絵本をモチーフにした親子クッキングや一人ひとりの個性を大切にした指導法で注目を集める「お料理サロン ラフチュール」。
同教室が伝える台所育児の魅力と可能性について、代表の三井眞理子さんにお話を伺いました。
教室概要

ー どういった方を対象にどのようなレッスンをされていますか?
三井さん:乳幼児を抱えたご家庭向けに台所育児を伝えるというコンセプトで、親子クッキングを開催しております。
具体的な年齢で言うと、2歳半ぐらいのお子さんから小学校3年生ぐらいまでのお子さんとその保護者さんを対象としています。
また、土日は主に親子クッキングを行い、長期休暇にはお子さんだけが参加できるキッズクッキングも実施しています。
さらに、保土ケ谷区の助産院や川崎市宮前区の小児科クリニックでは、離乳食教室も担当させていただいています。
設立の経緯・きっかけ
ー ご自身がこの教室を始められたきっかけであったり、背景について聞かせていただけますか?
三井さん:キッチンの場というのは、その家庭の信頼関係が表れるところであり、生きていく上で食べるということは切り離すことができない生活の場面だと思うんです。
その中でどんな関わりをしていたかという幼少期の関わり方が、15年後とか20年後とか、自分たちが社会に出た時に影響を与えているということを感じました。
そこで、できる限り乳幼児期のところから親子で一緒に関われたらよいなという想いで開講しました。
特徴とアピールポイント

ー この教室の特徴であったりアピールポイントについて聞かせていただけますか?
三井さん:当教室では今日こういうお料理を作りますというものはあるのですが、具体的なレシピだったり、完成形というのは設けていません。
他の教室だと「これに見立てて一緒に真似っこして作りましょう」というアプローチが多いと思うのですが、当教室ではやり方は自由です。
例えば、皮をむく際にどのように皮をむくか、切り方はどうするかなど、どういう過程を作っていくかは、お子さんの主体性に合わせて進めています。
同じテーマで毎月3回程度レッスンを行っていますが、出来上がりは回によって異なってきます。
「これを真似しなさい」というわけではないというところが教室の強みだと考えています。
生徒に指導する際に意識していること

ー 実際にレッスンされる際に大切にしていることや、生徒さんと接する時に意識していることはありますか?
三井さん:基本的に子供たちの行動や発言は否定せず、「そういうことに気付けたんだ」という共感の声掛けを大切にしています。
ただ、私だけがその場でしても意味がないので、保護者の方にも「今こういうことに気付けた」「こういう伝え方をすると、子供たちはキラキラした表情を見せてくれる」といったことをお伝えしています。
お母様方にも「こういう声掛けがあれば、こんな風に子供たちが笑顔で返してくれるんだ」と気付いていただけるような伝え方を心がけています。
コースや料金体系について

ー 具体的にどういったお料理を教えていらっしゃるのでしょうか?
三井さん:お料理は基本的に子供たちが読んでいるような人気のある絵本をモチーフにしたメニューを提供しています。
予約の際には、例えば「ぞうくんのさんぽという絵本を読んだことがあるかな?」といった形で、絵本のモチーフを活かした動物のパン作りなどを告知しています。
今後のビジョン・展望
ー 今後強化したいとお考えのことや、新たに取り組んでみたいことは何かありますでしょうか?
三井さん:元々は認可保育園で8年間、食育活動や給食運営、保護者さんの食事の悩み相談などを担当していました。
これを専門にできる栄養士はなかなかいなくて、単に保育園の給食に従事するだけの栄養士というのは、すごくもったいないと感じて独立しました。
今後は、保育従事者や育児支援をしている方々、ヘルパーさんなどに向けて、「こういう伝え方もあるんだよ」という支援をする人材をもっと増やしていければと考えています。
記事を読んでいる方へのメッセージ
ー 教室への参加を考えていらっしゃる方へメッセージをお願いできますでしょうか?
三井さん:おうちで全く台所育児をしたことがない方でもぜひいらしていただきたいと思います。
皆さん緊張して「お料理なんて普段しなくて、初めてエプロンも買ったんです」とか「保育園でもあまりクッキングがなくて、2歳半で出来ますか」「4歳だけど動いちゃうんですけど大丈夫ですか」と心配されるお母さんが多いのですが、心配しているのはお母さんだけです。
子供たちは来ていただけると、すごく伸び伸びと過ごし、お母さんもハッピーで帰っていただけますので、ぜひ緊張せずに「うちの子は出来る」と思ってお申込みいただけたらと思います。