設立約20年の歴史を持つ子ども向け金融教育のパイオニア
ーキッズマネーステーションの成り立ちについて教えてください。
秋山様:キッズマネーステーションは、子どもたちに金融教育を提供する団体として、約20年前に設立されました。代表が約20年前、オーストラリアで先進的な金融教育を目の当たりにし、日本でも同様の教育を実施する必要性を感じたことが立ち上げのきっかけです。
日本ではお金の話がタブー視される傾向がありましたが、大人になってから金融面で失敗してしまうケースも多く見られています。そういった課題に貢献したいという信念が、キッズマネーステーション設立の原動力となっています。
幅広い年齢層と多様なプログラム
ー対象年齢層や提供しているプログラムについて具体的に教えてください。
秋山様:主な対象は小学生ですが、未就学児から中高生まで幅広い年齢層に対応しています。プログラムは時代のニーズに合わせて進化しており、お金の基本的な概念から、キャッシュレス決済、投資、為替など多岐にわたります。
小学1年生と6年生では理解度が異なるので、同じプログラムでも話し方や内容を調整しながら対応しています。基本的な講座の長さは90分程度で、参加人数は30人前後が理想的ですが、状況に応じて柔軟に対応しています。
純粋な金融教育へのこだわり
ー他の金融教育サービスと比較して、キッズマネーステーションの特徴を教えてください。
秋山様:最大の特徴は、純粋に金融教育にフォーカスしていることです。商品やオプションの販売と絡めたり、何かを販売するために集客したりすることは一切行っていません。この姿勢が、公共機関や学校からの信頼獲得につながっています。
全国展開と多様な講師陣
ー講師の方々についてお聞かせください。
秋山様:全国約300人の認定講師が、北海道から九州・沖縄まで幅広く活動しています講師陣は年齢も性別も多様です。定年退職後にマネーリテラシー向上に貢献したいと認定講師になる方もいれば、子育て中の働く世代、独身の方もいます。この多様性が、様々なニーズに応える強みとなっています。
オンラインとオフラインの両立
ー講座の提供方法について教えてください。
秋山様:コロナ禍を経て、オンラインでの講座提供も積極的に行うようになりました。現在はコロナが落ち着いてきましたが、オンラインと対面の両方のニーズがあります。特に大人向けの講座では、夜間のオンライン開催など、柔軟な対応が可能になっています。
ますます高まる需要
ー金融教育の重要性や今後の展望についてどのようにお考えですか?
秋山様:金融教育の重要性が広く認識される中、キッズマネーステーションへの需要は高まっています。ネットの普及やスマートフォンの一般化により、親の知らないところでマネートラブルに巻き込まれる子どもが増えています。小さい頃からのマネー教育は必須になってきました。
また、企業からの依頼も増加しており、キッズマネーステーションの講師が企業主催のイベントで教えることも多くなっています。
楽しく学ぶ金融リテラシー
ー最後に、キッズマネーステーションの講座にご興味がある皆様へメッセージをお願いいたします。
秋山様:お金のことを学ばずに、大人になってからいきなり家計の管理をするというのは大変難しいことです。そういった点をとっても、子どものころからお小遣いなどでお金の使い方について学び、練習していくことはとても重要です。
私たちが目指すのは、お金を身近なものとして楽しく学ぶことです。勉強というよりは楽しく遊んでいる中で腑に落ちていくような、身近なものとしてお金について学んでいってほしいという願いが、20年間の活動を支えてきました。ぜひ、キッズマネーステーションでお金について楽しく学んでもらえたらと思います!