独自の学習メソッドで「使える中国語力」を育てるオンライン中国語学習スクール「DX Chinese」

独自のカリキュラムで中国語の習得を目指すオンライン中国語スクール「DX Chinese」。日本人特有の漢字能力が中国語習得の妨げになるという考えに基づき、脳科学的な中国語音の記憶方法で効果的な学習を実現。10年以上の実績を持ち、ビジネスパーソンから帰国子女まで、長期的な中国語力向上を目指す学習者に選ばれ続けています。

ビジネスパーソンから帰国子女まで、幅広い層が継続学習

ーではまず「DX Chinese」がどういった方を対象にしているスクールで、どのような指導を行っているサービスかについて、概要をお聞かせいただけますでしょうか。

大木様:DX Chineseは、オンラインの中国語学習スクールです。現在の受講者は、ビジネスパーソンが約5割、現地や帰国子女を含むお子様の学習者が約4割、シニアの趣味研学が約1割という構成になっています。年齢層は幼稚園年長からで上限は設けておらず、中には幼稚園年中からの受講を希望されるケースもあり、その場合はカウンセル時に保護者同伴での受講をお願いしています。

特筆すべきは、お子様の受講者の中には10年以上継続して学習されている方が多数いらっしゃることです。HSK上位合格者も多く、大学AO入試で活用されています。

指導はSkypeを使用した中国人講師とのマンツーマンレッスンを基本としていますが、それ以上に重要なのは、導入時の学習方法の理解です。確実に成果を出すための体系的な学習メソッドを提供しています。

大連の日本人駐在員家庭のニーズから誕生

ーこのサービスの設立の経緯やきっかけについて教えてください。

大木様:サービスの始まりは、大連に駐在していた日本人の方からの切実な依頼でした。お子様が現地で中国語を学び、ある程度の中国語力を身につけたものの、日本に帰国した後に継続して学習できる場所がないという課題を抱えていました。この課題解決のために始まったのが、当スクールの原点です。

当初はお子様3名からのスタートでしたが、その後ビジネスパーソンへと対象を広げていきました。特に立ち上げ当初は、中国や香港への駐在予定者や駐在員が約3割を占めていました。さらに時代とともに、香港やシンガポール、その他アジア諸国のインターナショナルスクールに通うお子様や帰国子女からのニーズも高まり、現在の両輪体制が確立されました。

「漢字を知っている」という落とし穴からの脱却

ー他の中国語学習サービスにはない特徴や一番のアピールポイントについて教えてください。

大木様:当スクールの最大の特徴は、日本人特有の課題に着目した独自の学習メソッドです。多くの日本人は「漢字を知っているから中国語は英語より簡単だろう」と考えますが、これは大きな誤解です。むしろ、日本人が漢字を知っていることは、中国語学習において重大な障壁となります。

なぜなら、漢字は視覚情報(抽象情報)であり、言語は音声情報(言語情報)だからです。日本人は漢字を見ながら音を聞くと、脳が理解しやすい視覚情報のみを優先して記憶してしまい、肝心の音声情報が定着しないのです。これは脳の仕組みから説明できる現象で、この課題を克服するための独自のメソッドを確立しています。(参考:鈴木嵩生著「脳のメカニズムからみた英会話習得法」)

また、学習の継続性を重視し、受講者との密なコミュニケーションを図っています。受講者が毎回操作する予約システムは敢えて導入せず、固定の曜日と開始時刻と担任老師での受講を基本とし、日本人の週単位の生活リズムに合わせた学習環境を提供しています。

レッスン前日には明日のレッスン案内メールに、「論語教育普及機構(理事長:加地大阪大学名誉教授)」認定の論語指導士監修の毎週異なる論語一章句を解説並びに中国語音声と合わせて添付しています。レッスン終了後には進捗表と成語や漢詩の解説を中国語アニメーションと共に提供し、広汎な学習をサポートしています。

カウンセリングと中国語音記憶重視の指導

ー受講者に指導する際に特に意識していることや方針などがあればお伺いさせてください。

大木様:私たちの指導で最も重視しているのは、最初の2-3ヶ月間において学習方法をしっかりと確立していただくことです。この期間は、教科書に頼らない、全く新しい学習方法を実践します。具体的には、先生の発音を毎レッスン終了時に録音して繰り返し「聞いて→しゃべって→書く」を行い、この復習に重点を置く方法を実践しています。予習は漢字を見るので不要としています。

レッスンの受講を開始していただく前には、必ず私が受講者様に対して1-2時間のカウンセリングを実施します。これは単なる面談ではなく、脳の構造や働きに基づいた中国語学習方法を、じっくりとお話しさせていただく重要な機会です。このカウンセリングを通じて、受講者一人一人の中国語レベルや学習目的を把握し、最適な学習プランを提案しています。

また、カウンセリングは学習開始後も必要に応じて何度でも無料で実施しており、受講者の悩みや課題に個別に対応しています。特に学習初期は意味が分からないまま音を覚えることへの不安も大きいため、しっかりとサポートしています。

脳科学に基づく最適な学習時間の設計

ー提供しているコースやプランについてお伺いさせてください。

大木様:基本的には60分のマンツーマンレッスンを推奨しています。これは脳の働きに基づいた学習時間設定で、脳が音を集中して聞くのに最も適した時間と言われています。90分コースも用意してはいますが、これは主に上級者向けで、読解力を深めたい方など、特定の目的を持った学習者にお勧めしています。実際に90分コースを受講されている方は全体の2-3%程度です。週の受講回数については、学習効果を考慮して90分を週2回受講するよりも、60分を週3回受講する方が効果的だとお伝えしています。

お子様の場合は45分に設定しており、これは小学校の授業時間に合わせた設定です。集中力の持続と学習効果の最大化を考慮しています。

レッスンは固定の曜日と開始時刻と担当老師で実施し、48時間前までのキャンセルであれば規定範囲で振替代講が可能な制度を設けています。固定のレッスン曜日と開始時刻と担当老師は、いつでも変更ができます。また、海外旅行や病気などで長期間受講できない場合は、振替(有効)期限を延長するなど柔軟に対応し、レッスン料の無駄を気にしないで安心して学習が継続できる環境を作っています。

現地での実践機会を通じた学習意欲の向上へ

ー今後こういった点をより強化していきたい、あるいは取り組んでいきたいという点があればぜひお伺いさせてください。

大木様:時期を見て、以前実施していた『中国現地での学習プログラム』の再開を検討しています。過去、大連の一流といわれるホテルと提携し、ウィークリーマンションタイプの宿泊施設を確保した上で、現地の語学学校での学習機会を提供していました。さらに、語学学校の中国語老師(中国人)がガイドとなり、老師と一対一で街に出て実践的な会話練習も実施していました。

今後は、単なる語学学校での学習にとどまらず、料理教室や書道教室、中国舞踊、音楽教室など、中国文化に直接触れながら、中国語学習ができる機会も提供したいと考えています。実際に現地で中国語会話ができた体験をすることは、学習者の自信と意欲向上に大きく貢献することを、過去のプログラムで実感しています。

「使える中国語能力」を目指す方へ

ー最後に受講を検討している方にメッセージをお願いいたします。

大木様:当スクールの学習方法は、多くの中国語学習塾の中国語学習方法とは一線を画します。「すぐに会話ができるようになる」「3ヶ月で話せるようになる」といった安易な約束はしません。脳の「短期記憶」から「長期記憶(一生の記憶)」への中国語音の移動定着は、短期間ではできないからです。

万人に一人の特殊能力者を除いて、皆にしかるべき時間が必要なのです。特に漢字を知る日本人学習者の場合、短期間の学習ではビジネスで使える中国語力の獲得には繋がらないことを、長年受講者の成長を見て来た経験で理解しているからです。私たちの学習方法を信頼し、継続して学習していただければ、やがてビジネスで使える中国語力が身につきます。

いずれまた盛んになる中国ビジネスにおいて会社はもはや通訳をつけてくれない時代が来ています。営業や購買、工場の人事管理のできる実践的なビジネスコミュニケーションが可能な中国語力のある人材が求められています。

私たちの学習方法は、最初は戸惑いを感じるかもしれません。しかし、3-4ヶ月で確実に聞き取り力が向上し、学習効果を実感できるようになります。長期的な視点で、しっかりとした中国語力を身につけたい方は、一度メールで大木を訪ねてください。