヶ月で基本的な日常会話ができるようになり、6ヶ月程度で双方向のコミュニケーションが取れるようになってきます。
教育理念と今後の展望
ー指導方針や今後の展望についてお聞かせください。
藤田:最も大切にしているのは、「楽しく学べる環境づくり」です。タイ語は英語と違い、仕事で必須というわけではありません。そのため、継続して学習していただくためには、言語を学ぶ楽しさや文化への理解を深める喜びを感じていただくことが重要だと考えています。
今後は、個人向け(BtoC)から法人向け(BtoB)にも展開を広げていきたいと考えています。企業の赴任前研修や語学研修にPASATHAI LANDを活用していただき、より多くの方にタイ語を学んでいただきたいと思います。また、言語を通じて日タイ間のコミュニケーションを促進し、両国の関係強化に貢献していきたいと考えています。
入会を検討している方へのメッセージ
ー入会を検討している方へメッセージをお願いいたします。
藤田:タイ語は見た目は難しそうに感じますが、実は話す・聞くという点では非常にシンプルな言語です。英語と比べても文法が単純で、語形変化もほとんどありません。
最初の一歩を踏み出せば、その先は楽しく学習を続けられます。体験レッスンも用意していますので、タイに滞在中の方、これから赴任予定の方は、ぜひカジュアルな気持ちでタイ語学習を始めていただければと思います。
なお、料金は2,580タイバーツ(約1万円)からとなっています。詳しい情報は当校のホームページでご確認いただけます。また、PASATHAI LANDの詳細を説明した動画も用意していますので、ご覧いただければと思います。