生徒の人生観に寄り添うクラシックギター専門教室 – 五十嵐クラシックギタースタジオの五十嵐さんにインタビューしました!

茨城県利根町でクラシックギターを専門に指導を行う「五十嵐クラシックギタースタジオ」。

一人ひとりの人生観に寄り添いながら、幅広い年齢層の生徒に対応する同教室の魅力について、五十嵐さんにお話を伺いました。

30年以上の歴史を持つクラシックギター専門教室

ー教室の概要についてお聞かせください。

五十嵐:茨城県利根町でクラシックギターの教室を運営しています。対象年齢は特に限定しておらず、3歳から80代まで幅広い年齢層の方が通われています。

趣味で楽しみたい方からコンクールを目指す方まで、それぞれの目的や目標に合わせた指導を行っています。

ー教室を始められたきっかけや経緯について教えてください。

五十嵐:私は子どもの頃からクラシックギターを専門に学び、音楽学校でもクラシックギター科を専攻していました。在学中に東京国際ギターコンクールで3位に入賞し、それからさらにクラシックギターの世界に深く入っていきました。

これまでの人生で、ギターを通じて多くの恵みや生きがいをいただいたので、その素晴らしい世界をより多くの方に知っていただきたいという思いで教室を始めました。

クラシックギターに特化した専門教室としての強み

ー他のギター教室にはない特徴や、一番のアピールポイントを教えてください。

五十嵐:最大の特徴はクラシックギターのみに特化していることです。一般的なギター教室では複数の種類のギターを教えることも多いですが、クラシックギター、アコースティックギター、エレキギターはそれぞれ趣向や奏法が全く異なります。

クラシックギターに特化することで、質の高い指導を提供できると考えています。

また、ギターは木製ですので、調整を必要とすることもあります。簡単なメンテナンス方法を学ぶ講習会も実施しており、楽器を長く大切に使う知識も提供しています。

さらに、月に1回、ギターや音楽全般に関する知識が学べる「ギター通信」を発行しています。音の出し方や右手の弾き方、楽譜の読み方など、毎月テーマを決めて作成しています。

レッスン中は生徒さんが弾くことに集中するあまり、言葉での説明が耳を素通りしてしまうことがあります。通信として文章で残すことで、後で冷静に振り返る際に役立ちます。

このギター通信はかなり蓄積されてきましたので、将来的にはこれらをまとめてクラシックギター演奏法として出版できればと考えています。

一人ひとりの人生観に寄り添った指導

ー生徒に指導する際に、特に意識していることや方針などを教えてください。

五十嵐:様々な年齢の方が来られますので、その方がこれまでどのような人生を過ごし、どのような考え方を持っているかを理解することが重要だと考えています。音楽や芸術を学ぶ上で、その人の人生観は大きく影響するものです。

レッスンを進める中で、生徒さんの人生観を少しずつ見極めていきます。レッスンを重ねる中で、その方の考え方や価値観を理解することが出来ますので、最終的に目指す方向は同じとしても、まずはその方の内面に寄り添った指導を心がけています。

柔軟なプランで幅広いニーズに対応

ー教室で提供しているコースやプランについて教えてください。

五十嵐:基本的には月2回の各60分レッスンを基準としています。ただし、月に2回通えない方や、ある程度自分で弾けるようになっている方のために、単発レッスンも用意しています。

また、ギターを始めるか迷っている方向けに、6回限定の入門コースも設けています。

レッスンの日程については、生徒さんの状況に応じて柔軟に対応しています。スケジュールが流動的な方の場合は、前月のレッスン時に翌月の予定を相談して決めるなど、可能な限り生徒さんの都合に合わせて調整するよう心がけています。

演奏機会の拡充を目指して

ー今後より強化していきたい部分や、取り組んでいきたいことがあれば教えてください。

五十嵐:生徒さんからの要望として、演奏の機会をもっと増やしてほしいという声をいただいています。

発表会の回数を増やしたり、合同練習会の機会を増やしたりして、人前で演奏する場をより多く提供していきたいと考えています。

他の人の演奏を聴くことは非常に勉強になります。それぞれの演奏には個性があり、「こういう演奏の仕方もあるのか」と視野を広げることができます。

一人で練習していると視野が狭くなりがちですので、生徒さんの視野を広げられるような機会を増やしていきたいです。

技術だけでなく音楽表現の奥深さを学ぶ

ー最後に、この記事をご覧の方へ向けたメッセージをお願いします。

五十嵐:「ギターを習い始めたけれど難しくて辞めてしまった」というお話をよく聞きます。これは学ぶ側も教える側も、演奏技術の向上だけに集中してしまい、ギターの深い世界を知らないまま終わってしまうことが原因で、とても残念に感じています。

音楽を学ぶということは、楽器を弾く技術を身につけるだけでなく、音楽理論を知り、ソルフェージュができ、自分なりの音楽表現を持つことの4つの組み合わせが大切だと考えています。

技術的なことだけにとらわれず、自分の音楽を表現していこうという気持ちで取り組んでいただければ、クラシックギターの奥深い世界に触れることができ、きっとクラシックギターが皆さんの生涯の友になることでしょう。

ぜひ、広い視野で学んでいただきたいと思います。