誰もが輝く未来を共に創る!NPO法人エガリテ大手前が描く男女共同参画のビジョン

NPO法人エガリテ大手前

NPO法人エガリテ大手前は、性別や年齢にとらわれず、すべての人が自己実現できる社会を目指して活動を続けています。全国規模で展開されるプログラムは、家庭内の育児支援や感性教育、民主主義教育など多岐にわたり、地域社会や企業、自治体とも連携しながらその影響力を広げています。

「ソフリエ講座」を通じた祖父母世代の育児支援や、「デモクラ講座」での子どもたちへの主権者教育など、多様な取り組みを通じて、社会の課題に向き合い続けている同団体。その背景には、創設メンバーたちが抱いてきた「男女共同参画社会を実現したい」という強い想いがあります。

本記事では、設立21周年を迎えたエガリテ大手前の活動の詳細や今後の展望、地域や社会へのメッセージを詳しくご紹介します。すべての人が平等に輝ける未来を目指す同団体の取り組みをぜひご覧ください。

NPO法人エガリテ大手前の活動概要

ーまず、NPO法人エガリテ大手前はどのような地域で、どのような活動をされているのか、団体の概要について教えてください。

NPO法人エガリテ大手前代表 古久保さん(以下敬称略):地域は一応、全国なんですけども、本当は全世界っていう気持ちでいるんですよ。ただ、現状は全国という感じです。やっていることは、男女共同参画社会を作りましょうということでして、今年で創設21周年を迎えました。具体的には、女性が家庭内労働の負担からキャリアを断絶してしまう、そんな現状を少しでも改善しようと、いろいろな活動を展開しています。

例えば「ソフリエ資格講座」というものがあります。これは祖父母世代がベビーシッターとして育児を手伝うための研修と資格認定を行うプログラムなんです。これを通じて家庭内の問題を解決したり、女性がキャリアを続けられるような支援をしています。最近では、地域で活動しているソフリエの方々が、託児サービスを無料で提供するような場面も増えてきました。

多彩なプログラムのご紹介

ー「ソフリエ講座」のほかにも、多くのプログラムを展開されていると伺いました。

古久保さん:そうなんです。他にも「パパシエ資格講座」や「感性教育 IQNOH講座」といったプログラムもあります。「パパシエ資格講座」というのは、男性が家庭内で積極的に育児に参加できるよう支援するプログラムで、父親が家庭にもっと関わることで子どもや家族全体の幸福感を高めることを目指しています。

また、「感性教育 IQNOH講座」では感性教育を重視して、子どもたちに遊びを通じて感性を磨く環境を提供しています。こういうのって、やっぱり小学校低学年の間に終えておかないと遅いんですよ。感性教育って本当に重要で、子どもの頃に身につけることでその後の人生にも大きな影響を与えるんです。

ー「主権者教育 デモクラ」についてもお聞かせください。

古久保さん:「主権者教育 デモクラ」は、小学生から高校生を対象とした民主主義教育のプログラムなんです。子どもたちが模擬選挙を通じて民主的な意思決定を体験したり、社会の仕組みを理解するための内容になっています。

例えば、クラスの中で「どうやったらみんなが公平に意見を言えるか」みたいなことを考えるんです。いきなり選挙なんて言われても、子どもたちにとっては難しいんですけど、そういう小さな体験を通じて民主主義の基礎を学んでいくんですね。

活動の背景と理念

ー活動を始めた経緯についてお伺いします。

古久保さん:「エガリテ」ってフランス語で「平等」という意味なんです。大手前っていうのは、私たち創設メンバーの出身校である大阪府立大手前高校の名前を取っています。当時、社会にはまだまだ女性のキャリア形成を阻む壁が多かったんですよ。例えば、私たちの同窓会の仲間たちも、優秀な人ばかりだったのに専業主婦として家に入ってしまった人が多くて。

これってどうなんだろう?っていう疑問があって、それなら自分たちで何か始めようという話になりました。男女共同参画社会を目指して、まずは身近なところから始めたのがエガリテ大手前の原点なんです。

今後の展望

ー今後の目標について教えてください。

古久保さん:これまでに協力いただいたNPO団体や自治体との連携をさらに強化していきたいです。例えば、地方のNPO団体と組んで、現地の課題を解決するような活動を増やしていきたいと思っています。

特に、地方の教育や福祉分野での活動を拡大したいですね。例えば、北九州市では現地のNPO団体と連携して、エガリテ大手前の教材を使ったセミナーを開催しています。これが非常にうまくいっていて、今後もこういう形で各地に広げていければと考えています。

また、国際的な視点を取り入れ、多文化共生社会の実現を目指して活動を続けていきたいと思っています。例えば、外国人留学生や労働者を対象にしたトークショーなど、異文化理解を深める機会を増やしていきたいですね。

メッセージ

ー最後に、自治体や高齢者の方々へメッセージをお願いします。

古久保さん:高齢者の皆さんには、ぜひ地域や社会に参加してほしいです。人生100年時代と言われている中で、まだまだできることはたくさんあります。新しいことに挑戦するきっかけを作って、一歩踏み出してみてください。そして、エガリテ大手前の活動にもぜひ参加してください。

自治体や企業の皆さんには、社会のニーズに合わせた取り組みを一緒に進めていけるようご相談いただければと思っています。特に、子育てや教育、地域福祉の分野での連携を強化したいと考えています。エガリテ大手前はシンクタンクとして調査研究も行っていますので、そのデータを活用して具体的な提案をすることも可能です。