教育とEQの育成を重視する塾「EQAO」が目指す新しい教育のカタチ

総合型選抜対策を主軸としながら、グローバルな視点と地域に根差した活動を展開する学習塾「EQAO」。単なる受験対策だけでなく、EQ(感情知性)の育成を重視し、生徒一人ひとりの個性を活かした指導を行っています。今回は創設者である玉村氏に、独自の教育メソッドや今後の展望について詳しくお話を伺いました。

教育の枠を超えた多角的なプログラム展開

ーどういった方を対象に、どういった指導をされているのか、概要を詳しく教えてください!

玉村:私たちの中心となるターゲットは高校生です。特に力を入れているのが総合型選抜対策ですが、それだけにとどまらない多彩なプログラムを展開しています。例えば、英語資格取得を目指す「EQAOEnglish」では、実践的な英語力の養成を行っています。また、一般選抜対策コースも設けており、受験に向けた総合的なサポート体制を整えています。

さらに特徴的なのが、「EQAOキャンプ」という総合型選抜対策の合宿プログラムです。この合宿では、受験対策だけでなく、生徒同士の交流を通じた人間的な成長も重視しています。

また、教育の視野を広げる取り組みとして、カンボジアでの「EQAOスタディツアー」や、地方創生・福祉に関わる「EQAOボランティア」といった活動も実施しています。例えば熱海での地域活動など、実践的な社会貢献の機会を提供しています。

現在は新しい展開として、総合型選抜対策のためのアプリ開発も進めています。さらに、来年に向けて5冊の書籍出版を予定しており、私たちの教育メソッドをより多くの人々に届けられるよう準備を進めています。

コロナ禍から生まれた革新的な教育アプローチ

ー教室を始められたきっかけについて、詳しくお聞かせください!

玉村:私が18歳で上智大学に進学したのは、ちょうどコロナ禍の真っ只中でした。大学の授業がほとんど行われない状況で、自分にできることは何かを真剣に考えました。私自身、高校時代に中学3年生から3、4年間かけて総合型選抜の対策を重ねてきた経験があります。実績や評価の面では非常に良い結果を残していましたが、実際の選抜では思うような結果が得られませんでした。

この経験から、総合型選抜は単なる実績アピールの場ではなく、より深い自己理解と表現力が求められることを学びました。そこで、自分の経験を活かして受験戦略を見直したところ、志望校3校全てに合格することができました。

当時はオンラインで総合型選抜対策を行う塾がほとんどなく、多くの受験生が適切な指導を受けられない状況でした。そこでまず、Zoomを活用したコンサルティング事業としてスタートを切りました。

事業を展開していく中で、私は「IQよりもEQ(感情知性)の育成が重要である」という確信を持つようになりました。なぜなら、私自身が総合型選抜を通じて人間的に成長できたのは、失敗や成功の経験を通じて自己理解を深め、自分に向いている学問や将来の方向性を真剣に考えるプロセスがあったからです。

この経験から、EQを育むプロセスとして総合型選抜は非常に効果的だと考え、独自の教育プログラムを確立していきました。現在では、オンラインだけでなく対面指導も重視し、東京に校舎を構えて、より包括的な教育サービスを提供しています。

「協育」の理念に基づく革新的な教育スタイル

ー他の教室にはない特徴やアピールポイントについて、具体的に教えてください!

玉村:EQAOの最大の特徴は、「教育」を「教えて育つ」という一方向的なプロセスではなく、「共に育つ」「協力して育つ」という「協育」の理念で捉えているところです。従来の塾のように知識を一方的に教え込むのではなく、ディスカッション形式を多用し、生徒一人ひとりの個性を引き出すアプローチを重視しています。

実際の指導では、カウンセリングに近い形式を採用しており、生徒の潜在的な可能性を見出し、それを伸ばしていくことに力を入れています。また、対面とオンラインのハイブリッド形式を採用することで、生徒の状況や希望に応じて柔軟な学習環境を提供しています。

特に総合型選抜対策においては、SNSでの情報発信にも積極的に取り組んでおり、業界内でも高い認知度と実績を誇っています。上智大学への総合型選抜対策では、特に強みを発揮しており、多くの合格者を輩出しています。

未来を見据えたグローカル戦略の展開

ー今後、より強化されていきたいポイントや取り組みについて、詳しくお聞かせください!

玉村:今後の展開として、大きく2つの方向性を掲げています。1つ目は「グローバル展開」です。EQAO Englishや、EQAOスタディツアーを通じて、生徒たちの国際的な視野を広げ、グローバルな感性を育むことを目指しています。

2つ目は「ローカル活動」の強化です。世界を見る目を持つと同時に、足元の地域社会にも目を向けることが重要だと考えています。例えば、熱海でのボランティア活動や地域密着型のキャンプ活動を通じて、地域の課題や可能性に触れる機会を提供しています。

さらに、「EQAOブック」「EQAOアプリ」、そしてSNS(YouTube、TikTokなど)を通じた情報発信にも力を入れています。特に、地理的な制約や経済的な理由で塾に通えない生徒たちにも、質の高い総合型選抜対策の機会を提供したいと考えています。

アプリ開発に特に注力しているのは、地方在住で総合型選抜対策の機会が限られている生徒たちへのサポートを強化したいという思いからです。EQAOのメソッドを誰もが利用できる形で提供することで、教育の機会均等に貢献していきたいと考えています。

人間形成を重視した長期的な成長支援

ー最後に、入会を考えている方へ熱いメッセージをお願いします!

玉村:EQAOは「合格の先へ」というコンセプトを大切にしています。もちろん、高い合格実績を誇ることは事実ですが、私たちが最も重視しているのは、受験を通じた人間形成です。単に合格や成績向上を目指すだけでなく、その先の人生を見据えた確かな基盤づくりをサポートしています。

特に、自分の個性を理解し、しっかりとしたキャリアビジョンを持って大学進学を目指したい方にとって、最適な環境を用意できていると自負しています。長期的な視点で自己の成長を図りたい方、単なる結果だけでなくプロセスも大切にしたい方に、ぜひエカオの門を叩いていただきたいと思います。

私たちが最もやりがいを感じるのは、生徒の成長を間近で見守れることです。最初は全く自信がなかった生徒が、様々なプロセスを経て力をつけ、大学から認められて進学を果たす。そしてその後、「やって良かった」という感想を聞かせてくれる瞬間が、私たちにとっての最大の喜びです。

たとえ第一志望校に合格できなかった場合でも、しっかりと自己を振り返り、次のステップに向かって進もうとする生徒の姿に、大きな成長を感じることができます。また、これまで課題に向き合うことができなかった生徒が、自主的に努力する習慣を身につけていく過程を見守れることも、私たち教師冥利に尽きる瞬間です。そうした一人ひとりの成長に寄り添い、サポートしていくことが、EQAOの使命だと考えています。