プログラミングは「作って終わり」じゃない。-鎌倉駅前プログラミング教室for Kids代表の本田さんにインタビューしました!

教育現場でのプログラミング必修化を受け、各地でプログラミング教室が開講されるようになりました。その中で、鎌倉駅前プログラミング教室for Kidsは、独自の教育アプローチで注目を集めています。

100人規模の発表会の開催や、実践的なペアプログラミングの導入など、「作って終わり」ではない学びの環境を追求。サイバーエージェントグループとの連携による充実したカリキュラムで、子どもたちの好奇心を育みながら、創造性と表現力を伸ばしています。

ゲームが好きな子どもたちを「プレイヤー」から「クリエイター」へと導く、新しい学びの場「鎌倉駅前プログラミング教室for Kids」。その先進的な取り組みに迫りました。

プログラミングで子どもの創造性を育む3つのコース

ー御社のサービス概要について教えてください。

本田:鎌倉駅前プログラミング教室for Kidsは、小中学生、高校生を対象に3つのコースを展開しています。ほとんどの生徒がビジュアルプログラミングコースからスタート。教育版マインクラフトやQUREOといったビジュアルプログラミングツールを使用し、ブロックを組み合わせてプログラミングの基礎を学びます。

授業は対面を基本としながら、オンライン専用の時間帯も設けています。1レッスンの最大定員は15名で、3名のメンターが指導にあたる充実した体制を整えてることが特徴です。新規入学時には必ずカウンセリングを実施し、生徒一人ひとりに最適なコースを決定していきます。

渋谷から鎌倉へ、プログラミング教育の可能性を広げる

ー教室を始められたきっかけを教えてください。

本田:2018年頃、サイバーエージェントグループの株式会社CA Tech Kidsが運営するTech Kids Schoolを見学した際、小学生がテキストコーディングでiPhoneアプリやAndroidアプリを作っている姿に衝撃を受けました。

これは渋谷だけでなく、鎌倉の子どもたちにも提供したいと考え、CA Tech Kidsさんの協力を得て、2018年10月に開校しました。

発表会とペアプログラミングで広がる学びの世界

ー他のプログラミング教室との違いはどのようなところにありますか?

本田:最大の違いは、「作って終わり」ではない学びの環境を提供していることです。多くのプログラミング教室や学習塾では、教材をこなすだけで終わってしまうケースが少なくありません。

一方、当教室では100人規模の観客を前に5分間のプレゼンテーションを行う発表会を鎌倉芸術館で開催したり、実際の開発現場でも採用されているペアプログラミング(2人で1つの作品を作る方法)を取り入れたりしています。

生徒たちは主にゲームを制作していますが、そのレベルは生徒によって様々。ブロック崩しのような基本的なものから、マリオ風のアクションゲームまで、幅広い作品を生み出しています。

単にプログラミングを学ぶことや、技術的な知識だけでなく、プレゼンテーション能力やコミュニケーション能力など、将来必要となる総合的な力を育てているのが特徴です。

一人ひとりの興味に寄り添う個別最適化の指導

ー生徒への指導で特に意識されていることはありますか?

本田:個別最適化を重視しています。具体的には「楽しめるかどうか」と「答えを教えないこと」の2点です。生徒一人一人の興味や性格が異なるため、保護者への事前ヒアリングや指導中の観察を通じて、各生徒に合った適切なアプローチを心がけています。

例えば、女子生徒の場合、自分で描いた絵をプログラムで動かすアニメーション制作に興味を持つケースが多くあります。その場合、描いた絵をプログラムに取り込み、0.1秒ごとにコマ送りするようなアニメーションを作るなど、生徒の興味に沿った指導を行っています。

「答えをすぐに教えない」という点については、プログラミングの醍醐味である「試行錯誤」を大切にしたいからです。エラーが出たときも、すぐに正解を教えるのではなく、「どこでエラーが出ているのか」「なぜエラーが起きたのか」を生徒自身に考えてもらいます。

鎌倉から始まる、次世代のプログラミングコンテスト

ー今後の取り組みについて教えてください。

本田:まだ構想段階ではありますが、鎌倉市や教育委員会と連携し、市内の小中高生向けのプログラミングコンテストの開催を目指しています。全国規模のコンテストは応募者が1万人を超えるため敷居が高くなりがちですが、市レベルのコンテストであれば、より身近に感じてもらえると考えています。

将来的には、全国規模のコンテストとも連携し、より大きな挑戦の機会を提供していきたいと考えています。

プレイヤーからクリエイターへ、新しい可能性を開く

ー入会を検討している方へメッセージをお願いします。

本田:プログラミングに興味を持つ子どもにとって最も大切なのは、その好奇心を大切に育てることです。特に、ゲーム好きの子どもたちにとって、プレイするだけでなく作る側に回ることで、単なる消費者から創作者への転換が期待できます。

最近では、Robloxのような場所で、ゲームのプレイと制作が密接に結びついた環境も生まれています。私たちは、そうした子どもたちの創造性を後押ししていきたいと考えています。

体験授業も随時実施していますので、ぜひお気軽にお問合せください。