「ダンスは楽しむもの」。三重県伊賀市で展開するFiveDance&DoubleDutchは、そんな想いを大切にしています。幅広い年齢層が通うこのスクールでは、ダンスの技術指導だけでなく、田植えや芋掘りなどの体験活動も実施。異年齢交流や食育を通じて、生徒一人ひとりの人間的な成長をサポートしています。

サービス概要
ーFiveDance&DoubleDutchについて、どのような方を対象に、どのような指導を行っているのか教えてください。
稲垣さん:当スクールは4、5歳の年中さんから76歳の方まで、年齢制限を設けずに幅広い層の生徒さんを受け入れています。FiveDance&DoubleDutchは、Culture Base FIVEというスタジオを拠点に展開しているダンススクールです。
現在は2階建ての建物の1階部分でダンスとダブルダッチの指導を行っています。将来的には2階部分も活用し、楽器演奏やアート制作など、様々な文化活動を学べる場として展開していく予定です。そのため、「文化の基地」という意味を込めて「Culture Base FIVE」という名称をつけました。
設立の経緯
ーFiveDance&DoubleDutchを設立されたきっかけを教えていただけますか?
稲垣さん:元々ダンスサークルを運営していて、約20名の生徒がいました。コロナ禍で多くの生徒が離れていく中、「もっと頑張りたい」「大会に出たい」という強い意志を持った生徒たちが残ってくれました。
しかし、活動場所として利用していた小学校の体育館や公民館が使用できなくなり、公園での練習を余儀なくされたのです。この経験から、鏡のある環境で、熱意のある生徒たちを育てたいという思いが強くなり、スタジオの開設を決意しました。
特徴とアピールポイント
ー他のダンススクールにない特徴やアピールポイントを教えてください。
稲垣さん:一般的なダンススクールやダブルダッチスクールは技術指導が中心ですが、当スクールは「人としての成長」を大切にしている点が最も大きな特徴です。異年齢の子どもたちが交流できるイベントを積極的に開催し、また食育の観点から田植えや芋掘りなどの体験活動も行っています。
これらの活動を通じて、自然との関わりの中で自分や仲間の大切さを肌で感じ、体験的に学んでもらうことを重視しています。また、学校での修学旅行が減少している現状を踏まえ、夏には必ず合宿を実施し、共同生活を通じた人間的な成長も支援しています。
さらに、楽しく活動することを基本としながら、より高いレベルを目指したい生徒向けにコンテストクラスを設け、大会出場を見据えた指導も行っています。
生徒指導で意識していること
ー生徒さんとのコミュニケーションで特に意識されていることはありますか?
稲垣さん:まず生徒自身が「自分を知ること」を大切にしています。「何が好きか」「何が嫌いか」など、自己理解を深めることから始め、その上で他者理解やコミュニケーション能力の向上につなげています。
一方的な指導ではなく、「あなたはどう思う?」という問いかけを重視し、生徒一人ひとりの考えを引き出すような指導を心がけています。
コースと料金体系
ーコースや料金体系について教えてください。
稲垣さん:年齢別のクラスに加え、ブレイキングクラスやK-POPクラスなど、ダンスのジャンルごとにクラスを設けています。幼児クラスは時間が短いため料金を調整し、通常クラスは1時間で統一料金としています。外部講師を招いているブレイキングやK-POPクラスは、別料金体系となっています。
現在の生徒数は136名で、クラスによって定員を12〜15名に設定しています。体験レッスンは1回500円で、入会を希望される場合は入会金5,000円をお支払いいただきます。
今後のビジョン
ー今後の展望についてお聞かせください。
稲垣さん:「自分が本当に心から楽しいと思えることを見つけてほしい」というのが私たちの根本的な想いです。現在はダンスとダブルダッチを通じてその機会を提供していますが、今後は音楽やアートなど、様々な分野で「楽しい」を見つけていただける場所にしていきたいと考えています。
メッセージ
ーFiveDance&DoubleDutchに興味を持たれている方へメッセージをお願いします。
稲垣さん:私自身、以前はダンススクールに対して敷居が高いと感じていました。「自分にダンスは難しいのではないか」と思われている方も多いと思います。しかし、当スクールは敷居を低く設定し、まずは「楽しむこと」を大切にしています。ぜひ一度、楽しさを体験できるレッスンに参加していただければと思います。