江戸川区を拠点に、オンラインと訪問型の学習支援を展開する「学びスペース ルクステラ」。18年の教育経験を持つ沢水さんは、不登校支援や学習障害を持つお子様への指導など、一人一人に寄り添った教育サービスを提供しています。2025年にはアニマルセラピーを取り入れた新しい教室作りも計画中です。今回は代表の沢水さんにルクステラの特徴や設立の経緯、今後の方針についてインタビューしました!
事業概要と特徴
ー御社の事業概要についてお聞かせください。
沢水さん:私たちルクステラは、主に小中学生を対象とした学習サポートを提供しています。年長さんから高校生まで幅広い年齢層の生徒さんにご利用いただいていますが、中心となるのは小中学生です。最大の特徴は、各生徒さんに合わせたカスタマイズ型の学習支援を行っている点です。生徒一人一人の特性や成長段階、保護者様からのリクエストを丁寧に伺い、それぞれに最適な学習サポートを提供しています。
現在は、オンラインと訪問型の個別指導を中心に展開しています。以前は新宿区に教室を構えていましたが、現在は江戸川区の拠点を必要に応じて開放する形で運営しています。
基本的には1対1の個別指導ですが、訪問指導の場合は兄弟での受講も可能です。1コマは最大2時間で、初めは1時間半程度から始めて、生徒さんの集中力や習熟度に合わせて徐々に時間を延ばしていくようにしています。
18年の教育経験を活かした創業への思い
ー教育事業を始められたきっかけについてお聞かせください。
沢水さん:私は18年ほど教育業界に携わってきましたが、最初から教育者を目指していたわけではありません。当初は一般企業に勤めていましたが、偶然、理科の実験講師を務める機会があり、そこから教育の世界に入りました。その後、民間の学童保育の教室長やフリースクールの講師など、様々な教育現場を経験する中で、現代の教育が抱える課題や、保護者様、お子様それぞれが持つ悩みに直接触れてきました。
30~50人規模の一斉授業では対応できない個々の課題やニーズがあることを日々実感し、もっと踏み込んだサポートができないかと考え2021年11月に個人事業として開業を決意。2022年4月に正式オープンしたというのが経緯きっかけです。
独自のカスタマイズ型学習支援
ー他の学習支援サービスとの違いについてお聞かせください。
沢水さん:最大の強みは、完全にカスタマイズ可能な学習プログラムを提供できる点です。通常の教科学習に加え、理科実験、プレゼンテーション、読書、グローバル教育、調べ学習の手法など、一般的な学習塾や学校では扱わないニッチな分野もカバーしています。これは、私自身の幅広い教育経験を活かしたサービスと言えます。
特に力を入れているのが、学習障害や場面緘黙症といった特性を持つお子様、不登校のお子様への支援です。例えば、ディスグラフィア(読めるが書けない)やディスレクシア(読むことが困難)といった特性を持つ生徒さんに対し、その特性に合わせた個別カスタマイズ授業を提供しています。このような丁寧な対応により、学校生活への適応や学習意欲の向上をサポートしています。
生徒一人一人に寄り添う指導方針
ー生徒さんとのコミュニケーションで大切にされていることは何でしょうか。
沢水さん:子どもたちはまだ語彙力が発達途上であり、言葉で表現している内容と実際に考えていることが異なる場合が少なくありません。特に中学生や高校生になると、徐々に自己表現も豊かになってきますが、それでも本心とは違う言い方をしてしまうことがあります。そのため、カウンセリングの際は特に、表面的な言葉だけでなく、子どもが本当に伝えたいことは何かを丁寧に聞き取るよう心がけています。
また、全てのカリキュラムを通じて「表現力」の育成を重視しています。授業中は生徒さんに積極的に発言を促し、自分の考えや気持ちを表現する機会を多く設けています。これは単なる学力向上だけでなく、将来的に必ず必要となるコミュニケーション能力の育成にもつながると考えているためです。
さらに、保護者様向けのカウンセリングも随時実施しています。入会前の事前カウンセリングでは、保護者様のお悩みやご要望を詳しく伺い、最適な学習プランを提案させていただいています。また、在籍中も定期的なカウンセリングを通じて、学校での様子や家庭での課題について相談に応じ、必要なサポートを提供しています。
アニマルセラピーを取り入れた新しい教育空間の創造へ
ー今後の展望についてお聞かせください。
沢水さん:2025年には、現在の個別指導に加えて、5~6人程度の少人数制クラス授業の展開を計画しています。個別指導で培ってきた丁寧な指導方針を活かしながら、集団での学びの良さも取り入れていきたいと考えています。
その他注力したいのが、アニマルセラピーを取り入れた新しい形の教室づくりです。動物との触れ合いは、子どもたちの情緒発達やコミュニケーション能力の向上に効果的であることが、学術的な研究でも示されています。特に不登校の生徒さんにとって、教室で動物と触れ合える環境があることは、大きな心の支えになるはずです。動物との触れ合いを通じて心を開き、少しずつ学習に取り組んでいくという、新しい形の教育支援を実現したいと考えています。
一人一人の課題に寄り添う学習支援を目指して
ー最後に、利用を検討されている方へメッセージをお願いします。
沢水さん:学校教育以外での学習支援をお探しの方、特に不登校や学習についていけないといった課題を抱えるお子様の保護者様に、当サービスは適していると考えています。実際に、不登校生徒の学校復帰支援でも着実に実績を上げており、一人一人の状況に合わせた丁寧なサポートを提供しています。
また、海外の学校に通う生徒さん向けに、日本の国語や、学校では英語で学ぶ各教科の日本語でのフォローアップなども行っています。日本の教育カリキュラムと海外の教育システムの橋渡し役として、お子様の学習をサポートしています。
様々な学習ニーズに柔軟に対応できる体制を整えていますので、お悩みをお持ちの方は、まずはお気軽にご相談いただければと思います。私たちは、お子様一人一人の可能性を広げ、より豊かな学びの機会を提供できるよう、これからも努めてまいります。