長年の海外勤務経験を持つ坂井氏が立ち上げたサンライズ英語塾。単なる英語学習ではなく、生徒一人ひとりの興味や目標に寄り添った指導で、着実に成果を上げています。「英語は可能性を広げるツール」という確固たる信念のもと、独自の教育メソッドを展開する同塾の特徴や、効果的な英語学習のアプローチについて詳しく伺いました。
海外経験から見えた、英語教育の新たな可能性
ーまずは、サンライズ英語塾の対象となる生徒層と、具体的な指導形態についてお聞かせください!
坂井:当塾では、英語を通じて自分の可能性を広げたいと考える方を対象にしています。現在は小学4年生から30代の社会人まで幅広い層にご利用いただいていますが、特に中高生の割合が高くなっています。
ー塾を立ち上げられた経緯について、詳しくお聞かせいただけますか?
坂井:私は海外勤務を21年経験し、その後日本に戻ってきました。プロジェクトの終了に伴い、定年までの残り期間を考えた時に、次のキャリアとして何をすべきか真剣に考えました。自分の経験を振り返ってみると、英語のおかげで仕事の幅が広がり、かけがえのない出会いがたくさんありました。
海外勤務の中で特に印象的だったのは、日本から海外駐在員として来られる方の多くが、「英語ができない」という理由で貴重な機会を逃してしまうケースが非常に多かったことです。私にとって英語はチャンスそのものでしたが、それが逆に制限要素になってしまうことは非常にもったいないと感じました。このような言語の壁を何とかクリアし、より多くの方に可能性を広げていただきたいという強い思いで、塾を立ち上げることを決意したのです。
学校英語と個人の興味を組み合わせた、独自の学習アプローチ
ー指導において特に重視されている点について、具体的に教えていただけますか?
坂井:まず基本となるのは、学校英語をしっかりと身につけることです。読解力を含めた基礎固めは非常に重要で、これをスキップして何かを始めるのは難しいと考えています。
その上で特に重視しているのが、生徒一人ひとりの興味や趣味と英語学習を結びつけることです。例えば、野球部で活動している生徒さんで大谷翔平選手のファンがいれば、学校で習った文法を使って野球や大谷選手に関する例文を作ってもらいます。また、英語のニュースや動画を見ながら、「この表現はこういう場面で使うんだ」という気づきを促していきます。
このように、生徒の興味と結びついた形で学習を進めることで、より記憶に残りやすくなり、学業にもプラスの効果が表れてきます。実際、このアプローチを続けていくと、生徒たちは自然と自分から英語の情報を探し始め、自主的な学習習慣が身についていきます。
効果的な英会話力向上を実現する、ハイブリッド型指導
ー具体的なコース構成と指導方法について、詳しくお聞かせください!
坂井:現在、完全マンツーマン指導のコースと、外国人講師と日本人講師の2名で対応する英会話コースの2つを提供しています。特に中高生の場合は、定期テスト対策や受験対策のニーズが高く、それぞれの目標に合わせた柔軟な指導を心がけています。
英会話コースでは、まず外国人講師とのオンラインレッスンを30分行い、その後私が対面で振り返りや復習を行うという形式を取っています。オンラインレッスン中も私がオブザーバーとして同席し、生徒の様子を細かく確認しています。
一般的なオンライン英会話では、継続性の問題や実力向上の実感が得にづらいという課題があります。レッスン中は講師が察してくれたり、意味が通じてしまうことで、本来必要な復習や改善点の指摘が後回しになってしまいがちです。
当塾では、オンラインレッスン直後にオフラインでフォローアップを行うことで、その日の学びを確実に定着させる工夫をしています。このような「ワンストップ」の学習環境を提供することで、着実な英語力の向上を実現しています。
継続的な学習を支える、効果的なモチベーション管理
ー英語学習のモチベーションを維持するコツについて、アドバイスをいただけますか?
坂井:最も重要なのは、一歩一歩着実に進歩していることを実感できることだと考えています。特に中高生の場合は、日々学校で新しい学びがあります。今日学んだことで表現できる幅が広がり、次の学習でさらに奥深い表現ができるようになる。そういった成長の実感が、継続的な学習の原動力になります。
具体的な目標設定という意味では、英検は非常に良い指標になります。学年に応じた明確なレベル設定があり、周りの友達との切磋琢磨も生まれやすいため、モチベーション維持に効果的です。
一方、社会人の方の場合は、学校英語の基礎をすでに習得されている分、ステップアップの実感が得やすい面があります。ただし、初歩的なレベルから段階的に積み上げていく姿勢は同じように重要です。
未来を見据えた展望 – シニア層への展開と講師としての成長
ー今後の展望について、詳しくお聞かせください!
坂井:今後特に力を入れていきたいと考えているのが、シニア層向けのコース開発です。知的好奇心は年齢に関係なく、シニア層の方々のニーズにもしっかりと応えられる塾を目指していきたいと考えています。
また、生徒一人ひとりの興味に寄り添うため、私自身も様々な分野の知識を広げていく必要があります。例えばオンラインゲームが好きな生徒がいれば、そのゲームについて調べ、使われている独特の表現も学んでいきます。同じ目線に立って会話することで、より生き生きとした、効果的な指導ができると考えています。
ー最後に、これから英語学習を始める方、特に中高生の皆さんへメッセージをお願いします!
坂井:部活や他の教科など、やることがたくさんあって大変だと思います。しかし、英語は単なる教科ではなく、将来の可能性を大きく広げてくれる大切なツールです。
私自身、英語を通じて多くのチャンスを得てきました。今、学校で学んでいる英語の基礎を、より楽しく、より効果的に身につけていけるよう、一緒に頑張っていきましょう。また、社会人の方も、これまでの英語学習で培った基礎を活かしながら、新たな目標に向かって一緒に挑戦していければと思います。